植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

幕末の行末 其の二

2018年02月11日 18時51分47秒 | ゲームシステム
ゲームマーケット2018春に出す予定のカードゲーム「幕末の行末」に
ついてです。

もともと、このゲームは手持ちカードからコスト分を支払って、
建物を建築していくゲームを考えていました。
カードが、大きく[麦]のカード群、[木材]のカード群など、
4色に分類し、カード1枚1枚は[水車小屋]とか[製材所]などの
建物カードにする予定でした。

ボードゲームに詳しい方なら「オーマイグーッズ!」を
想像していただけると近いかもしれません。


また、ちょうどその頃「幕末月旦札」と言う幕末の人物が描かれた
トランプを見る機会がありました。
こちら幕末の志士達がよく調べられてトランプの絵柄になっている
のですが、あくまで内容はトランプで、唯一、独自に登場人物の
繋がりでポーカーの役が出来上がるものを楽しめると言うものでした。
これを見たときに、同じように幕末の志士達のカードを作って、
オリジナルゲームを作りたいと言う思いがふつふつと湧き上がって、
上記の建物を建てるゲームのテーマを、幕末志士に変えたことで、
このゲームが出来上がりました。

建物を建てる→人物を登場させる
[麦][木材]など分類→[倒幕][攘夷]などの4つの思想
[水車小屋][製材所]→[坂本龍馬][西郷隆盛]

と変えたわけです。


さて、オーマイグーッズ!と比較した場合ですが、
オーマイグーッズ!は、カードの引き運が非常に大きいです。
このゲームも、オーマイグーッズ!も山札からめくって、
場札を作りますが、オーマイグーッズ!はその場札は流して、
別に山札から手札を引きます。
これを場札からカードを選んで獲得する方法にすることで、
引き運の大きさを解消しました。
また、オーマイグーッズ!にあるお金を稼ぐのを無くし、
得点は、カードのポイントと、幕末月旦札を参考にして、
登場人物が所属するグループを集めることで
ボーナスが入るようにしました。

但し、ゲーム終了時、全プレイヤーで一番多く登場した
人物の思想を勝利思想として、その反対の思想のカードは1枚を除いて、
得点にならないと言う制約があるのも、このゲームのミソです。
例えば、[倒幕]が勝利思想になった場合は[佐幕]が得点になりません。
[攘夷][開国]は影響を受けません。
これがあることで常に他のプレイヤーが何の思想の人物を
登場させたかを気にする必要があり、自分の登場人物が得点にならない、
なんてことが無いようにしていくと言う緊張感が生まれます。

オーマイグーッズ!が生産チェーンで、カードとカードが
連動する仕組みは、このゲームでは カード毎の効果と効果が、
相乗効果を生むことで実現しています。
カード1枚ごとに、効果を変えたことで、
その組み合わせは膨大な数になります。
毎回遊ぶごとに、違った組み合わせを試してみれるメリットが
ある反面、1回目のゲームでは奥が深すぎて十分に堪能しきれない
デメリットを生んでいるかもしれません。

そこは是非、何度も遊んで、いろいろなカードを使い、
その特性を把握して、奥深くまで堪能していただけたら、
製作者として嬉しい限りと思っております。

今後、カードデザインが確定し次第、詳しい情報を流して行きますので、
よろしくお願い致します。



明治・幕末カードゲーム「幕末の行末」
コメント
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