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イギリス名宰相物語

 図書館でこんな本を見つけて借りて読みました。小林章夫著で文面がとても読みやすかったです。
 内容は、先のジェンキンスの耳の戦争で登場した初代宰相ロバート・ウォルポールから第二次世界大戦の際の首相チャーチルまでの目だった英国宰相について紹介しています。
 この時代、英国が世界の覇権を握り、それを維持し続け、そしてアメリカに代わられた時代であり、大英帝国の盛衰の歴史を宰相と言う角度から見ている気がします。
 どの宰相も生まれから結婚生活までも書かれており、単に政治家として成したことだけでなく、その人柄が伺えるのが一番良かったです。

 これを読んでからジェンキンスの耳の戦争TRPGでウォルポールを演じたかったとちょっと残念なぐらいです。

 最後に、ウォールポールの言葉を1つ紹介したいと思います。戦争を行わないことが国益になると考え、『有益なる怠慢』と言われる平和政策を取り続けたウォールポールが、王妃キャロラインに述べた言葉です。

 「妃殿下、本年はヨーロッパにおいて5万人が殺されましたが、その中にはイギリス人はひとりもおりませんでした。」

【名言】有益なる怠慢
 戦争を仕掛けず、仕掛けられても和平で回避しながら強国になっていくことを表わした言葉。

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ジェンキンスの耳の戦争

 英国がスペインと行ったこの戦争を知る人はどれだけいるでしょうか? こんなマイナーな戦争を、この間まで全3回で遊んだ継承戦争TRPGの番外編として、遊びました。


 1738年、ロバート・ジェンキンスと言う耳の無い貿易業を営む船長が英国議会に現れ、ラム酒に漬けられた自分の耳を翳してこう言います。「スペインの豚どもにやられたんだ!」
 この事件によって英国の世論は一気に対スペインとの戦争に傾き、平和政策を行っていた、第一大蔵卿ウォルポール※1は世論に押し切られる形で1739年10月にスペインとの戦端を開くことになります。


 日本ではまったく無名な戦争ですが、その開戦の経緯はとてもTRPGのゲームマスターの心をくすぐるものです。プレイヤーさんには貴族議員や、海軍艦長、貿易商社などになって、それぞれの思想や利益の為に戦争をすべきか否か活動してもらいました。
 最後は、スペインへの宣戦布告と同時に、ジャコバイト※2の蜂起もあり動乱の幕開けかと思いきや、両方ともすぐにかたをつけ、英国の安泰を感じさせながら終了できました。

 まったくもってこんなTRPGはプレイしない世界観で遊んでいますが、今回もすこぶる楽しいゲームとなりました。


※1:ロバート・ウォルポール。英国初代首相。内閣を組織し、戦争は無駄な浪費と言う考えで、非戦行政にあたり、20年に渡る「ウォルポールの平和」と呼ばれる時代を築いた。

※2:ジャコバイト。1688年の名誉革命で追放された英国王ジェームズ2世を正当な王位継承者として信奉する一派。


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バルト三国

 天皇陛下が始めバルト三国を訪問されるのと、バルト三国のラトビアの事を書いているブログからトラフィックバックが張られましたので、折角ですので今日はバルト三国の歴史です。
 バルト三国とは、バルト海に面するエストニア、ラトビア、リトアニアで、いずれもソ連解体の折に独立した国です。また、過去、第一次大戦の頃にもロシア革命により、帝政ロシアが崩壊したときにも一時的に独立しています。
 このように同じ近代史を経過している為、似たような国に思われがちですが、やはり1国として独立せずに、3国になっただけあり、中世は各々別の歴史を歩んでいます。

 まず、一番北のエストニアは、フィンランド湾の対岸にあるフィンランド、これを支配したスウェーデンの影響を強く受けています。他の2カ国と異なり、エストニア語だけ、フィンランド語と同じ分類のウラル語です。
 エストニア民族は、13世紀頃からドイツ騎士団・ハンザ同盟の支配を受けますが、バルト海の覇権がデンマークのカルマル同盟から、スウェーデンに移ると、16世紀中頃からスウェーデン領として支配されます。しかし、そのスウェーデンが、1711年大北方戦争に負けると、以後はロシアの支配を受けることになります。

 真ん中のラトビアは、同じく13世紀頃からドイツ騎士団(リヴォニア帯剣騎士団)の東方殖民により、ドイツ人の支配を受けます。北のエストニアがバルト帝国と言われるまでに大国化したスウェーデンの支配を受け、南のリトアニアがポーランドに吸収合併され巨大なポーランド=リトアニア王国が出来ると、南部リヴォニアはポーランドに併合されますが、北部のドイツ人はクールラント公国を建国し、スウェーデンとポーランド両国の緩衝国として18世紀まで存続し続けます。
 しかし、北のエストニアがロシア領になり、南のリトアニア(ポーランド)もロシア領になると、ロシアと婚姻関係を結んでいたクールラント公国はそのままロシアに吸収されてしまいます。

 最後、一番南のリトアニアのみ13世紀のドイツ騎士団の侵攻に対抗し、部族をまとめリトアニア大公国を建国します。その後もドイツ騎士団の侵攻に悩ませられますが、南のポーランドと同盟を結ぶことで撃退し、さらには現在のウクライナまでその版図を広げます。
 しかし、15世紀になるとそのポーランドと婚姻により国家連合が成立し、ポーランド・リトアニア連合王国となりますが、1413年にはリトアニアは自治権を失い、ポーランドに併合されてしまいます。
 そのポーランドが18世紀に分割されるとリトアニア一帯はロシア支配下に置かれてしまいます。

 以上、3国とも18世紀のロシアの拡張政策によって帝政ロシアの支配下に置かれてしまい、独立にはロシア・ソ連の崩壊を待たねばなりませんでした。

両陛下、21日に出発 欧州5カ国を歴訪(朝日新聞) - goo ニュース

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イギリス館の薔薇

 週末、横浜に出かけてきました。中華街で食事を取った後、時期だったのでイギリス館でバラを見てきました。
 このイギリス館は、英国の総領事館として昭和12年に建てられたものです。幕末の開国より、横浜が開港すると交易の為にやってくる欧米人が多くなり、特に英国は最多で、その歴史的な名残を感じさせます。
 ちょうどバラは見ごろで、色とりどりに咲き誇っていました。また、イギリス館も無料で拝観でき、洋館図好きにはたまりません。(*^_^*)

 なお、横浜にある中華街は、開港と無縁ではなく、欧米人との交易が多くなると、仲介役として中国人が多く住まれるようになったそうです。当時の日本人は英語が話せなかったのに対して、中国人は早くより欧米人と交流があったため、英語を話すことができ、また貿易の知識や経験が豊富であった為です。

 横浜では、山手方面を欧米人の居留地とし、山下町の一部を中国人の居留地とした為、横浜に中華街が形成されていったそうです。


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オーストリア継承戦争

 随分前にオーストリア継承戦争を書くといっておりましたが、やっとTRPGでの継承戦争が終わったのでネタバラしをしながら、史実の継承戦争を書いていきたいと思います。

 まず、オーストリア継承戦争の引き金となるマリア・テレジアの父カール6世が亡くなるのは1740年10月です。ゲームでは管理の都合1月にしてしまいました。その為、2月に死ぬ法王と順序が逆になってしまいました。

 史実では、まず動いたのはプロイセンです。2ヵ月後の12月にはロレーヌ公フランツ・シュテファンに皇帝に投票することを条件にシュレージエンの割譲を求めてきます。しかしオーストリアは拒否。同月にプロイセンはシュレージエンを占領してしまいます。
 これに対してオーストリアは春を待ち翌年4月にモルヴィッツで決戦を行いますが、火力に勝るプロイセン軍にオーストリアの騎兵隊は敗れてしまいます。これが引き金となって、ザクセン・バイエルンから宣戦布告を受け、フランス・スペインからの介入を受けることになります。

 ゲームでは、先にバイエルン・ザクセンを動かしました。これは「ハプスブルグの宝剣」に沿った為です。また、プロイセンの占拠よりも、バイエルン・ザクセンが王妃の相続件を主張するのが理に適っていると考え、またバイエルン・ザクセンは前哨戦、プロイセンを本番にすべく順序を変えました。

 史実では、オーストリアとプロイセンが割譲で和睦した後、1741年中にバイエルン・ザクセンが宣戦布告してきます。ちなみにザクセンはすぐに和平交渉により和睦してしまいます。

 残ったバイエルンはフランスの協力を得て、チロルなどの上オーストリアとベーメン(ボヘミア)を占拠し、バイエルン公カール・アルブレヒトは、1742年には神聖ローマ皇帝カール7世として戴冠してしまいます。
これには弟が、ケルン大司教(選帝侯)だったのが大きかったようです。
しかし、すぐにハンガリーの協力を得たマリア・テレジアに破れ、バイエルンを奪われてしまい、1745年に失意のまま亡くなります。
 このオーストリア優勢に焦ったのがプロイセンです。このままではシュレージエンの確保も難しくなると考え、シュレージエンから南下しベーメンに侵攻し、オーストリアと激突します。この戦いはプロイセンが勝ったものの、プロイセンの被害も大きく戦争を継続することが出来ず、両国は1745年ドレスデンで、プロイセンのシュレージエン領有を確約する和睦で終結させます。
 この流れは、小説もほぼ同じです。ゲームで遊んだ際は、最後に強引にプロイセンがザクセンからベーメンに侵攻するって言うのも手だったのですが、ゲーム時間の都合もあり、バイエルンが大敗した時点で終結にしてしましました。

 小説にはないのですが、史実ではこの後戦争は、1744年に正式にオーストリアに宣戦布告し表舞台に立ったフランスが、フランドルに侵攻し英蘭墺の連合軍を破って占拠します。しかし、北米の英国との戦いに負け、1748年にアーヘンにて和約が結ばれフランドルから撤退し終結します。
 結局この戦いでは、プロイセンがシュレージエンを得、英国が北米の植民地を広げます。一方、フランスはハプスブルク家を弱体化させることに失敗し、ここで使った戦費が後のフランス革命の遠因となります。
 そのオーストリアはシュレージエンを失ったものの、それ以外の領土は確保し、マリア・テレジアの継承を確立させます。しかし、マリア・テレジアはこの時、失ったシュレージエンを奪い返すことを心に誓うのです。これが七年戦争と呼ばれる戦争になります。

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継承戦争1740 《後編》

 参加者は変わらず後編です。

 まずはハンガリーに赴く、ホフ×テレジアペアからです。(←こんな気軽に書けるほど身分に違いがあるのですが、あまりにも二人の行動が上手くいき、アルバート公のプレイヤーがやきもきする程でした。)

 ハンガリーに向かう途中、テレジアが乗る馬車を狙撃する者を発見し、阻止するも取り逃がすホフマイスター。ハンガリーがテレジアを歓迎していないことが伺えます。
 ハンガリーに無事テレジアを送り届け、その後酒場で休憩するホフマイスターにハンガリー貴族の子息バチャーニが、送り届けたことに対して「ハンガリーをオーストリアに売る気か!」絡んできます。コブシで熱く語り合った後、「見もしない女にハンガリーを任せられるか!」と言うバチャーニに、「なら逢おう!」と言うホフマン。俺たちハンガリーの貴族なんかに逢ってくれるかと言うバチャーニを連れ、テレジアに逢わせると、バチャーニはテレジアの神々しさにひれ伏し忠誠を誓うのでした。同様に、ハンガリー独立を画策するバチャーニの父親に対してもテレジアにあわせることで、テレジアがハンガリーの王であることを認めさせ、忠誠を誓わせます。これで、テレジアは至急ハンガリー軍を召集し、アルバート公を助けるべくホフマイスターと共に援軍を率います。


 一方、行軍中のアルバート公の元を訪れた、ルッケンスはアルバロニ枢機卿からの伝言、イタリアの独立を認め、「イタリア・ミラノをサルデーニャに与えれば協力してやる。」を伝え、アルバート公に領土割譲を迫ります。しかし、アルバート公は「なら、先に協力をしろ!そしたら考えてやる。」と先に相手の援助を引き出させます。勝気に逸るルッケンスは、自分の力を示すべくアルバート公に協力し、オーストリア軍の先頭に立ち、バイエルン軍と激突します。
 バイエルン軍にはフランスの援軍も確約されていて有利だったものの、ルッケンスとアルバート公の能力により、激戦の末最後には壊滅的なダメージを受け敗走します。近くまで来ていたフランス軍も、壊滅した軍に合流する訳にも行かず、またハンガリー軍の援軍が向かっている情報を得たため撤退してしまいます。
 ちなみに遅れて新兵器を持って戦場に駆けつけたフィーナは出番無く、新兵器はお蔵入り。

 フランス軍に撤退された、バイエルンのカール・アルブレヒトは、フランクフルトに逃走します。そこにはオーストリア軍を破った後に、自らを神聖ローマ皇帝に選出※1して貰うべく、聖職選帝侯3人とプファルツ選帝侯を集めていました。そしてカール・アルブレヒト自身のバイエルン選帝侯と、アルバート公が継承したベーメン選帝侯が揃います。これを好機ととったアルバート公は、英国王でありハノーバー選帝侯のジョージ2世に自らを皇帝に推挙するように依頼を行います。

 他方、このままではオーストリアから得るところが無くなってしまうと判断したプロイセン軍は、オーストリアに協力すると言う形をとり、ザクセンを攻略します。そこにスレイヤ率いるオーストリア軍もなだれ込み、ザクセンを南北に分割し両軍が睨み合う形となります。
 ここで、バイエルンを蹴散らしたアルバート公から、選帝侯召集の依頼が来た為に、体制が決したと判断したプロイセンは、快くアルバート公を選帝侯に推挙します(但し、シュレジェンの割譲要求※2を撤回するから、北ザクセンを割譲※3させろと言う要求つきです)。これで降伏したザクセン選帝侯の推挙も得、アルバート公は全9票を獲得し、晴れて神聖ローマ帝国皇帝※4となります。
 
 一方、コンクラーベはオーストリア派の枢機卿から明確な支援を得られなくなったアルバロニ枢機卿が負け、別の候補が法王に選出されます。
 この事態にアルバロニ枢機卿は、ルッケンスを呼び戻し武力でローマを抑えこもうとしますが、ルッケンスから「お前は負けたんだよ!」と言われ離反されてしまうと、逃げるようにローマを去ることになります。

 この一連の戦争によりオーストリアは、バイエルンを保護国化。ザクセンは北をプロイセンに割譲させ南をオーストリアに併合し、ゲームスタートよりも、そして史実の結果よりも見事にこの継承戦争を終えます。

 そして、プロイセンと同盟を組んだオーストリアが、対フランス戦を行うのはまた別のお話と言うことで、3回に渡った継承戦争はこれで終わりです。

 

※1:神聖ローマ帝国皇帝の選出は、選挙権を持つ選帝侯の多数決によって決められます。時代によって選帝侯は変わりますが、今回はトリーア、マインツ、ケルン司祭の聖職者の選帝侯と、世俗はブランデンブルグ(プロイセン)、ハノーバー(英国)、プファルツ、バイエルン、ザクセン、ベーメンを選帝侯としました。

※2:前編でプロイセンは、アルバート公にシュレジェンの割譲を認めれば、ザクセンを叩いてやると取引を求めていましたが、アルバート公は先にザクセンを叩いてくれれば考えないことも無いと強硬姿勢を貫いていました。

※3:史実ではオーストリア継承戦争でプロイセンはシュレジェンを得、それから100年後の普墺戦争で、ザクセンの北半分を割譲します。今回、シュレジェンを得る要求は難しかったので、ザクセンを2国で分割しようと提案しました。

※4:この時点ではドイツ王で、その直後にコンクラーベを終えた新法王から戴冠を得て神聖ローマ皇帝となります。その裏には、アルバロニ枢機卿を応援しなかったこと、第2回でサンマリノ戦において前法王に協力したことで、皇帝位承認の確約を得るなどの取引がありました。

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継承戦争1740 《前編》

 遂に継承戦争のラストのお話です。
 今回の参加メンバーは、増えて以下のとおりでした。

 アルバート・サマルトリア・ロートリンゲン・・・主人公。マリア・テレジアの夫。神聖ローマ帝国皇帝を目指す。
 リヒャルト・D・シュタレムベルク・・・オーストリア蔵相の甥。アルバートとの縁から、トスカーナの財政官を兼務。
 スレイヤ・ドラゴニアス・・・アルバートへ忠義を尽くす老将。その性格に似合わず老獪な策謀家。
 ミヒャエル・ゲオルグ・・・ナポリ大司教であり枢機卿。次期法王候補として、アルベロニ枢機卿と対立。
 ホフマイスター・・・ハンガリー副王に仕える傭兵。
 フィーナ・アインバッハ・・・ルクセンブルク公に仕える女砲術技師。
 サルバトーレ・ルッケンス・・・アルベロニ枢機卿に仕える黒の傭兵団隊長。


 前回、スレイヤがバイエルンで啖呵を切った後始末からです。バイエルンにはフランス人がおり、バイエルンの挙兵にフランスが支援している事が見て取れました。
 このフランスの支援を受けたバイエルンと、ザクセンの要求に対して、オーストリア政府は空転をし、有効的な打開策を見出せません。その中、トスカーナで活躍したリヒャルトを見た叔父が蔵相の地位を譲ることで、アルバート公の発言力を強めこの苦難を乗り切るために協力するように要請します。
 そしてプレイヤー達が決めた作戦は以下のとおり。

 1.現存兵力を率いてアルバート公自ら対バイエルン戦を行う
 2.ウィーンの守備兵・予備兵力を動員し、対ザクセン戦を行う
 3.マリア・テレジアにハンガリーで戴冠式※1を行い、ハンガリーに協力要請
 4.スレイヤ配下の兵をフランス国内に潜伏させ、政情不安にさせる
 5.リヒャルトに各国の動向調査を行ってもらう

 この中、フランスの侵攻の危険に晒されているルクセンブルク※2から使者として、フィーナが訪れアルバート公に会います。アルバート公達PCらは、フランスの脅威に対して共に闘うことを約束した上で、武器開発の技術者であったフィーナに対して、一撃で敵を驚かせる新兵器の開発を依頼します。かなり無茶な要件だったのですが、結局大型のロケット花火のようなものを、馬車から敵陣に向けて発射する兵器で落ち着き、早速、フィーナにはルクセンブルクの工房に戻り開発に取り組んで貰いました。

 さらにハンガリーの副王からの使者として、ホフマイスターがウィーンを訪れます。礼儀知らずな振る舞いのホフマイスターに相手をしたオーストリアの侍従長は、手に負えず半ば嫌なことを押し付けるつもりで、アルバート公とマリア・テレジアに会わせます。
 二人はホフマンが野暮ながらも実直な性格を見て取り、彼にマリア・テレジアのハンガリーへの道案内を依頼します。これが後にアルバート公の心配の種となります。

 しかし、今はその暇も与えられずバイエルン軍の侵攻を伝え聞き、軍を率いて出陣します。バイエルン軍5000、自軍も5000ですが、バイエルンには8000のフランス軍の援軍が見込めると言う不利な状況です。

 そして、さらに大きなイベントが発生します。このカール6世が死に戦乱を迎えようとしている最中、ローマ法王が亡くなります。
 至急、ゲオルグ枢機卿を含む全枢機卿が召集され、次期法王を選出する選挙コンクラーベが開催しました。このコンクラーベに、ゲオルグ枢機卿は前回サンマリノで対立したアルベロニ枢機卿と対決すべく出馬します。
 各候補が持論を展開する中、教会の任命権の回復と、海外での布教活動を推進することを訴えゲオルグ枢機卿は見事第1回の選挙を勝ち残ります。ここに来て、静かだったアルベロニ枢機卿が、禁断のイタリアの建国を掲げます。イタリアの建国はイタリア人の悲願ですが、フランスや他の国の介入を招き、実現を目指すことはイタリアの破滅と表裏一体の方針に各枢機卿は反対を述べます。
 しかし、アルベロニ枢機卿は、前回からイタリアの最有力国家であるサルデーニャの支援を得ていることを明かします。そして今回のオーストリアの戦争で他国は介入する暇が無いはずだと。
 アルベロニ枢機卿のこの策謀にひそかにイタリアの独立を願っていたゲオルグ枢機卿は感服してしまい、ここでリタイヤ。コンクラーベはイタリア独立を願うアルベロニ枢機卿を推すイタリア派と、それに反対する他国派の枢機卿の一騎打ちになります。

 そしてアルベロニ枢機卿は最後の切り札を切ります。部下のルッケンスに兵を引きいさせ、出陣したアルバート公の元に向かわせます。そして「イタリア・ミラノをサルデーニャに与えれば協力してやる。」と・・・

 スレイヤが指揮するフランス攪乱隊はフランスで苦戦していると言う報を受け、さらにスペインの参戦の兆し。そして、プロイセン軍の南下が始まりました・・・


 窮地に立つオーストリアを救うのは誰か! という事で、長くなったので続きは次回。(^ ^)v
 

※1:ハンガリー戴冠。ハプスブルク家はオーストリアやハンガリーを所領していますが、1つの領土ではなくオーストリア大公位の他にハンガリー王位も兼ねる形の為、別にハンガリーに赴いて戴冠式を行う必要があります。

※2:神聖ローマ帝国に帰属する公国ですが、位置的にフランスに近いこともあり、フランドル(現ベルギー)と共にフランスの侵略に晒されていました。

※3:コンクラーベ。ローマ法王選出の為の選挙。全枢機卿が召集され、外部と隔離されて、数ヶ月に及ぶ選挙を行って決めます。しかし、手紙などを手引きする者もあり、法王選出には各国の影響が往々にして影響します。

※4:サルデーニャ。このシナリオの100年後にイタリア統一を果す国。現在はトリノ、ニース(現フランス領)とサルデーニャ島を所有する小王国です。アルベロニ枢機卿は、法王庁の基サルデーニャの協力を得て、このイタリア統一を100年早めると言う野望です。

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植民地建設400年

 ニュースでエリザベス女王が植民地建設400年を祝う為にアメリカを訪れたとありました。おりしも少し前にピルクルで書いていたことですが、英国がアメリカに入植して400年にもなるのですね。
 演説では、入植により先住民や黒人に苦難の歴史をもたらしたことを間接的に認めたそうで、こうやって少しでも過去の出来事が正しく理解され、わかり合っていけたら良いなって思います。

エリザベス女王、16年ぶりに訪米…植民地建設400年で(読売新聞) - goo ニュース

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継承戦争1734

 「ハプスブルグの宝剣」の世界観で行った歴史ものTRPGの第2回目のプレイレポートです。今回の参加者は以下のとおりです。

 アルバート・サマルトリア・ロートリンゲン・・・主人公。マリア・テレジアの婚約者。ロートリンゲン公からトスカーナ大公となる。
 リヒャルト・D・シュタレムベルク・・・オーストリア蔵相の甥。アルバートとの縁から、トスカーナの財政官を買って出る。
 スレイヤ・ドラゴニアス・・・アルバートの忠臣。ヨーロッパを転々とした後、アルバートの噂を聞き馳せ参じた老将。
 ミヒャエル・ゲオルグ・・・ナポリ大司教であり、枢機卿。法王の腹心。


 前回のライン方面の戦功により、市民が抱いていた「ロートリンゲンのよそ者」と言った評判は沈静化し、アルバート公への期待する者も多くなってきました。
 その中、戦勝のムードに包まれるウィーン市内をスレイヤがアルバートの紋章を兵士達に纏わせ、アルバート公に会いに行くという演出をするなどし、さらに印象を良くさせます。

 さて、今回はトスカーナの領地を得たのでその統治の話となりました。結婚の準備に追われるアルバート公に代わり、スレイヤとリヒャルトが先にトスカーナ入りします。
 トスカーナの首都は芸術の都フィレンツェで、プレイヤーは期待を膨らませて乗り込みますが、当時のフィレンツェは税制が悪く、何重にも芸術品産業に課税がされている状態で、その為商人は闇で取引したり、役人に賄賂を渡し徴税から掻い潜るなどしている為、国庫に入ってこない状況でした。
 しかも、教会勢力がトスカーナの土地や財産を私物化しています。さらに宮廷ではフランス派、イタリア派などの派閥が勢力争いをしており、領民を省みていない状況でした。
 この状況を招いた現君主のジャン・ガストーネ(※1)は病気の床についておりますが、彼が死なない限り、このトスカーナを継承できない状態です。

 この最悪の状況に、スレイヤは教会勢の対処に、リヒャルトは宮廷内の調査に当たります。これに対して、ゲオルグ卿はあわてて先んじて、トスカーナの司祭たちを集め、スレイヤにいいようにされないように、司祭たちに釘を刺そうとします。しかし、世俗に溺れた司祭たちは現状を判っておらず、その後のスレイヤの呼びかけに対して、贈り物を着服するなどを露呈し、つけいる隙を与えてしまいます。
 また、リヒャルトは商人の組合と関係を持ち、現状の不満を把握し、また贈賄に染まっているものを洗い出します。

 一方、無事結婚式を終え、遅れてトスカーナ入りしたアルバート公は、リヒャルトの情報を元にまずは現君主のジャン・ガストーネに会い、「息子と思ってください!」と口説き、摂政の地位を得て、トスカーナを自由に出来る権利を得ます。
 そして「現君主の権威」、「宮廷の収賄」、「教会の私物化」、「商人の贈賄」などの情報を元に、万を辞してすべての人を宮廷の広場に集めると、それらに関わった者の罪を暴露し、兵を使って一挙に逮捕してしまいます。
 それらに関わっていない者達には、以後忠誠してもらう為にも、不満を改善した新たな法を発布するなど、見事なまでに短期間でトスカーナを改革してしまいました。
 一方、ゲオルグ卿はアルバート公との取引で、逮捕された司祭が私物化していた財産を手放す代わりに、トスカーナでの司祭の任命権を得ることでなんとか目的を達します。

 後は、トスカーナの統治だけということで、アルバート公は第一子が生まれたとのことでウィーンに戻っていきます。

 その後、スレイヤとリヒャルトにより、財務状況の改善と軍備を整えだします。しかし、またもやマスターの陰謀により、今度は武闘派で知れた法王庁のアルベロニ枢機卿が教皇領の拡張を目指して、独断でトスカーナの近くのサンマリノに攻め込むイベント(※2)が発生します。
 教会内のこの強行的な行為に、ゲオルグ枢機卿は単身アルベロニ枢機卿に会い説得を試みますが、あえなく軟禁されてしまいます。

 この状況にトスカーナは法王に貸しを作っておくべきとの判断から、アルベロニ枢機卿の野望を止めるべく、スレイヤが軍を移動させトスカーナから教皇領に進軍します。
 これに対し、アルベロニ枢機卿はサンマリノを包囲しつつ、内密にサンマリノに「我が軍は強力であり、トスカーナ軍は剣を交えることなく撤退してしまう。だからサンマリノを助けてくれるところは無い!」と脅しを掛けておき、一方トスカーナのスレイヤに対しては「停戦の交渉を行いたいので、現在越境している軍を戻すように。」と依頼します。
 それにはまんまとハマり、軍を戻してしまった為、アルベロニ枢機卿とサンマリノを攻めない約束を取り付けても、サンマリノは自ら降伏してしまい、軍配はアルベロニ枢機卿に上がります。
 しかし、戦後の処理でさらなる逆転が! 再びウィーンから戻ったアルバート公は単身ローマ法王に謁見し、サンマリノの任命権をゲオルグ枢機卿に与える約束を取り付けます。
 これを持ってアルベロニ枢機卿のところに乗り込み、ゲオルグ枢機卿を開放すると、アルベロニ枢機卿にはていよく軍を引いてもらい、サンマリノの事はゲオルグ枢機卿に任せるように強要します。法王の権威をかざされては仕方なく撤退。サンマリノは教皇領に組み入れられたものの、ゲオルグ枢機卿の取り計らいで、ほぼ昔どおりの自治を得ます。
 苦渋を飲むアルベロニ枢機卿の逆襲は次回。

 そして最後に、遂に現神聖ローマ帝国皇帝兼オーストリア大公であるカール6世が崩御し、マリア・テレジアがその全てを継承する時が来ます。
 父の葬儀で悲しみ暮れる暇も無く、ドイツ諸侯のバイエルン、そしてザクセンもがマリア・テレジアが全てを継承するのはおかしいと、それぞれ上オーストリアとベーメンの継承を主張して来ます。(※3)
 カール6世が存命中はマリア・テレジアの継承に異議を唱えなかったのに、カール6世が亡くなり、その威光が無くなると掌を返して離反する振る舞いに、スレイヤが怒り単身バイエルンに乗り込み啖呵を切ってしまいます。

 次回、オーストリアを継承したマリア・テレジアと共にバイエルン・ザクセン軍を迎え撃ちます。そしてさらに北の強兵プロイセンと東の大国フランスが動き出します。

To Bo Continue...


※1:ジャンガストーネ。メディチ家最後の当主。世継ぎが居なかった為、ポーランド継承戦争の和平会議で、フランスがロートリンゲンを得る代わりに、ロートリンゲン公はトスカーナを継承することになる。

※2:サンマリノ。イタリア中部にあるミニ国家。中世から教皇領内で自治を持っていたが、1739年アルベロニ枢機卿によって一時的に占拠される。

※3:バイエルン選帝侯カール・アルブレヒトの妃マリア・アマーリエはヨーゼフ1世の娘。ザクセン選帝侯兼ポーランド王アウグスト3世の妃マリア・ヨーゼファも同じくヨーゼフ1世の娘でどちらもマリア・テレジアとは従姉妹関係にある。


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諜報カード:要人の「亡命作戦」


gooニュースで、英国の諜報機関MI6がイランの情報機関トップだった元国防軍需副大臣の亡命作戦を成功させたとありました。これによって、イランの核開発の状況や、ヨルダンのヒズボラへの武器密輸などの実体があきらかになるとのことです。

ゲームでもたった2枚の重要なカードとして諜報カードがあります。相手のカードを全て見れた上、1枚を奪えるのは時として絶大な効果を得れます。
相手のカードを見ることで、英雄カードなどがあえば引き抜け、逆に対した兵力で無ければ攻める判断が出来ます。また、外交でも市民革命など強力な外交手札を我が物と出来るなど、使い方は様々でまさにスペシャルなカードです。

この諜報カードは、相手国に諜報員を放つイメージだったのですが、こんな風に相手国の情報を得る諜報活動もあるんだな~っと、リアルな諜報ニュースに感激でした。是非、ご興味ある方は以下のニュースお読みください。

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オリジナルカードゲーム 植民地戦争

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