植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

幕末の行末 高杉晋作

2018年02月25日 17時05分09秒 | ゲームシステム
ゲームマーケット2018春 新作「幕末の行末」人物紹介

■経歴■
萩の生まれ。萩にある吉田松陰の松下村塾に入り、久坂玄瑞、吉田稔麿、入江九一とともに松下村塾四天王と呼ばれる。その後、江戸に遊学中に安政の大獄で吉田松陰は捕らえられてしまう。高杉は、伝馬町獄を見舞って師を世話をするが、しばらくして藩命により帰郷することになる。吉田松陰が処刑されたのはその後直ぐのことである。
高杉は、幕府使節随行員として長崎から中国の上海へ渡航し、欧州列強の進出を肌で感じ取り帰国。その頃、長州では長井雅楽が失脚し、久坂玄瑞による尊王攘夷運動が展開されており、これに合流する。
下関戦争で敗戦すると、藩士・武士によらない志願者で構成された軍隊 奇兵隊を設立する。奇兵隊の士気は高く、西洋式の兵法や最新の銃の運用により、後に新政府の主力隊となる。
高杉は、その後2度の幕府による長州征伐に対して、奇兵隊を率いて戦い勝利するが、肺結核のため亡くなる。

好きな食べ物は、鯛の粗汁や、鯛の押し寿司(高杉家では、長州鮨と言っている)。高杉自身は食べ物のことは書き残していないが、後年夫人へのインタビューで判明している。

■効果■
山札から1枚を引き、街道札の最後に置く。
ないしは、街道札の最後を山札に戻す

■基本戦略■
街道札の枚数を1枚増やしたり、減らしたり出来るので、自分が1枚多く引ける枚数にします。
既に自分が有利な枚数の場合は、使用しない場合もあります。

■相性が悪いカード■
松平容保
松平容保の効果は街道札の一番最後を控え札にする為、高杉晋作の効果で街道札の最後を変えることで、松平容保の効果が上がる。しかし、松平容保の効果を活かすことに使用してしまうため、本来の高杉晋作の効果である街道札の枚数コントロールが出来なくなってしまう。



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幕末の行末 近藤勇

2018年02月24日 22時14分07秒 | ゲームシステム
ゲームマーケット2018春 新作「幕末の行末」人物紹介

■経歴■
武蔵国多摩郡の生まれで、天然理心流剣術道場・試衛場に入門。館長 近藤周助の養子となり、天然理心流の宗家を継ぐ。
ときに江戸では清河八郎の献策で将軍・徳川家茂の上洛警護の為に「浪士組」の参加者が募られ、近藤勇ら試衛館の8人はこれに参加することを決める。
京に入った後、朝廷を中心とした攘夷を目指す清河八郎と、公武合体を考える近藤勇は袂を分かち、清河八郎は江戸に戻り近藤勇は京に残留した。
残った近藤勇ら浪人達は、京都守護職を務める会津藩主・松平容保の庇護の元 「新選組」を結成し、近藤勇は局長となる。
一橋慶喜・松平容保らによる「一会桑政権」が誕生する中、新選組は公武合体に反対する勢力の駆逐を行う(池田屋事件)。
しかし、時代の流れは止められず、幕府は大政奉還を行ってしまう。その後、甲州勝沼で官軍と戦い潰走、その後、下総国流山で再起を計るも新政府に捕まり、斬首となった。

好きな食べ物は、大福など甘いもの。江戸から京に行くにあたって、大福など下品なものは京には無いだろうからと、京に行くに当たって心配するが、いざ行ってみると、京には素晴らしい和菓子があり、大変気に入ったらしい。

■効果■
控え札をコストとして使用できる。

■基本戦略■
控え札として出したカードが不要となった際に(登場させなくなった場合)手札に戻せる便利な効果。
手札を控え札にしてもデメリットが無くなるので、控え札を最大の3枚まで作っても問題ない。
複数ある控え札の中から登場させることが出来るので、ゲームを進めやすくなる。

■相性の良いカード■
松平容保
松平容保の効果は街道札の一番最後を控え札にする為、好きなカードを控え札に出来るとは限らない。そこで近藤勇の効果と合わせることで、不要な控え札を手元に戻し、コストに使用することが可能となる。

■相性の悪いカード■
勝海舟
勝海舟の効果は控え札が不要になる為、近藤勇と相反することになる。



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幕末の行末 思想について

2018年02月17日 10時21分35秒 | ゲームシステム
ここではゲームマーケット2018春 出展予定のカードゲーム「幕末の行末」では、倒幕・佐幕・攘夷・開国の4つの思想が出てきます。
ゲームで使用する都合、まるっと4つにまとめ、倒幕の反対が佐幕で、攘夷の反対が開国と言う軸で組んでします。

しかし、当時の思想はそんなに単純ではありません。
私たちがもっとも良く聞く「尊王攘夷」ですが、尊王とは天皇を敬おうと言う思想で、中国の皇帝を敬う思想である「朱子学」の流布と共に広がりました。この朱子学を広めるのを担ったのが水戸藩です。水戸藩は御三家の1つですが、御三家の中で最も格下の為、徳川宗家とは一線を画して徳川宗家を信望しない精神の拠り所を模索していった結果です。
この時代、徳川宗家を信望する立場の所謂、「佐幕」派の人物もその多くが尊王でもありました。天皇はやはりないがしろにはしないのです。なので、佐幕派の多くが唱えた思想が「公武合体」です。天皇「公」と幕府「武」が協力して、この外敵が押し寄せてくる難局を乗り切っていこうと言う考えです。

この「公武合体」の反対となるのが「倒幕」「討幕」です。倒幕は幕府を倒して新しい政治形態を実現することで、難局を乗り切ろうと言うものです。討幕は倒幕の中でも特に武力による幕府打倒を目指す思想です。


一方、もう一つの軸である「攘夷」ですが、攘夷とは外国人を排斥する考えです。まあ、いきなりペリーが大砲で脅してくる訳ですから、外国人に対する第一印象は日本全国民で最悪だったでしょうね。なので、余程の外国通でない限り、大半の人が攘夷思想です。
しかし、この攘夷、小攘夷と大攘夷と言う思想に分けれます。小攘夷は、外国人を見たら斬りつけて、黒船来たら大砲で追い返せ! 的な思想です。一方、大攘夷は現実を見据えて、今の日本の力では外国人を追い返せないから、一旦、開国をして貿易を行い、技術力をあげてからにしよう! と言う考えです。多くの志士たちが小攘夷から始まり、下関戦争や薩英戦争で思い知って大攘夷になると言う経過をたどります。

1人の志士をとっても、時の流れによって思想を大きく変えていっていますので、あくまでゲームの都合そうした部分があると言うことをご容赦ください。



明治・幕末カードゲーム「幕末の行末」
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幕末の行末 其の二

2018年02月11日 18時51分47秒 | ゲームシステム
ゲームマーケット2018春に出す予定のカードゲーム「幕末の行末」に
ついてです。

もともと、このゲームは手持ちカードからコスト分を支払って、
建物を建築していくゲームを考えていました。
カードが、大きく[麦]のカード群、[木材]のカード群など、
4色に分類し、カード1枚1枚は[水車小屋]とか[製材所]などの
建物カードにする予定でした。

ボードゲームに詳しい方なら「オーマイグーッズ!」を
想像していただけると近いかもしれません。


また、ちょうどその頃「幕末月旦札」と言う幕末の人物が描かれた
トランプを見る機会がありました。
こちら幕末の志士達がよく調べられてトランプの絵柄になっている
のですが、あくまで内容はトランプで、唯一、独自に登場人物の
繋がりでポーカーの役が出来上がるものを楽しめると言うものでした。
これを見たときに、同じように幕末の志士達のカードを作って、
オリジナルゲームを作りたいと言う思いがふつふつと湧き上がって、
上記の建物を建てるゲームのテーマを、幕末志士に変えたことで、
このゲームが出来上がりました。

建物を建てる→人物を登場させる
[麦][木材]など分類→[倒幕][攘夷]などの4つの思想
[水車小屋][製材所]→[坂本龍馬][西郷隆盛]

と変えたわけです。


さて、オーマイグーッズ!と比較した場合ですが、
オーマイグーッズ!は、カードの引き運が非常に大きいです。
このゲームも、オーマイグーッズ!も山札からめくって、
場札を作りますが、オーマイグーッズ!はその場札は流して、
別に山札から手札を引きます。
これを場札からカードを選んで獲得する方法にすることで、
引き運の大きさを解消しました。
また、オーマイグーッズ!にあるお金を稼ぐのを無くし、
得点は、カードのポイントと、幕末月旦札を参考にして、
登場人物が所属するグループを集めることで
ボーナスが入るようにしました。

但し、ゲーム終了時、全プレイヤーで一番多く登場した
人物の思想を勝利思想として、その反対の思想のカードは1枚を除いて、
得点にならないと言う制約があるのも、このゲームのミソです。
例えば、[倒幕]が勝利思想になった場合は[佐幕]が得点になりません。
[攘夷][開国]は影響を受けません。
これがあることで常に他のプレイヤーが何の思想の人物を
登場させたかを気にする必要があり、自分の登場人物が得点にならない、
なんてことが無いようにしていくと言う緊張感が生まれます。

オーマイグーッズ!が生産チェーンで、カードとカードが
連動する仕組みは、このゲームでは カード毎の効果と効果が、
相乗効果を生むことで実現しています。
カード1枚ごとに、効果を変えたことで、
その組み合わせは膨大な数になります。
毎回遊ぶごとに、違った組み合わせを試してみれるメリットが
ある反面、1回目のゲームでは奥が深すぎて十分に堪能しきれない
デメリットを生んでいるかもしれません。

そこは是非、何度も遊んで、いろいろなカードを使い、
その特性を把握して、奥深くまで堪能していただけたら、
製作者として嬉しい限りと思っております。

今後、カードデザインが確定し次第、詳しい情報を流して行きますので、
よろしくお願い致します。



明治・幕末カードゲーム「幕末の行末」
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