プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★3Rの勧め

2009-09-30 10:06:40 | 日記・エッセイ・コラム

 環境問題のキーワードは、3R(リサイクル・リユース・リジュース)に代表されるが、リサイクルとリユースは市民権を得て、市場を形成するまでになった。が、もう一つのリジュース(reduce)となると、まだまだ浸透していないようだ。

 鳩山首相が唱えた「温室効果ガス25%削減」を達成するためには、国全体としての取り組みが不可欠なことは言うまでもない。とりわけ、国民自身の意識を変革しない限り、達成出来ない。

 外国を旅行して気付くのは、日本ほど自動販売機とコンビニが多い国はないこと。外国では、自動販売機の設置されている場所は、空港等ごく一部のエリアに限定されているし、コンビニなどは皆無に近い。休日や祝日に営業している店も極めて少ない。日本とはま逆だ。

 自動販売機は、日本国内に約560万台あり、年間電力消費量は80億Kwhとか。また、コンビニ1店舗で50世帯分の電気量を消費する等の資料はあったが、正確な数字を把握出来なかった。仮に、自動販売機とコンビニの数を半減したら、どういった社会的な影響が発生するのだろうか?

 リサイクル・リユースは、再利用する思想だが、リジュースは「物を減らす」の意で、更に一歩進んだ考え方だ。日本の豊かさの象徴は、「捨てる文化」と言えるだけに、「3R」の実践が望まれる。ここ数年、我が家では「3R」プラス「2R」(refuse/repair)を心がけている。


★意識改革

2009-09-29 10:05:17 | 日記・エッセイ・コラム

 政権が変わって、毎日、政治が動いていると実感している。日本列島全体にたち込めていた重くて暗い雲が少しずつ晴れて行くように感じるのは、私の幻覚なのだろうか。

 山積した難問が何ひとつ解決していないのに、何故か希望にも似た期待感をもって朝を迎える。多分、先行き不透明な閉塞感から解放された安堵によるものに違いない。

 長年にわたり、国民の期待を裏切り続けてきた政府が、国内外に一筋の光明をともした。それは、パンドラの箱を開けた行為かも知れない。が、大半の政治家が分かっていながら手を付けずにいた問題の本質に迫ったことが、共感を呼ぶ。

 温室効果ガス25%削減であれ、公共事業の見直しであれ、産業界から悲鳴が上がっている。過去の実績とトレンドで目標を設定すれば、所詮は「改善」に過ぎない。「改革」とは、戦略的な高い目標を掲げ、知恵を絞り成し遂げるものだ。

 政府が踏ん張るのは当然だが、豊かさに浸り、ゆでガエル現象に気付かないでいた我々国民自身の意識改革が最も必要なことは言うまでもない。


★展望なくして再建なし

2009-09-28 09:20:41 | 日記・エッセイ・コラム

 自民党の総裁選は、本日28日が投票日だが、党員の反応は低調な様子だ。「総裁=総理大臣」の図式が崩壊したのが、最大の原因のようだが、それでは党勢回復は遠のくばかりだ。

 「世代交代」とか「派閥解消」、更には、「国民の立場に立った政治を」と、訴えているのを聞くと、今までは、国民不在の政治だったのだなぁと、皮肉りたくなる。肝心の政党の基本軸が見えないのだ。政権与党ボケで、籠の中の鳥が野に放たれて右往左往しているさまに似ている。

 一方、自民・公明連立政権の負の遺産を抱え、前途多難な民主党だが、長期にわたって溜まった膿を一掃するのは至難のわざだ。自民党の中堅議員は、臨時国会で、「攻守ところを変える」と息巻いているが、「その質問だけは、あんたの党に言われたくない」と答弁したって構わない。

 現内閣が失敗したら、この国の存亡自体が危うくなることを、国民自身がよく知っている。政策の方向性を明確にして、功を焦らず、拙速に走らず、時間をかけて解決していってほしい。


★世代交代

2009-09-16 10:30:46 | 日記・エッセイ・コラム

 朝食後、国会議事堂前からの中継番組を見ていたら、いつになくテレビの前から離れられなかった。新人議員が初登院する緊張感にあふれた姿は、初々しくすがすがしい。

 4年前の自民党圧勝時の新人議員と違い、インタビューに対する受け答えも堂々としていて、多彩な経歴の持ち主がいるのが魅力的だ。彼らには、有権者が投じた「世代交代」票をしっかり受け止めてほしい。

 一方、自民党の新総裁選びにあたっても、「世代交代」がキーワードになっている。世代交代は、人心一新の便法だが、同じ器の中でかき混ぜても、既存の戦力以上にはならない。

 総裁選出馬を決意した谷垣さんは、「捨て石になる」と悲壮感を滲ませて宣言したが、これからの自民党が拠って立つ基本を何処に置くのかを示してほしい。基本理念抜きで政党の再建はあり得ない。


★鳩山内閣発足前夜!

2009-09-15 08:58:46 | 日記・エッセイ・コラム

 政権発足前から、マスコミの取材攻勢に晒されている鳩山民主党。それだけ期待が大きいことの表れでもある。だが、マニフェストに掲げた政策を実行することはどれ一つとっても並大抵ではない。

 代表格として引用される、群馬県の八ツ場ダム工事の中止問題。1952年に計画発表されて半世紀経って、来年完成予定の段階だけに、関係者の反応は複雑だ。まさに「進むも地獄、退くも地獄」の感を呈している。

 また、高速道路の無料化問題は、受益者と車を持たない人との負担の公平性や、環境問題から財源論まで広範囲にわたるので更に厄介だ。高速道路建設当時のいきさつを振り返れば、無料化が基本原則だが、mustなのかは疑問だ。

 一方、子供手当ての支給は、損得勘定ではない。子供のいない人には増税になるとの批判に負けるようでは、何も改革できない。日本の将来を誰に託するのか。少子高齢化社会における国益は、医療・年金・教育等々の社会保障制度の充実だ。

 利害相反するものはたくさんあり、「総論賛成・各論反対」となるのは目に見えている。新政権には、マニフェストを100%実現などと欲張らず、優先順位の高い政策に集中する姿勢を期待したい。