植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

ローマの力その3「テーマとシステムのマッチ」

2016年07月23日 13時55分26秒 | ローマの力
前回、属州の状況を中心に調べた上でゲームに反映していると書きましたが、ゲームシステムそのものもローマっぽさを感じるような仕組みにしています。

1.古代ローマはあくまで農業社会である
 なんかの本で読みました。古代ローマでも交易は行われていましたが、交易を行うのはもっぱらギリシア人やフェニキア人で、ローマ人はあくまで農業が主体だったと。
「ローマの力」では、【生産】【収穫】アクションを行うことで、古代ローマの主要作物である「麦」「オリーブ」「葡萄」を収穫できます。この主要3種は各種行動の資源として使用できるので、何はともあれ【生産】【収穫】を行い、資源を獲得していくと言うゲームになっています。


2.ローマ帝国を支えたのは奴隷だ
 ローマ帝国は拡張政策により、領土を広げ、蛮族を打ち破り、奴隷を獲得します。そして奴隷を労働力として使用することで、ローマを支えたのです。
「ローマの力」では【討伐】アクションを行うことで、蛮族を追い払い、奴隷を確保することが出来ます。奴隷は、【生産】【収穫】アクションの労働力に使えたり、解放奴隷にして、市民権を与えることで「民」にすることが出来ます。


3.古代ローマと言えばやっぱり、コロッセオとか水道橋
 コロッセオとか水道橋といったローマ建築物は、これらは当然ローマにも多く建築されましたが、ヨーロッパ各地に現在もローマ遺跡として残っています。
 古代ローマ人は各地でローマ化を進め、属州には多くのローマ建築物が建てられました。この「ローマの力」では【贈賄】アクションで本国の有力者に賄賂を贈ることで、建築家を派遣して貰い、建物を建てて、その効果を得ることが出来ます。
建物の効果によっては、複数枚で相乗効果を生むケースもあるので、どんな組合せで建築すると良いのかを試行錯誤する楽しみもあります。

こんな感じで、テーマ(ローマ)とシステムを合わせていますので、こちらもその雰囲気を楽しんで頂ければ幸いです。

~属州統治~ ローマの力

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【イベント】2016年7月31日(日) ボードゲーム会 <結果>

2016年07月18日 17時54分17秒 | ゲームシステム
最近買ったブルゴーニュのカードゲーム面白いです。2人で何度か遊んだので、
是非、ゲーム会で3・4人で遊べたらと思うこの頃です。
それでは今月も行ってみましょう!

日  付: 2016年 7月 31日(日)
時  間: 10:00 ~ 17:00 (開場は9:15-9:45) ※日中からの途中参加もOK
場  所: 川崎市 多摩市民館 第5会議室  ※東京都多摩市ではありません!
      <地図
会  費: 300円~500円 ※会場費、参加人数で割る都合
参加方法: chiyakazuha@mail.goo.ne.jp
      こちらまでメールをください。
      ※スパムメール対策を行っている都合、件名に「遊び場所」か
       「asobi」(半角)としてください
詳細案内: http://www.ac.cyberhome.ne.jp/~usa_neko/1800_v2/sheet11.htm

こちらのブログ(過去記事参照)で紹介しているゲームのほとんどは、ゲーム会で遊んだものです。
こういった作品を、こじんまりと遊んでいる次第です。遊んでみたいと言う方は是非、ご連絡お待ちしております。

■今後の開催予定■
 8月14日(日)
 9月25日(日)
 10月16日(日)

<遊んだ結果>
表紙の写真は「IMHOTEP」これはとても好みです。
見た目にやられます。それに直感的! 石を船に乗せて到着させて、ピラミットを作ったり、オベリスクにするのですが、それぞれで勝利ポイントの獲得ルールが違っているので、タイミング毎にどこに運ぶべきか悩まされるし、相手の妨害に合って、好きなところに運べないのがジレンマです。とっても簡単なルールで見た目で判るものの、悩むゲームと言うのが素晴らしい!


念願のブルゴニューカードゲーム 3人プレイ。2人でも3人でも変わらずに楽しめますね。遊んだ感じの差はあまり案じなかったです。これは定番で遊べます。


「星をなくしたキャロテイン」第2版化してから初プレイ。これはプレイヤーの得意・不得意が出ますが、置ける/置けないで白熱して楽しいです。

その他、テストプレイやら、パッチワークなどを遊びました。
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ローマの力その2「ローマらしさ」

2016年07月16日 21時49分51秒 | ローマの力
今回、古代ローマをテーマとしたゲームを作るにあたって結構調べました。
歴史もののゲームを作る際、ゲームなんで全てを表現することは出来ないのですが、それでも調べて把握して、その上でどこまでをゲームに盛り込むかは重要だと思っています。

特に今回気にしたのは、属州の状況です。
オリーブや葡萄の生産の北限は気にしました。このゲームでは、麦やオリーブ・葡萄を各都市で収穫できるのですが、その作物を実際の都市周辺の状況に合わせるとゲームバランスが取れなくなるので、ここは勝手に弄りましたが、それでもそもそも収穫できる地域であるかは調べました。
あと、各属州の都市名と、ローマ街道の位置。こちらもかなり時間を掛けて調べています。
都市は、属州ごとに8つを決めないといけないので、属州の首都や代表的な都市以外も、探す必要がありました。しかも、都市名は今と異なる名前になっているので、スペルも含めて名称の確認が必要でした。スペルなんかは調べた資料ごとに違うものもあったので、最後はエイヤっと決めました。
都市の名前はゲーム上意味は無いのですが、古代ローマ時代の都市名が出ていることが雰囲気作りになると思って表記しました。多少知っている人が見て、楽しんで頂けたら幸いです。

各属州にデフォルトで付いている4つの行政もゲーム的なバランスから入れているものと、その属州に残るローマ遺跡などからヒントを得て入れたものもありますので、結構こだわって属州の特徴を表現したつもりです。

後日、ゲームで採用した属州については、それぞれ設定資料をアップして行こうと思います。

そんな感じで頑張って調べて作ってありますので、ローマ的な雰囲気も含めて楽しんで頂ければ幸いです。

~属州統治~ ローマの力
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イベント参加予定

2016年07月09日 10時50分53秒 | ゲームシステム
2016年7月31日(日) 植民地戦争+α ボードゲーム会(川崎市多摩区)

2016年10月2日(日) 東京ボードゲームコレクション

2016年12月11日(日) ゲームマーケット2016秋
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ローマの力その1「作る」

2016年07月02日 20時25分42秒 | ローマの力

どうすれば面白いゲームになるのかを真剣に悩んだ時期がありました。
しかし結局、面白さって人それぞれ何だと言う結論に達した結果、
自分や連れが楽しいと感じるゲームを作ることにしました。

ここ2年ぐらいで、連れとゲームを本格的に遊ぶようになり、
フタリコラや、タルギ、パッチワークなんかも遊びました。
勿論、同人ゲームも遊んでいます。

でも、一番最初にハマり、そして今でも遊んでいる作品が
「サンファン」です。

サンファンの特徴は、なんといっても「バリアブルフェーズ」と言う
親がアクションを決めると、子も同じアクションを行い、
親には特権が得られる仕組みです。

これを根幹にしたシステムでゲームを作れば自分や連れにとって
楽しいゲームになるのでは?
と言うことでシステムを作り始めました。

サンファンは名作で楽しいゲームですが、何度も遊ぶとカードの
引き運に左右されることが多いと判ります。
これを改善する方策を考えました。

その解として、建築する建物を幾つか、予め場に出しておき、
早い者順に建てることにします。※1
勿論、建てる為の資材を集める必要がありますので、どの建物を
建てるかを考えながら資材を集めていく。。。

勿論、他のプレイヤーも同じ建物を狙っているかもしれませんので、
そのことも加味しながら戦略を練ることが必要になります。
この仕組みは、カード枚数をかなり少なくすることにもつながり、
同人で作るのにもコスト的に作りやすくなりました。

一方、テーマは比較的早い段階から、ローマの属州を統治することが
自然と決まっていました。
サンファンの建物に、凱旋門などローマっぽい建物があったせいかも
しれません。
また、以前に「世界の七不思議/7 Wonders」を遊んだのも
無意識に影響していたのかもしれません。
その結果、各プレイヤーがそれぞれ違う能力を持つ属州ボードを持って
ゲームを行うことになりました。

各ボードには、予め異なる建物がデフォルトで4つ建っているので、
どの属州で遊ぶかによって、違った戦略で挑むことになります。
そうするとプレイヤーはいろいろな属州で遊んで見たくなる。。。
そんなゲームに出来たと思います。
このゲームのプレイ人数は 最大3人ですが、ボードは4枚入れますので、
4種類から好きに選んで遊ぶことが出来ます。
今後の話になりますが、製作サイドとしては追加で属州を増やす
楽しみも出来ました。

コンポーネントは、ボードがあり、カードがあり、民コマ、蛮族/奴隷コマに
各種資源コマ、金塊とかなり多めになり、仰々しいのですが、
遊んでみると、見た目よりもサクサク遊べます。
バリアブルフェーズなので、ダウンタイムが無いのが良かったのかも
しれません。
3人で1時間掛かりません。2人なら40分程度です。※2

こんな風に「ローマの力」出来上がりました。
自分のおもしろセンスとマッチする人に遊んで貰えばと思って
現在、量産化実施中です。宜しくお願い致します。

※1 システムはそのままですが、建物を建設すると言うことではなく、
  賄賂をローマ本国に送って、建物を建設して貰うと言う「贈賄」に
  なりました。

※2 1人用ルールも入れました。20分ぐらいで遊べます。
  1人の場合は、総督として赴任するのではなく、総督の幕僚として
  赴き、バカで勝手な総督の命令を、上手く交通整理して、実行する
  ことで成果を上げることになります。

~属州統治~ ローマの力
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