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時悠人chosan流処世術

★岸田内閣(後編):転換政策

2021-10-08 07:44:41 | 日記・エッセイ・コラム
 成長と分配の好循環による「令和版所得倍増」論は、心地よく響き、かつての池田首相の「所得倍増論」を彷彿とさせるが、当時と社会環境が全く違う。

 とりわけ、分配戦略について、「第1.働く人への分配機能の強化、第2.中間層の所得拡大・少子化対策、第3.公的価格の在り方の抜本的見直し、第4.財政の単年度主義の弊害是正」の4本柱を立てているが、アクション・プランを示してほしい。

 日本は、「OECD経済審査報告書」(2017年)の「分配相対的貧困率」で、主要先進国中、米国に次ぐワースト2で、経年的に貧困率が高まっている。

 その原因は、「聖域なき構造改革」による非正規雇用制度の拡大が、低所得層をさらに低い所得に追い込み、富裕層との格差を広げたと、私は考えている。

 政府が、一部の富裕層や企業の内部留保を増やす優遇税制を抜本的に見直さない限り、分配戦略は絵に描いた餅になりそうに思うのだが、、、。