プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

☆越前海岸の水仙

2004-12-24 14:37:20 | 日記・エッセイ・コラム
2004年12月22日。思い立って女房とドライブをかねて越前海岸の水仙を見に出かけた。例年なら1月中旬からが見頃なのに、暖冬の影響はいろいろなところに出ているようだ。早咲きのものは既に散り始めており、花を採る栽培農家のおばさんに声をかけると、「1月中旬からの水仙まつりには花が無いのじゃないかと心配だ」という。
  「水仙の 花摘み姿 冬異変」(賢三) 
 「越前の 崖に水仙 ふくいくと」(静枝)

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 こじんまりした花弁にすらっと長い花茎。ふくいくとした香りが斜面に沿って下からたちのぼってくる。一面のお花畑の向こうには日本海。薄日がさし、白い波頭が岩に砕けるさまを水仙畠越しに眺めていると時の経つのを忘れてしまう。

 越前海岸の冬はカニ一色だが、この時期の魚は何を食べても美味い。冬の味覚のみならず、地酒まで満喫したために、酔いをさますべく日本海を望む露天風呂につかり小部屋で休憩。おかげで帰宅が予定の時間を大幅に上回ってしまったが、二人とも大満足の忘年会になった。


●2004年を振り返って

2004-12-24 14:16:48 | 日記・エッセイ・コラム
 今年の世相を表わす漢字は「災」と発表された。台風や地震等の災害が多かったことから選ばれた。たしかに、台風の上陸回数が記録を更新し、いたる所で被害が発生。風水害で野菜や果物の産出量が激減し、価格が高騰した。また、全国各地で熊が出没し人が襲われたり,農作物が被害にあった。中越地震については記憶に新しい。凶悪犯罪や振り込め詐欺の急増も大きな社会問題になっている。これらを象徴的に捉えるなら「災い多き一年」ということになるのだろう。

 しかし、「災」は文字通りあまりにも悲観的すぎるので、個人的には『天』としたい。

 オリンピックで日本選手団が大活躍し、国民を熱狂させ睡眠不足に陥らせた。イチローが262本の米メジャー最多安打記録を打ち立てた。日本プロ野球界でも50年ぶりに新規参入が認められ「楽天イーグルス」が誕生した。発表は一時見送りになったが、礼宮様ご婚約も年の瀬の朗報だ。悲しいことが多ければ多いほど、数少ない喜びがきわだつ。

 『天』は、天災地変の天でもあり、天才の天でもある。天才打者イチロー、楽天の天にも通じる。災いを呑み込み,地の変動をも昇華して、来年こそは福を呼び込むためにも『天』の一文字に祈りを込めたいと思う。