電脳筆写『 心超臨界 』

ものごとの意味するところはそれ自体にあるのではなく
そのことに対する自分の心構えにあるのだ
( サンテグジュペリ )

こころの一冊 《 「子どもに語るアイルランドの昔話」――後藤啓子 》

2024-10-20 | 06-愛・家族・幸福
電脳筆写『心超臨界』へようこそ!
日本の歴史、伝統、文化を正しく学び次世代へつなぎたいと願っています。
20年間で約9千の記事を収めたブログは私の「人生ノート」になりました。
そのノートから少しずつ反芻学習することを日課にしています。
生涯学習にお付き合いいただき、ありがとうございます。

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東京裁判史観の虚妄を打ち砕き誇りある日本を取り戻そう!
そう願う心が臨界質量を超えるとき、思いは実現する
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■緊急拡散宜しく『日本を崩壊へ導く「選択制夫婦別姓」問題』
■『小樽龍宮神社「土方歳三慰霊祭祭文」全文
◆村上春樹著『騎士団長殺し』の〈南京城内民間人の死者数40万人は間違いで「34人」だった〉
■超拡散『移民受入れを推進した安倍晋三総理の妄言』
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  人生は良書だと思う
  深く入り込めば入るほどより豊かな意味が見えてくる
  ( ハロルド・S・クシュナー )
  I think of life as a good book. The further you get into it,
  the more it begins to make sense.
  ( Harold S. Kushner, American rabbi, 1935- )


文字ばかりの本ですが、イメージがふくらむ短編、アイルランドの昔話が14話収まっています。そのうちのひとつ、家がたった1軒しかない離れ小島の物語「妖精の丘が燃えている」。ある時、本土に出かけた夫と息子が嵐で戻れなくなり、おかみさんは恐ろしい夜を、たった1人で明かすことになりました。心細さに暖炉のそばで羊の毛をすいていると、いきなり不気味な年寄り女が3人、入ってきました。そして仕事を手伝うから夜食をおくれ」と言いました。


「子どもに語るアイルランドの昔話」
( 渡辺洋子、茨木啓子・編訳、こぐま社 )

心の中に自分で「絵」を描く――かいだんぶんこ・後藤啓子
(「こころの一冊」09.04.23日経新聞(夕刊))

幼いときは絵本を楽しんでいたのに、小学4、5年生になると本から離れる子供はそう珍しくありません。絵が少ない厚みのある本には抵抗がある。かといって低学年が読む本では物足りない、というところでしょうか。

そんな子供たちの興味をそそる1冊を紹介しましょう。文字ばかりの本ですが、イメージがふくらむ短編、アイルランドの昔話が14話収まっています。

そのうちのひとつ、家がたった1軒しかない離れ小島の物語「妖精の丘が燃えている」。

ある時、本土に出かけた夫と息子が嵐で戻れなくなり、おかみさんは恐ろしい夜を、たった1人で明かすことになりました。心細さに暖炉のそばで羊の毛をすいていると、いきなり不気味な年寄り女が3人、入ってきました。そして仕事を手伝うから夜食をおくれ」と言いました。

これは妖精とにらんだおかみさんは、追い出しにかかります。女たちとの緊迫したやりとり、オンドリの脚や火ばしを洗うおまじないと、不思議がいっぱいです。

もう一つ「ハープをひくハチとネズミとゴキブリ」の物語。

作物が取れず、牛を売ってくるようおっかさんに頼まれた若者が町にいくと、広場で小さな男が口笛を吹いていました。するとポケットから出したハチがハープを弾き、ネズミとゴキブリが踊り出します。深い鍋や浅い鍋、男も女も街中の者が楽しそうに踊り出しました。若者はこれらと牛を取り換えてしまいますが……。

心の中に自分で「絵」を描かなければ何も見えてこない、文字だけの本も子供に渡したいと思います。いずれ、心の目で見なくてはならないことにたくさん出合うのですから。
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