プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★新たな一歩

2011-08-31 09:58:00 | 日記・エッセイ・コラム

 幹事長をはじめ、党内主要ポスト人事が決定した。メディアや評論家は、幹事長人事を「輿石さんでは選挙が戦えない」「党内融和優先」と論評しているが、私の見方は全く異なる。

 首相の胸の内は、代表選直後のあいさつで、「ノーサイドにしましょう」のあと、間をおいて「もう」と続けた二文字と、「支持率は当面、あがらない。だから私は、解散をしない」の言葉に読みとるべきだ。

 輿石幹事長起用は、「親小沢・反小沢」から脱却する前向きの決意表明だ。「党員資格停止」処分を解除することで、輿石さんのメンツが立つならそれもまた良し。枝葉末節な処遇を巡って党内抗争するよりも、早晩、司法の場で判断が下されるから、その際、改めて処分を検討すれば良いとの判断だと受けとめた。

 「鳴かぬなら それもまたよし」の面目躍如と言うべきで、政策優先の大局的な判断をしたことを評価したい。

 政治批判はこれを最後にして、9月以降、小ブログの内容を「ランニングと旅行」をメインテーマとし、更新頻度も月1~2回程度にして行きたい。新たなライフ・サイクルは、2年後の「古稀フル完走」を目標に展開していく予定だ。くしくも、2年後には、国民の信を問う総選挙が待っている。


★新首相への期待

2011-08-30 09:49:08 | 日記・エッセイ・コラム

 今日8月30日は、2年前、歴史的な政権交代を決した総選挙があった記念すべき日だ。民主党の新代表に選出された野田前財務大臣が、今日の指名選挙を経て、第95代首相に就任する。何か因縁めいていて、新たな一歩を踏み出す日に相応しい気がする。

 野田政権の誕生で、ようやく民主党が旧トロイカ体制(小沢・鳩山・菅)から脱皮できるとの期待を持った。代表選でのスピーチを聞きながら、超難問が山積する中で、救世主になれるかどうか不明だが、次の総選挙までに信頼出来る民主党に再建して貰いたいと強く願った。

 私は、この10年間、政治・経済に対する市井の意見を発することを義務と自認して来た。が、「どじょうが金魚の真似をしない」とする野田新首相にならうことにした。その風貌は、西郷隆盛を彷彿させるが、私は徳川家康をイメージした。ただ、彼には、「鳴くまで待とう」ではなく、「鳴かぬなら それもまたよし」で、目指す目標に邁進して欲しい。

 そして私は、「智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくにこの世は住みにくい。」を旨とし、「住みにくい この世を楽しく それなりに」生きて行くのが、「古稀へのカウントダウン」の知恵だと心得たい。


★最後の繰り言(2/2)

2011-08-29 08:59:34 | 日記・エッセイ・コラム

 8月27日深夜、金沢近郊の大崎海岸で、若い夫婦(23歳で中学校の同級生)が砂で作った落とし穴にはまり、窒息死する事故が起きた。誕生日を迎える夫を驚かせようと、妻が数人の友人と作った落とし穴に、夫婦で落ちたのだから、何とも痛ましい。

 落とし穴は、約2.4m四方、深さが2.5mもあったそうだから、落ちれば無事の筈が無い大きさだ。しかも、昼間、落とし穴を作って帰宅し、深夜に妻が夫を海岸へ呼びだし、友人達は離れた場所で待機していたという。その間に、他の人がはまっていた可能性もあり、いたずらの幼稚さと罪の重さにあきれるばかりだ。

 さて、この愚かな贈り物で思い起こすのが、オー・ヘンリーの「賢者の贈り物」。貧しい夫婦が、相手にクリスマス・プレゼントを贈る為に、それぞれ自分が大切にしていたものを捨てる皮肉を描いているが、互いに相手を思いやる温かい愛情から生じたすれ違いが、心を打つ名作だ。

 今回の事故は、いたずら心から、大切な命を代償にしてしまった。妻は、自業自得とも言えるが、巻き添えになった夫が気の毒でならない。「賢者の贈り物」に対し、不謹慎だが、「愚者の贈り物」と言わざるを得ない。


★最後の繰り言(1/2)

2011-08-28 10:00:55 | 日記・エッセイ・コラム

 26日の菅首相の退陣表明直後から、メディアでは、5人の候補者のインタビューや対談を報じているが、具体的な政策が曖昧だ。告示から3日で日本のトップを決める拙速さで、まさに国民不在を象徴しているが、これで5年間で6人目の総理大臣が誕生する。

 「政治は結果主義」である以上、1年交代劇の主役「安倍・福田・麻生・鳩山・菅」各首相の成果は何だったのか?メディアは総括しないが、高支持率を誇った小泉首相の場合、「負の遺産」の方がはるかに大きく、それを引き継いだ5人が修復出来なかったと思えてならない。

 大都市中心・地方切り捨ての最たるものが郵政の民営化で、地方では統廃合が相次いだ。田舎の郵便局でも、コンビニや宅配等々、色んな事業を多角的に展開出来ると説明した担当大臣の無神経さを思い出す。人材派遣法の見直しは致命的で、「雇用と賃金格差」を拡大し、失業と低所得者層を定着させた。また、「百年もつ年金制度」は、消えた年金が明らかになり、今なお問題は消えない。

 厚労大臣を3回も勤めた小泉首相が、何故、厚生年金制度に手をつけなかったのか?また、戦後最長の経済成長期であったのに、税制改革を見送った。選挙で、「私の任期中は消費税は上げない」、「全ての構造改革は郵政民営化から」とし、勝利するや、任期を理由にさっさと辞職した。

 日本は、彼が残した大いなる遺産を抱えて迷走しているが、震災復興をテコに根底から再構築する最後のチャンスでもある。いささか、言葉が足りない点もあるが、政治批判はこれが最後なので、お許し願いたい。


★どっちもどっち

2011-08-27 10:29:57 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、菅首相が正式に退陣を表明し、民主党は後継代表選に突入した。6月、退陣の条件として掲げた3法案を成立させ、ご本人は「やるべきことはやった」と自賛したが、周囲の視線は何故か冷たい。そうなると、自分の首をかけて3法案を成立させた点を評価したくなる。

 総理の座から引きずり降ろすために、与野党が水面下で合意する構図は、「民主主義が未成熟・政治家は無能」と、外国の失笑をかった。総理としての資質や政権運営の稚拙さもあろうが、民主党自体が抱え続けている内部矛盾が噴出したに過ぎない。主義主張の異なる者が集結した党の成り立ちからして、挙党一致出来る訳が無い。

 「政権交代」一色で突き進んだ時は良かったが、政権を奪取した途端、構造的欠陥を露呈してしまったのが現実だ。国民の政権交代への期待度も高かったために、失望感を倍加させた。

 党の立場を問わず、震災の復興を筆頭に、社会保障や財政再建問題、米軍基地や領土問題等々の難問は山積している。具体的な構想や方向性を明言する政治家がいない以上、誰が代表に就こうとも大差ない。

 大連立はあり得ないと思うが、政界再編の足音がひたひたと忍び寄っているような予感がしてならない。また、そうでないと、今の政治の閉塞感が打破出来ない気がする。