植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

ゲームマーケット 建築・建設ゲーム 勝手に まとめ・比較

2014年09月27日 12時14分06秒 | 村転がし
今回、秋のゲームマーケットで村を建設するゲームを出します。町や都市を作っていくジャンルのゲームは最近良く見かけており、いづれも良作です。自身が企画していたこともあり、前のゲームマーケットで買い漁って(1つだけ借り物)遊んで比較して見た次第です。いづれもまったく違った感じで楽しく、同じゲームを製作するものとして、本当に脱帽です。
今回、これらのゲームと同じジャンルに名乗りを上げるのですが、肩を並べるのも失礼とは思いつつ、せっかく多くを遊んだので各作品を比較しつつ、本当に僭越ながら自分のを入れてみちゃいました。

■街コロ■

【 発 売 元 】グランディング株式会社
【 プレイ人数 】2~4人 2人だと面白さが損なわれる
【 プレイ時間 】30分 もうちょっと掛かる
【 価  格 】3600円
【シ ス テ ム 】拡大再生産、カード効果、サイコロ
        お金で施設カードを買って、サイコロの出目によって施設カードから収入が入り、さらに施設を買う
【勝 利 条 件 】特定の施設を全て建設
【 戦 略 性 】施設を上手に関連させて高収入を得るようにすると言う戦略性はあるが、ある一定以上の戦略が行えると、運の影響が勝敗を左右していまう。
【ダウンタイム】相手の手番でも収入が入ったりするのであまり感じない。相手が何のカードを購入するか悩むと発生する
【ソリティア感】自分の建物をどんどん建てていくが、相手の手番でも収入が入るので1人で遊んでいる感覚は無い
【 コンポーネント 】市販品なのでデザインされ、カラフルなカードは綺麗
【 ターゲット 】初心者向き
【 考  察 】売りはなんと言っても初心者が楽しくワイワイと遊べること。ルールが簡単でしかも、じゃらじゃらお金を稼げるのは楽しい! 一方、後半は暴騰的にお金が入ってしまうので、勝利する人を中々阻めず、戦略の余地が無いのが玄人さんは好みが分かれるかも


■エイジ・オブ・クラフト(AGE of CRAFT)■
 ~大建築時代~


【発  売  元】チキンダイスゲームズ
【 プレイ人数 】2~4人 2人でも遊べます
【 プレイ時間 】40~60分 人数依存し、もうちょっと掛かる
【 価  格 】3000円
【シ ス テ ム 】拡大再生産、カード効果、サイコロ、リソースマネージメント
        サイコロの目をリソースにして、施設カードを購入。施設の効果を使ってリソース(サイコロ)を得たり、変化させたりする。
【勝 利 条 件 】施設カードのポイントが20点になったら
【 戦 略 性 】交渉やカードの効果を上手く利用してリソースを有効活用することが求められ、かなり戦略的
【ダウンタイム】相手がリソースの変化や交渉なので悩む局面も多くそこそこ発生する
【ソリティア感】自分の建物やリソース(サイコロの目)をどっぷり見るが、交渉などで相手のリソースを見たりもする
【 コンポーネント 】カード枚数が多い割りに安くしているので、カードは角が落ちていなかったりするが仕方ないかと
【 ターゲット 】玄人向き
【 考  察 】サイコロの目がリソースになっており、交換したり、カードの効果で変えたりして、リソースマネージメントするシステムは脱帽の凄さ。玄人ならそのシステムに触れるだけで楽しいかも!? 基本以外にサプライカードを7種類をセレクトして遊ぶことが出来るので、その組合せで違ったゲームになるので、何度も楽しめます。
気になるのは序盤から徐々に差が開き、その差がさらに中盤に差を広げ、そのまま最後まで行かれてしまうことが多いこと。遊ぶ際はかなりこの差を意識して対処しないと逆転が難しいです。
拡張セットが出ていますが、こちらルールが少し変わるみたいです。伏せカードが出来るらしいです。こちら未プレイなので評価できません。すみません。


■開拓王■

【 発 売 元 】StudioGG
【 プレイ人数 】2~4人 2人でも遊べます
【 プレイ時間 】30分
【 価  格 】2800円
【シ ス テ ム 】タイル配置、ヴァリアブル・フェイズ、リソースマネージメント
        タイルを山から引いたり、配置した施設から生産したり、ポイントを稼いだりとアクションを選択していく
【勝 利 条 件 】ゲーム終了時、タイルの配置数や、タイルの条件、生産・消費の行動ででゲーム中で得たポイントの合計
【 戦 略 性 】
【ダウンタイム】同時アクションなのでほぼ無い。相手が何のアクションを行うか悩んだときに発生する
【ソリティア感】ある。自分のボード上にタイルを配置していくので自分の都市を作る気分
【 コンポーネント 】この金額でこの外箱や中身のタイルは圧巻! 金額の都合、ボードは紙になっていますが、タイルがしっかりしているので気にならないです。
【 ターゲット 】中級者向き、玄人でも短時間で終わるのが好きならOK
【 考  察 】街を作るゲームって時間が掛かるのですが、それを30分で終わるようにしているのが凄い!! しかも、ゲームは単純ではなく、タイルの配置や、タイ
ル自体のポイント、都市からの収入などからのポイントを競うゲームなので、どのアクションが自分にとって一番有利かを考えるなど、しっかりとした戦略が必要なところがGood!! 唯一問題があるとすると、ゲームに変化を与えている建築タイルが16種類しかないので、もう少し欲しいところ。
⇒と思っていたら、2014年秋のGMで拡張が販売されるようです!これで完璧!?


■トランプタウン■

【 発 売 元 】なまはむ
【 プレイ人数 】2~4人 2人だと面白さが損なわれる
【 プレイ人数 】60~90分
【 価  格 】600円
【シ ス テ ム 】バッティング(トランプ)、ヴァリアブル・フェイズ、リソースマネージメント
        施設は共通の場に置かれ、どれを使うかをトランプを出して決定する。相手とバッティングすると効果が下がる
【勝 利 条 件 】遠征や建築やアクションに得られた名誉がある値以上
【 戦 略 性 】相手とのバッティングを避けつつ、もっとも効果の高い建物の効果を選んでいくリソースマネージメント
【ダウンタイム】同時にカードを出し、その後順に処理をするので仕組み的に発生しない
【ソリティア感】ない。建築した建物は自分のものではなく、共有で優先権があるだけ
【 コンポーネント 】600円と言う金額に抑えるために各所苦労してコストダウンしているのが伺えます。頑張っている作品です。
【 ターゲット 】幅広い。中級者向け。
【 考  察 】トランプの数字が効果を得たい建物と対応しており、同じ建物を選ぶと効果が低くなると言うバッティングを街つくりに組み込んだ発想が凄い!!
バッティングを気にしながらプレイする街つくりは、今までに無かったゲームです。気になる点は、追加で手持ちの建物を建てると、優先権が得られてバッティングしても効果が低くならないのですが、建物を建てるのが結構大変なので、その効果を得るためにそもそも建てるべきか悩んでしまいます。しかし、それ以上にシステムに魅力があるので、金額が600円と安いのでお買い得です。
⇒最新のブログによるとデータを吹っ飛ばしてしまったらしく、再販は無いそうです。持っている人はとっても貴重かも!!


■村転がし■

【 発 売 元 】植民地戦争+α
【 プレイ人数 】2人 ←ワイワイじゃないのがちょっと問題?
【 プレイ人数 】60分+長考 ←結構悩みます
【 価  格 】1800円 ←頑張ったつもり
【シ ス テ ム 】拡大再生産、タイル(施設)配置、サイコロ
        サイコロを振って選び、目の交差地から収入を得て、その収入でさらに施設を増やしていく
【勝 利 条 件 】5つの勝利条件のうち多くを満たした方が勝利
【 戦 略 性 】ルールは簡単だけど、気軽にはならないほど戦略性を盛り込んで見ました。常に相手との手の読みあいになります
【ダウンタイム】結構あるが、将棋のように相手の手番でも相手のうち筋が気になる
【ソリティア感】ない。ガチの対戦ゲームで、同一の盤上に相手と競いながら建物を建てる
【 コンポーネント 】手作りですが、金塊やサイコロ、ケース、施設タイルのデザインなど頑張ったつもり
【 考  察 】さすがに自身なので考察はなしです。是非、気になったらホームページなどをご覧ください。

こんなところでした。


ゲームマーケットの市場規模 一億円!!!
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ゲームマーケット大賞について

2014年09月23日 21時29分12秒 | ゲームシステム
ゲームマーケットからゲームマーケット大賞について発表されました。

ゲームマーケット大賞の創設について

今後、日本のボードゲーム会をもっともっと広げていくのに少しでも意味あるのであれば大歓迎です。
ゲームをデザインする側としては、とても嬉しいい限りです。

が、その選考基準のハードルがちょっと辛いのですよね。。。
二次審査、三次審査は審査員による審査なので、ここはおいておいて、一次審査には Table Games in the World のアンケートが使われます。
当然、ゲームマーケット内では年間 1000タイトル近くの新作が出るでしょうから、そのすべてを審査出来る訳は無いので、最初にざくっとふるいを掛ける必要があるので、仕方ないし、Table Games in the Worldのアンケートは、ちょうど良いとは思うのですが、有利・不利が当然あります。
例えば、以下のような作品は、どんなに良作でも一次審査を潜り抜けられません。


・発売部数がそもそも少ないもの(最低ライン 100部は超えないと、最近は 150部は必要か…)
 Table Games in the World のアンケートに載る為のアンケート数が足りなくなるから。

・初回にテストで部数を絞って発売し、半年後にバカ売れした作品もダメ
 Table Games in the World のアンケートはあくまで新作が対象だから。

・遊ぶのに人数や時間などが必要なもの
 Table Games in the World のアンケートが1ヵ月後なのでそこまでに遊べる作品が有利


うちみたいに手作りで発行部数に限界があったり、細く長く息の長い良作はアウトで、場合によっては手の込んだ金額の高いボードゲームとかも不利かもしれません。
この問題を解消する為に、審査員の推薦枠もあるようですが、数多くのタイトルのそのすべてを審査員が把握している訳ではないので、それはそれで名が通って、審査員が遊んでみる機会に恵まれないとここには入らないので、中々難しいでしょう。

今後、ゲームマーケット大賞を狙うようにライトで多量生産可能な方向性に転換するのか、それとも真逆のニッチな方向に進むことで、独自性を出していくのか・・・考えていかないといけないかもしれません。


ちなみに、今回のうちの新作はこちら→
めちゃくちゃ、手作りです。(^_^;)
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<ゲームレビュー>カモッツァ

2014年09月14日 21時05分27秒 | ゲームシステム
結構、前に買って、そしてかなり遊んでいたのですが、レビューを書くのを忘れていました。
簡単なパーティーゲームの中では、かなり回数を遊んでいる作品です。
それだけ優秀な作品だと思います。

この写真の時は、高齢になった両親と遊んだものです。
簡単で、かつ荷物がオーバーすると沈没するので、結構盛り上がります!

突き詰めるとこのゲームは何を出すかの読みあいなのですが、それ以外に多少戦略を考える余地があります。
1枚 or 2枚 と出す枚数を選べることが大きいかもしれません。
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