最近、旅行会社等からの情報量が急増してきた。「円高メリットを活用して、海外旅行は今がチャンス」との文字が踊るが、果たしてどうか?費用だけで判断すること自体、ナンセンスだと思うが、情報の見方で思わぬ損をするので注意したい。暇つぶしに旅行会社のパンフレットを比較してみた。
A社では、4月~9月末までの代金は、「燃油サーチャージ込み」と表示。旅行の総費用が分かるが、「今後、燃油サーチャージの増減、或いは、廃止になっても費用の見直しは致しません」とカッコ内に小さく記載されていた。また、B社の例では、「燃油サーチャージの目安額は、、、」と表示してあった。旅行時点で目安額が幾らになるかは不明だ。C社では、「当社は燃油サーチャージを含めない代金で表示する」旨を断り、その理由を図式して顧客に有利なことを説明していた。
どれを選ぶかはご自由だが、いずれの例も一長一短がある。ちなみに、某日系航空会社が4月から適用する「日本・ハワイ」間の燃油サーチャージは、往復29,000円から4,000円に値下げ予定だ。対ヨーロッパ線では、往復44,000円が7,000円に、タイ・マレーシア・シンガポールの場合は、往復25,000円が3,000円になる予定。
旅行代金の損得計算をしたいなら、燃油サーチャージが3ヵ月毎に見直されることを知っておくことだ。マイレージや期間限定キャンペーン等々の情報に加えて、燃油サーチャージの仕組みを調べるのも知的好奇心をくすぐり楽しいと思う。