植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

各遊び方のコンセプト【メソポタミアの扉】

2018年09月28日 22時36分10秒 | ゲームシステム

ゲムマ2018秋の新作 木製オムニバス ボードゲーム「メソポタミアの扉」のコンセプトは、幾つかの汎用的なコンポーネントで、幾つものゲームが遊べることを目指した作品です。
ですので、人数によってや、その日の趣向に合わせて、遊ぶものを変えて頂ければと、思います。
そういった点で、色々なシチュエーションでゲームを遊ぶ方に向いているかもしれません。収録されている各ゲーム毎の、コンセプトは以下の感じです。

●バビロンの聖塔 
バランスゲームと、バッティングを合わせてみたら。がコンセプト。バランス的に、積んでいけるなら、バッティングしないで積むことを狙い、もう無理と思ったら、敢えてバッティングすることで積まないことを狙うといった感じに、変化するのを楽しんで貰えればと思っています。
勿論、バランスゲームとしての積むことの楽しさもちゃんとあります。


●ペルセポリス宮殿 
バランスゲームの真逆のじっくり遊ぶ戦略的なボードゲームらしいものを目指しました。
若干バランスゲームの要素は残りましたが、3・4人で得点の稼ぎ方に相乗り要素があるので、他のプレイヤーの行動を読みながら、自分の手を考えるゲームになりました。しっかりとしたゲーマーズゲームがお好きな方にお薦めです。

●シュメールの遺丘 
バランスをまったく排除した戦略ゲームです。運の要素が無い、アブストラクトゲームの先読みに、板の形を組み合わせるパズル感を合わせています。
パズル要素が強いので、そんなに先読み先読みせずに、時間も掛からず簡単なので、気軽に合間の時間で楽しんで貰えればと思います。

●ウルとウルク 
マンカラベースの建築ゲームです。建築が、パズルやバランスの要素がありますが、建築資材を獲得していくマンカラのルールが、かなり頭を使う先読みになっていますので、ガチ対戦が好きな方にお薦めです。


●ヒッタイトの戦車 
せっかく、サイコロが入っているんだからと入れた、ダイスロールのスゴロクゲーム。但し、コースは、板を使って随時作るので、スゴロクのお手軽さ、みんなでワイワイ楽しむ感じと、コースをどう作るかのパズルに戦略がまじった、バランスの良いゲームに仕上がっているつもりです。
こちらは比較的、初級者でも楽しめます。


●セミラミスの空中庭園(ゲムマ2018秋 予約特典) 
バビロンの聖塔が、多人数で楽しむバランスゲームなら、こちらは1・2人で楽しめるバランスゲームとしていれました。
サイコロの目に多少振り回されながら、どこまでアグレッシブに積めるかをチャレンジするゲームです。ガチ バランスゲーム好きにお薦めです。


●ネコ2世襲来(web掲載) 
2人対戦でダイスを使うことで運要素を入れたものです。
バックギャモンを参考にして、別物まで変えています。こちらも対戦の割にはダイス目に左右されるので、ガチにならずに気軽に遊べます。

●進撃のアッカド王(チラシのオマケ) 
非対称での挟み将棋です。片方が、コマが3色です。
チラシのオマケなんで、コンセプトだけが先行しちゃっていますが、多くの人が知っている挟み将棋をアレンジすることで一考な出来になっているかと思います。


メソポタミアの扉ホームページ
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【お願い】再販と予約について

2018年09月26日 19時08分50秒 | ゲームシステム
本当に申し訳ないのですが、うち植民地戦争+αは、各作品の再販の可能性が低いです。
つまり、新作で完売したら、それっきりで、半年後には買えない状態です。
何故、こうなるかと言うと、うちが初回で売り切る数しか、作っていないからです。
他のサークルさんは、多めに作り、次回のゲムマでも買えたり、ショップに流したりしているみたいですが、うちは在庫リスクを嫌っているために多めに作っていないのが理由です。
また、再生産もかなり難しいです。ここんところ、うちは独自性を出すため、他では使っていないウリになるコンポーネントをなるべく入れるようにしています。幕末の行末では、刀を入れましたが、これがもう生産されていないため、売っているもの値段が高くなってしまいました。
また、今回のメソポタミアの扉みたいな手作り品も、作るのに莫大な時間が掛かる上、ボードや箱に貼るシールの印刷が、ある程度まとまった数でしか注文出来ないので、手作りもまとまった数を作らないといけなくなります。
なので、メソポタミアの扉も、再生産は無いと思っています。

ですので、お願いです。欲しいと思われた方は是非とも、予約や通販をお申し込み下さい。
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ネコ2世 【メソポタミアの扉】

2018年09月09日 20時45分35秒 | ゲームシステム
ネコ2世。
妖怪ウォッチにもキャラクターとして登場する名前ですが、実は歴史上実在したエジプトのファラオの名前です。

私は、今回の「メソポタミアの扉」のゲームの1つに名前を付ける過程で調べていて知りました。

ギリシャ語読みが「ネコ2世」で、実際は「ネカウ2世」と呼ばれていたみたい。こうなればファラオっぽい?


来歴も結構やり手です。
エジプトは、当時オリエント全域を支配していた強国アッシリアの属国・協力国でした。
しかし、アッシリアの圧政にバビロニアが反乱。新バビロニア王国を建国すると、
同じくアッシリアに圧迫されていたイランのメディア王国と同盟を結んで、アッシリアに攻め入ります。

エジプトはアッシリアを支援するも、アッシリアはメディアと新バビロニアの連合軍に敗れて崩壊してしまいます。

ここからネコ2世は、アッシリアの影響力の無くなったユダヤ(ユダ王国)を支配して、さらにシリアに攻め入ります。
シリアは、600年以上前にエジプトがヒッタイトとその覇権を争った地ですから、エジプトにとっては念願の地なんでしょう。
新バビロニアを建国した初代国王ナボポラッサルの軍を打ち破ってシリアを勢力下に置きます。


しかし、それを阻んだのが、ナボポラッサルの息子でまだ王子だったネブカドネザル2世。
父に代わって軍を立て直すと、カルケミシュの戦いでネコ2世のエジプト軍を打ち負かし、
これによって、エジプトはアジア進出の夢が打ち砕かれます。


これで終わったなら、ネコ2世は大したことが無かったファラオになるのですが、
この後、ネコ2世は海運業で国力アップに努めます。
対岸のギリシャと盛んに貿易し、ナイルと紅海を繋ぐ運河を作ろうとしたり、アフリカ一周なんてこともやっています。

アッシリア帝国崩壊後は、オリエントは新バビロニア・メディア・リディアに、エジプトを加え、4国分立時代を迎えます。
もしかしたら、ネコ2世がいなかったら、エジプトは新バビロニアに飲み込まれたかもしれません。
そんなことを考えながら作った「メソポタミアの扉」の新しいゲーム(多分Web公開予定)です。


左がエジプト軍、右が新バビロニアで、真ん中が係争地シリア。
互いに相手の陣地にサイコロを振ってコマを進めるバックギャモンライクのゲーム。
コマを動かして、自分のコマの居る位置にいくとコマが合流し大軍を形成できる。
大軍になると相手とぶつかった際に、相手を蹴散らせるが、動きが鈍くなる。

そんなゲームです。。。

木製オムニバスゲーム メソポタミアの扉HP
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