プラチナ世代のマラソン旅行

時悠人chosan流処世術

★老いのたしなみ

2012-10-31 08:23:17 | 日記・エッセイ・コラム

 「みどりの窓口」で、そろそろ発券されそうかなと思った時、60歳位の女性が、「自販機で小松まで往復の切符を買ったのに、片道分しか出ないので、往復分、下さい」と、割込んで来た。

 若い男性社員は、私に断りを入れ、優先処理した。駅員が恐縮しているのに、彼女はお礼も言わずに、そそくさと改札口に消えた。

 「まだ1時間近くもあるのに?」と、急ぐ理由が解せないでいたら、戻って来て、駅員に「電車が来ない」と、詰問する声が静かな構内に響いた。自分の記憶に頼り、改札口の時刻表も確認せず、土・日限定ダイヤを平日も運行すると混同していたのだ。

 さすがにバツが悪かったのか、私の横を伏し目で通り過ぎたのも束の間、「ごめん!いつもの電車が今日は無いんやて。約束に1時間遅れるけど待っとって!」と、携帯電話で声高にしゃべるのがすぐ近くで聞えた。

 「謝る相手が違うだろ!こんなおばさんが、食べ放題や詰め放題に馳せ参じる人種かも」と想像したら、怒りが鎮まった。


★老いの視点

2012-10-30 09:35:49 | 日記・エッセイ・コラム

 JRの切符を購入する際、通常、5㎞離れた金沢駅まで車で行くのだが、好天に誘われ、中間にあたる西金沢駅まで歩いてみた。

 「みどりの窓口」には、ひと気が無く、待つことなく狙いが的中したと思った。が、応対にあたった若い駅員が不慣れで、先輩の指導を受けながら処理するので、手間取ったうえ、ハプニングもあり、30分近く要した。

 大きな駅では、スピード処理が求められるのでベテランを配置し、利用者の少ない小さな駅で新入社員などのスキルアップを図るのが賢明だと、納得して待った。

 「誰もが通過する試練」だと、自分が社会人になった遠い昔を思い浮かべた。当時と違い、一人称一視点ではなく、三人称一視点で物を捉えることが出来ることを、加齢の良さと感じつつ。


★第25回木場潟公園ロードレース大会

2012-10-29 09:00:30 | スポーツ

006 10月28日、小松市で開催された木場潟公園ロードレースは、参加者150名ほどだが、25回の歴史をもつ。コースは、木場潟周回の遊歩道(6.4㎞)で、よく整備され、平坦で走り易い。

 レースは、1部一般男子(60歳未満)、2部男子シニア(60~69歳)、3部男子ゴールド・シニア(70歳以上)、4部女子の構成で、1部が9時30分にスタートし、10分後に2部、その10分後に3&4部が同時にスタートした。

004 結果は、目標内に収まったが(38分34秒)、10分後にスタートしたゴールド・シニアの選手(男女各1)に6㎞地点で追い抜かれたのがショックだった。

 天気予報に反し、湖面を渡る強風を除けば、気温20度・曇天の絶好の条件で、”晴れ男”の面目躍如と言ったところだが、雨の金沢を走った走友達は気の毒だった。


★長期休養明けのレース

2012-10-25 09:08:46 | スポーツ

 本格的なマラソン・シーズンが到来し、走友達が各地の大会で活躍する報せに接するたびに、一種の焦りを感じている。

 54歳から走り始め、58歳から1年半のブランク後、60歳から再スタートしたが、その間、外科のお世話になることは一度もなかった。

 主治医(内科)から自制するように指導されても、心拍計を装着し、無理せず楽しく走るレースに徹して来たが、それも限界に近付いたのかと、柄にもなく弱気になっている。

 ついては、10月28日の「小松木場潟公園ロードレース」(6.4㎞)は、短い距離だが、4か月ぶりにレースに出る予定でいる。

 タイムは、度外視(目標は40~41分)して、ジョギングでは味わえない実戦の緊張感を満喫したい。その結果で、来年の古稀フルへの展望を占うことになりそうだ。


★ところ変われば

2012-10-23 10:17:45 | 日記・エッセイ・コラム

 白馬のホテルの夕食時、和食懐石の品書きに「大町おざんざ」と耳慣れないメニューが載っていた。

 テーブル・スタッフに訊ねると、「納豆菌をつなぎに使ったうどん」で、手間がかかり滅多に供さないので、「お客さんは幸運でしたね」との返事が返ってきた。

 帰宅して、語源を調べると、信州では、長いものを「長々(おさおさ)」と言い、うどんやそば等の麺類を総称して、「ささ」「おざざ」「おざんざ」と呼んでいたそうで、塩を全く用いず、納豆の酵素をつなぎに独自の製法で地卵や名水で練り上げるのが特徴とあった。

 近年、B級グルメ・グランプリなどと騒ぎ立てるが、その地方の食材を活かした郷土料理はどれも美味しく、その土地で味わうのが一番だ。機会があればもう一度食したいと思わせる美味だった。