プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★日米トップの会話のセンス

2006-04-30 09:38:10 | 日記・エッセイ・コラム

 拉致被害者家族の横田早紀江さんがブッシュ大統領と面会したニュースは、衝撃的だった。アメリカ大統領の発言は、世界への情報発信上、強力なだけに拉致問題が解決に向けて動き出す可能性と期待感を抱かせる。

 マスコミは、面会実現までに官邸サイドや外務省等々の努力があったと舞台裏の解説に熱心だ。ホワイトハウス側にも、大統領の支持率を挽回したい等の思惑があったかも知れない。しかし、この際、そんないきさつはどうでも良い。北朝鮮の人権無視の国家体制批判が国際舞台に取り上げられれば、これ以上有難いことはない。

 さて、横田さんが多忙なブッシュ大統領に面会のお礼を言った時、「人間の尊厳と自由について話せないほど忙しくはない」と答えた言葉に、私は素晴らしい会話のセンスを感じた。彼の人間性が自然に表出したものであって、報道官には書けないセリフだと思う。

 私は、アメリカン・スタンダードは嫌いだし、大統領の悪い人物評も伝聞するが、信仰をバックボーンに持った人の強さを見せ付けられた気がした。拉致被害者の家族に直接会って話を聞くこともせず、毎日、官邸で取巻きの記者と立ち話をして、国民に自らの言葉を発信しているとうそぶく御仁に見習って欲しいものだ。


★間違った少子化対策

2006-04-29 09:08:02 | 日記・エッセイ・コラム

 内閣府が27日、「少子化社会に関する国際意識調査」結果を発表した。日本では53.1%が「今より子供は増やさない」と回答したが、その理由のトップは、「子育てや教育にお金がかかりすぎる」。

 政府・与党は、児童手当の支給対象の拡大や、所得税の優遇策を検討中だし、民主党も「子ども手当法案」を国会に提出した。一方、公明党は「育児保険制度」の創設を柱とする少子化対策を6月の骨太の方針に盛り込むと意気込んでいる。いずれも、経済的な支援を柱にしており、内閣府のアンケート調査結果と符合するような印象を受ける。

 だが、私の実感はいささか違う。 昨夜、近所のレストランに行くと、店内に幼児連れの女性客グループが何組も居て驚いた。大人のムードが漂う雰囲気の良い店なので、ゆっくりワインを楽しむために時々、訪れていたのだが、ファミレス並みの混雑店に変身していた。また、2月に沖縄のリゾートホテルに滞在した際にも同様の経験をした。ホテル内の宮廷料理を出すレストランに、味も分からぬ子供連れのカップルを大勢見かけた。先月末、南イタリアへ出掛けた時にも、子供連れのグループが。「皆さん、贅沢な生活をしているのだなぁ」というのが率直な感想だ。

 これらの事実は、経済的理由に絞った対策では効果が薄いことを裏付けている気がしてならない。一方では、全国で小児科の医師が確保出来なくて、小児科を閉鎖する病院が続出しているとのニュースが伝わってくる。産婦人科の医師を希望する学生も減少していると聞く。

 かつて、「子は宝」「貧乏人の子沢山」と言ったが、この言葉は今の日本では死語になってしまったのだろうか。少子高齢化時代における女性の労働力確保とかの次元以前に、「最少の社会構成単位」としての両性をつなぐ人間家族・家庭のあり方を模索する努力を文部科学省はすべきだ。お金の問題が本質論であろう筈がないと思う。


★話芸の真髄に酔う

2006-04-28 08:29:04 | 日記・エッセイ・コラム

 桂歌丸、三遊亭楽太郎といえば、テレビ人気番組の”笑点”。笑点といえば、歌丸・楽太郎の掛け合いに象徴される程、人気の二枚看板だ。

 4月26日夜、金沢市内で開催された寄席に、この両師匠が顔を揃えた。地方ではめったにお目にかかることが出来ない機会だけに、入場券はあっという間に売り切れの大盛況。私が入手出来たのは、二階席の最後方席で、細かい表情の動きは追えなかったが見事な話芸に酔いしびれた。

 歌丸さんは、左甚五郎の「竹の水仙」を、楽太郎さんは、「禁酒番屋」で、それぞれの持ち味をたっぷり披露。また、高座の幕間でのお二人の対談では、テレビでみられない表情を垣間見たのが印象深かった。笑点ファンならご存知のように、腹黒だとか、髪の毛の薄さ、或いは、タブーの死を話題にしてブラックユーモア仕立ての笑いを誘うが、暗くなく軽妙・洒脱で話芸の面白さを見せ付ける。

 ところが、二人っきりの対談では、いつもの絶妙の間がとれない。互いに遠慮めいたぎこちなさの中で話が進んだ。笑点の裏話や外国公演の苦労話、或いは、古典落語の独演会など、話題自体は面白いのだが、お互いの呼吸とか間の取り方が独演、或いは大喜利でみせる呼吸ではなかった。これほどの名人クラスになっても、対話の流れを一本化するのは難しいのかと、話芸の真髄を違った意味で覗いた気がした。


★破壊・改革そして後悔

2006-04-27 09:34:55 | 日記・エッセイ・コラム

 小泉首相の在任期間が戦後歴代3位の長期になった。背景には、内閣支持率が60%前後を維持し続けて来たことがあげられるが、その人気はどこから来たのか。

 彼がこの5年間で行ったこと。それは、「改革」という名を借りた「破壊」から始まった。自民党をぶっ壊すと宣言し、旧経世会による自民党支配を完全に一掃。与党よりも官邸主導型の政治手法にシフトし、サプライズ人事の連続で大臣ポストも当選回数による年功序列型は消えた。それは同時に派閥の支配力を破壊した。

 そして、彼が新たに作り上げたものは、ヒトラー型の独裁政治体制。昨年9月の郵政解散総選挙後の残党狩りがその仕上げだった。院政の道筋をつけ、後継者選びに焦点を当てさせ、行革法案を改革の仕上げだとうそぶくが、未解決の難問が山積したままだ。

 日本の国防戦略を明確にしないまま、米軍のグアム移転費用負担問題を性急に片付けたり、中韓両国の靖国参拝批判に対し、「後悔すると思う」と開き直り発言をしたりと、まるでやる気が無いようにさえ感じられる。

 6月の訪米日程に合わせ、対米外交の懸案事項だけを整理し、プレスリーの出身地を訪問するなどと悠長な考えでは、改革のキャッチフレーズのもと、高い国民の支持率に支えられた期待を裏切ることになるのだ。小泉首相の辞書には”後悔”という二文字は無いのかも。


★知っ得情報はこまめに収集

2006-04-22 09:57:04 | 日記・エッセイ・コラム

 企業競争に打ち勝つ秘策は、顧客のロイヤリティを高め、固定客をいかに多く確保するかであることは今や常識の時代。 株主優待やゴールドクラブのような出資を伴うものでなくても、無料のポイントカードは氾濫気味。上手に使い分ければ、知らない間に別の楽しみがついてくるというものだ。

 さて、今回は旅行好きな人に、とっておき情報を。飛行機をよく利用する人なら、まず、ANAやJALのマイレージクラブに入会していよう。海外旅行が多ければ、ANAならスターアライアンス加盟航空会社を利用してもマイルが加算されるし、JALにも同様の取り扱いがある。提携企業の業態もどんどん拡張しており、ホテルやレストラン、レンタカーから電気・ガス等の公共料金、高速料金やコンビニ等に到るまで、マイルの積算対象になっているから驚かされる。

 ところが、この2社のマイレージには有効期限がある。その点、お勧めしたいのがノースウエスト航空の「ワールドパークス」のマイレージクラブ。ANA・JALと同様だが、有効期限が無いのが嬉しいし、提携航空会社も多い。また、国内でANA・JALで旅行したのに、別にワールドパークスでボーナスマイルを付加してくれるキャンペーンもある。飛行距離に関係なく、1フライトにつき500マイルのプレゼントは大きいので要チェック。

 何よりも、何年間でもマイルをキャリーオーバー出来るのが有難い。毎年、海外旅行を楽しみたい方なら、以上の3社のマイレージに登録しておくのが賢明だ。他にも、旅行会社が実施している「旅行積立て」や「レジャー年金」制度も高利率だから、検討する価値がある。