プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★国連改革の好機

2022-03-31 08:50:18 | 日記・エッセイ・コラム
 ウクライナ問題で、国連が調整能力の限界を見せている今、日本が果たすべき役割は、国連改革でリーダーシップを握ることだ。

 現在の国連の安全保障理事会は、15か国で構成されているが、そのうち5か国を常任理事国として、恒久的地位と拒否権を与えている。

 これを変えるためには、国連憲章を改正する必要があるが、現行ルールでは不可能に近い。5か国に絶対的な優位性を与えた理由は、先の大戦の「戦勝国」が主要メンバーを占めているように、新たな世界規模の戦争を回避するためだ。

 しかし、ロシアが、その期待と信頼を破った以上、常任理事国の座に座る資格を失ったことは明白だ。

 歴史的経緯を踏まえれば、日本やドイツが、代わって常任理事国に仲間入りできるほど、甘くはないが、国連の意思決定方法を改革する好機だと思う。

★死生観(後編):引き算生活

2022-03-30 08:18:22 | 日記・エッセイ・コラム
 この20年間、朝、寝床の中で、まず、手指の関節をマッサージしたあと、膝のストレッチをしないと、痛くて起きることが出来ない。

 真夜中にふくらはぎの痙攣で眠れないこともあるが、日中、動きだすと全く異常がない。関節リウマチの症状に近いが、診察を受けないで過ごしている。

 早晩、意識が消滅する時期が訪れる。それが、痛みから解放される時だと自分に言い聞かせている。

 もうすぐ79歳になる。若いうちは、「あれもしたい、これもしたい」と、達成感を味わう「足し算」生活を送ったので、悔いは無い。

 残りの人生は、逆に、「今日は、何もしなかったが、命がつながった」生活を送りたい。老齢ゆえの孤独ではなく、「孤独と孤立」を楽しむ「引き算人生」が、私の終着駅に相応しい。

★死生観(前編):トラウマ

2022-03-29 08:58:42 | 日記・エッセイ・コラム
 人間には、死を身近に感じた者にしか理解できない感覚が存在すると思っている。

 病気であれば、心の準備が出来るが、戦争の場合、いつどこで被弾するかも知れない底知れぬ恐怖に耐えねばならない。

 毎日、ウクライナの人達が、爆撃で逃げ惑う映像を見せけられると、20年前に、脳炎で倒れ、ブタペストで入院生活を送っていた当時に引き戻される。

 ウクライナで鳴り響く空襲警報が、意識が薄れて行く中で聞いた救急車のサイレンの音に聞こえるのだ。この二日間、頭痛とめまいで、時々、気を失いそうな症状に襲われた。

 「死=意識の消滅」なので、痛みの意識がある間は、大丈夫なのだと言い聞かせている。

★平和の原点:個と調和

2022-03-26 08:01:45 | 日記・エッセイ・コラム
 2007年3月25日の能登半島地震から、昨日で15年目の節目を迎えた。復興を果たすまでの年月は、長いようで短い年月だった。

 地震の被害を受けた婦人が、マスコミのインタビューに「自分が経験して初めて、ほかの地域の災害に目を向け、手を差し伸べたいと思うようになった」と答えた。

 被災した道路や建物は、再建できても、人の心の傷は癒えない中で、久しぶりに示唆に富むコメントに触れ、嬉しくなった。

 ウクライナ問題の解決は、人類の英知を重ねても、「わが身に置き換えて、考える謙虚さ」を伴わない限り、パワーバランスごっこになる。

 日本政府は、ゼレンスキー大統領の国会演説中、「アジアで最初に支援、、」を切り取り、歓迎しているが、私は、「調和を重んじる国」の真意をくみ取って、行動して欲しいと思う。

★地球家族(番外編):プロパガンダ

2022-03-25 09:24:58 | 日記・エッセイ・コラム
 3月24日、ブリュッセルで開催された三つの会議(NATO・EU・G7)は、ロシアの孤立化を浮き彫りにし、結束を強固なものにした印象を与える。

 しかし、西側諸国が、武器・兵器を供与することで、ウクライナの被害は、拡大するばかりで、終結の目途は全く立たない。

 表現が悪いが、ウクライナを戦場にしたNATOとロシアの代理戦争ではないのかと、懸念している。

 ロシアに対する経済制裁の強化やG20から締め出すことが、本当に解決策になるのだろうかと、素朴な疑問が頭から離れない。

 国際社会は、私などの考えが及ばない次元で動いているが、平和を願うアプローチ方法は、底辺を成す一市民の視点からでない限り、地球家族が救われる日が訪れない。

 民主主義の基本理念は、主権在民なのだが、プロパガンダの恐怖を痛感する。