プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★病は気から②予兆と判断

2009-06-20 09:19:49 | 日記・エッセイ・コラム

 糖尿病検査といえば、一般的に空腹時血糖値80~100を正常値とし、110~120ゾーンになると境界型とされる。健康な人の目安はそれで良いが、糖尿病患者には低い数値が命取りになる場合がある。それが「低血糖」で、手遅れになると昏睡から死にいたる怖い症状だ。

 一昨年、1月に沖縄で転倒したことがあった。3月の第1回東京マラソンでは20㎞過ぎで、突然、腰から力が抜け、道路上にしゃがみこんでしまった。さらに、5月には京都のレースで転んで痛めた左足の指は、今なお変形したままだ。練習中、転倒したことも数回あった。

 当時は、不注意と筋力不足で片付け、ジョギングは暗い時間帯を避け、スロージョグに徹した。1㎞あたり6分30秒を7分30秒~8分ペースに落としたら、この2年間、一度も転倒することがなかった。レース中に意識が薄れるのを、一時的な貧血と思い、鉄分摂取やサプリメントで補ってきた。

 今にして思えば、これらの症状は低血糖の予兆だったに違いない。大好きな早朝ジョグは、低血糖の大敵だ。予兆を放置した油断が悔やまれる。(次回更新日は、7月5日の予定)


★病は気から①他山の石

2009-06-19 14:37:21 | 日記・エッセイ・コラム

 兄から貰ったA4版5枚のノートには、入院中の思いが綴られていた。オーヘンリーの「最後の一葉」を引用し、「病は気から」を強く意識したとあった。

 病気は、「気の病い」と書くように、闘病生活では、心理的要素が大きく作用する。気の持ちようが病状に影響することは容易に推察できる。これは、健康な人の反面教師であり、健康過信は禁物だ。現に、兄は日頃から血糖値管理や食事には、人一倍、気を使っていたし、倒れる前夜には、何の予兆も無かったそうだ。

 さて、今日の午前、定期検診を受けたところ、低血糖の兆候が出ていた。来月、耐糖検査をして、血糖値の時間的な変化を調べたうえで、今後の処方を判断するとの説明だった。合併症の早期発見のため、年2回、定期的に血液検査や動脈硬化、MRI、心電図等の項目別検診を受けているので、客観的データと自覚症状を対比する知恵を習得できた。

 知識は誰でも収集出来るが、知恵は経験が育むもの。若い頃、職場での健康診断を義務的に受診していたが、自分自身の健康管理上の尺度として、注視しなかったことを後悔している。


★以心伝心

2009-06-18 14:25:34 | 日記・エッセイ・コラム

 昨日、兄の家に行き、久し振りに話し込んだ。近くに居ながら、1年に1、2度訪ねる程度だが、それでも若い頃と比べれば、随分多くなった。

 買物のついでに顔を出したのだが、脳梗塞で入院していたと知った。それも、昨年12月26日に倒れたと聞き、愕然とした。次女の結婚式当日のことで、私はニュージーランドにいた。家人には、「誰にも言うな」と口止めしたらしいが、私も同病だけに合併症のこわさを知っている。

 朝、起きようとしたら、力なく倒れ、即日入院だったそうだ。主治医は、翌日から正月休みに入る予定だったので、1日遅れたら命取りの可能性があった。幸い、言語障害の後遺症はなく、リハビリに励んでいるが、8種類の薬を服用しており、副作用が心配される。私より元気で、万歩計をつけて歩き回っていた面影は無かった。

 以前は、顔を合わせなくても、「頼りの無いのは元気な証拠」とばかり、気にも留めなかった。割り切りの方便と分かっていても、それでよかった。が、加齢とともに安否が気がかりになってきた。理屈で説明できない以心伝心めいたつながりを噛みしめている。


★十勝平野の旅②池田町ワイン城

2009-06-16 08:55:00 | 旅行記

023020_2 十勝川温泉から20㎞ほど離れた池田町に「ワイン城」がある。ボーカル吉田美和の出身地ということもあって、ここで2007年にドリカム結成20周年記念イベントが開催された。敷地内にある「DCTgardenIKEDA」には、彼女の衣装やグッズが展示されている。026

 十勝ワインの品質の良さについて多くを語る必要はないが、ワイン開発の歴史には、町をあげての苦労があったことを、NHKの「プロジェクト-X」で知った。今でこそ、サクセス・ストーリーになっているが、当時の町長の英断を、町民は「ほら吹き」と罵ったとか。016

015 さて、ワイン城を訪ねたら、4階にあるレストランでの食事がお勧めた。私達のお目当てのラクレットは、ディナー限定メニューと聞き、ランチを注文した。680円と安いので、期待しなかったのだが、運ばれてきた料理を見て、値段が間違っているのではないかと思うほど、品数、ボリュームとも大満足できた。

 サイドメニューにある「ぶどうジュース&生ハム」も美味だ。生ハムの大きなブロックをワゴンに乗せてテーブルまで運び、カットする演出も心憎い。ジュースは、ワイン作りに使うブドウを使用しており、新鮮で後味が爽やかな絶品だ。車で行ったことを後悔した。


★十勝平野の旅①十勝川温泉

2009-06-15 09:24:30 | 旅行記

045 南千歳駅から、JR特急「スーパーおおぞら」に乗り、約2時間で帯広に着く。帯広市は、人口17万人の中都市だが、駅前広場には北の町特有の凛とした雰囲気が漂っている。十勝は、北海道14支庁の中で、最も広い面積を持ち、19の市町村で構成されている。その代表格の帯広市だけで、東京23区の面積と同じというから、十勝平野の広大さが想像出来よう。032

054 十勝発のユニークなものといえば、世界唯一の”ばんえい競馬”。ゲートボールやパークゴルフ、ミニバレーも十勝が発祥の地。広大な平野と十勝川に恵まれ、食糧自給率1,100%というのは特筆ものだ。気球やカヌー体験、パラグライダー等を満喫でき、十勝あずきを使用したスィーツ類や、十勝牛や豚の料理も豊富で、長期滞在しても飽きることがない条件が揃っている。040

 今回は、モール泉として名高い十勝川温泉に連泊した。帯広駅から車で20分程の十勝川沿いにひらけた温泉で、歴史は浅いが、お湯が肌に触れるとツルツルした感触があり、飴色で透明度が低いのが特徴だ。かつて、ドイツのバーデンバーデンと並んで世界で2か所しかないと言われた貴重な存在でもある。

 野鳥のさえずりを聞きながら、何度も露天風呂に浸かり、マラソンの筋肉痛回復に努めたが、かなりの重症で、ジョグを再開出来たのは5日後だった。(明日は池田町ワイン城)