電脳筆写『 心超臨界 』

知識が増えるほど不思議が深まる
( チャールズ・モーガン )

◆「キューポラのある街」で北朝鮮を礼賛するセリフを吐いた吉永小百合

2024-06-26 | 05-真相・背景・経緯
§6-2 真正保守が追放され反日左翼と似非(えせ)保守だらけになった日本
◆「キューポラのある街」で北朝鮮を礼賛するセリフを吐いた吉永小百合


かつて私の世代の憧れの女優だった吉永小百合は左翼の広告塔だと言ってもいいでしょう。彼女のデビュー作「キューポラのある街」では、当時朝日新聞が喧伝(けんでん)していた地上の楽園北朝鮮への帰還運動に関し、北朝鮮を礼賛するセリフを吐いています。彼女は利用されているだけだと思いたいのですが、文化を押さえられることは恐ろしいと言わざるを得ません。


◇娯楽映画の中に埋め込まれた「洗脳」

『2020年 世界の真実』
( 馬淵睦夫、ワック (2019/9/6)、p45 )

敗戦利得者というと、左翼のイメージがあるかもしれませんが、実は保守派にも大勢います。たとえば、現在、多くの親米保守の知識人が「戦後の世界秩序を守らなければならない」と言います。それは「アメリカが敷いた東アジア・レジームを守れ」ということであり、GHQの洗脳を受け入れていることになります。その点では、彼らも敗戦利得者体制に組み込まれているのです。極端なことをいえば、日本の保守派こそGHQの洗脳から逃れられないという感じがします。

GHQの忠実な弟子たちが、現在も日本を支配している。そう聞くと、戦後教育を受けられた方は驚かれると思いますが、それをわからないようにやってきたのはすごい手腕だと思います。「わからないようにやってきた」ということでは、メディア、学者、あるいは言論人や知識人を使って洗脳するだけでなく、GHQの忠実なる弟子たちは娯楽を通しても洗脳を図っていて、私たちがそれに気づかないことは少なくありません。

その一例が映画の「フーテンの寅さん」。あれは娯楽としてみんなが観ています。私も半分は娯楽で観るけれども、ところどころに「洗脳情報」が埋め込まれているのです。

たとえば、樫山文枝(かしやまふみえ)がマドンナだった作品で、学校の先生役だった彼女は、「『古事記』や『日本書紀』は当時の統治者が自分に有利なように書いたから間違っている。中国の『魏志倭人伝』がいい」という趣旨の発言をしました。そうして「『古事記』『日本書紀』は信用できない歴史書だ」というふうに刷り込む。彼女の意見かどうかはわかりませんが、寅さん映画を観て楽しんでいるつもりが、いつの間にか洗脳されてしまうわけです。

文化の領域での洗脳という点では、かつて私の世代の憧れの女優だった吉永小百合は左翼の広告塔だと言ってもいいでしょう。彼女のデビュー作「キューポラのある街」では、当時朝日新聞が喧伝(けんでん)していた地上の楽園北朝鮮への帰還運動に関し、北朝鮮を礼賛するセリフを吐いています。彼女は利用されているだけだと思いたいのですが、文化を押さえられることは恐ろしいと言わざるを得ません。

昨今、漫画誌『ビッグコミック』(小学館)に掲載されたインタビュー記事で、映画『空母いぶき』で総理大臣を演じる俳優・佐藤浩市さんが「(総理は)すぐにお腹を下してしまうっていう設定にしてもらった」などと発言していたことが波紋を広げました。「首相の役をやりたくないが、やるときにはすぐトイレに行く首相にして欲しい」という趣旨の要望をしたとのこと。そこには安倍晋三首相を揶揄する底意が感じられるのですが、日本の映画界の「体制派」は、彼らのような人たちです。自分が映画界での「体制派」にいて自らの地位の安泰を確保しながら、政治の体制派を批判する。これは自己矛盾と言っていいのですが、そのことに気がついていないのでしょう。因(ちな)みに、彼を含め多くの左派俳優は反体制派が嫌う大企業のコマーシャルに出ています。

そういう人たちが日本の映画界、舞台芸術を支配しています。しかし、表立って反体制であることを隠して演技をしているから、彼らを通しての洗脳はなかなかわからないのです。
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