植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

ゲームマーケット2018秋 2日目 レポートと言うか感想

2018年11月29日 22時08分43秒 | ゲームシステム
ゲームマーケット2018秋は、いつも通り1日目出展して、2日目一般参加して来ましたので、
2日目のレポートと言うか、感想を書きます。


到着は、10時15分ごろ。最初の待機列がちょうどはけたところだったみたいです。
企業のAブースは後でも大丈夫と踏んで、Bブースやその先の一般ブースからめぐります。

最初に目についたのは、Bではゲムマ大賞の優秀作品に選ばれていた
『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ』
の列が凄かった。確かに、指輪のコンポーネントや、大喜利のシステム、
そして何よりもプロポーズと言う綺麗なテーマが秀逸な作品だと思います。

しかし、すみません。2人用ゲームを買うことが目的なので飛ばして、
OKAZUbrand様の『5×5city』の試遊へ。

しかし、11時からだった為に後にします。


と言うことで最初に遊んだのは、さとーふぁみりあ様の『ハピエストタウン』です。
2018春に出されて、気になっていたのですが、簡単すぎると言う評価もあり、
一度、遊んでから判断したかった次第。


うん、面白いです。確かに小学生の娘さんの為に作ったと言うだけあって、
ゲーマー向けでは無いですが、何の建物を買うのかちゃんと悩めます。
インフラカードは早い者勝ちなので、インフラを狙うスピード感や、
建物を買う為のお金を稼ぐところから、得点となるハートと人を稼ぐことに切り替えるタイミングが悩ましい。
悩ましいと言ってもほんのちょっとで、しかもゲームは30分も掛からないので、
ちょっと遊ぶゲームとしては良いゲームと言うことで、購入です。

それでちょうど11時になったので、5×5cityを遊びに向かいます。
ちょうど、始まるところで、混ざって3人で遊びます。

5×5=25のマス目に街の12ラウンドでタイルを配置して、最後に配置した形で得点が決まります。
タイルは袋から親が引いて、人数+1のセットをつくり、順番にいずれかのタイルセットを選んで、
配置します。
引き運にはそれなりに左右されますが、直接引いたものを使うのではなく、引いたものが場に置かれ、
その中から選ぶ方法を取っているので、自分で悩んで選択した感がありいいですね。
と言うことで、購入です。

さらに奥に進みます。
目についたのは、シメシメゲームズ様の『こたつのなかからでたくない』。
MDF素材をレーザーカッターで切って作ったこたつと、人型が目につきます。
簡単そうなので、試遊。
みかんを集めるゲームで、親のみが数字のカードを見ます。
その数字がこたつをでた時に貰えるみかんの数です。
その数とは関係なしに、こたつにみかんを置きます。結構多量に置きます。

そしていっせいのせ!で、こたつから出るか出ないかを決めます。
出たら親が見ていた数字のみかんの数を出た人数で割った数を貰え、
出なかったら、こたつに残った量のみかんを出なかった人で割った数を貰えます。

つまり、親が出た方が得なのか、残った方が得なのかを知っていて、
他のプレイヤーは親の顔色を見ながら、出るか出ないかを当てるのがミソ。
勿論、1人で出て、3人が残ったら、出た方は1人で総取りで、残った方は3人割りするので、
他の人の行動も重要になってきます。
コンポーネントが凄いので、シンプルな駆け引きのパーティーゲームが好きな人にはオススメです。


さらに奥に進み、お世話になった番次郎様にご挨拶。
ボードゲームクイズ冊子『BoardGameQuiz NEXTAREA』が人気で、お客が引くまでしばし待つことに。。。
ボードゲームをやり始めた方も多くなったので、クイズとしてだけでなく、
逆にボードゲームのハウツー本としても使えるのかもしれません。



どんどん、試遊を続けます。
こちらはうちと同じ浅草時代からのサークルさん、十式ゲームワークス様の『ひとりならはやく』
これまた今回のうちと同じオムニバスゲームですよ!なんて奇遇な!
こちらは1人用のゲームが5つ入ったもの。女性の方が黙々と遊んでいるのが気になり、
同じものを遊ばせてもらいました。


サイコロを上下左右に押し出すと、ひっくり返したり、+1、-1出来るので、それで同じ目にするといったもの。
凄い集中して遊んでしまいました。
これは唸るほど良く出来ているし、引き込まれます。さすがは古株のサークルさん、
ゲームシステムのなんたるかを熟知している感じの安定さを感じます。

まだ試遊は続きます。2018春でそのアートワークで有名になった こぐまやん様の
『さけのぼり』。鮭となって、熊を掻い潜り、川を登り、卵を産むのです。

システムは、読み合い。相手が仕込んだ熊の位置を予想しながら、それを躱して川を登って行きます。
イクラのコンポーネントも見事です。

ダイスキャスターズ様の『賽雲』
自分のカラーが非公開で決まっている中で、サイコロを条件に従って積んで行き、
自分の色が、高得点になるようにしていきます。
置く際の条件が結構厳しく、考えさせられます。また、高得点と言うのが、目の合計が他の色に比べて、
真ん中なので、低くも高くも出来ないので、なんとか真ん中になるように調整するのが難しい・・・
かなり悩まされます。


本日、最後の試遊びは、ちゃがちゃがゲームズ様の『貴族の財布』
これ予約しようか悩んだのですが、遊んでみないと判らないと思っている間に予約は終わり、
当日も完売した作品。

袋から、チップを引いて、赤チップを2枚引くとバーストするので、どこまで引くかを悩みながら引き、
引いたお金で、場のカードを購入し、その効果を使うことで、バーストの可能性を下げたり、
引いたチップの効果を高めたりする感じ。
結構、引き運が悪いので、最初の1枚目から赤チップを引くなどして、
インストをしてくれたサークル主催さんを焦らせますw
バーストするかもしれない緊張を感じながら、拡大再生産を行うというあまり無かった感じのゲームでした。


そんな感じで、今回も数多くのゲームを試遊しました。
最後に、新作ゲームコーナーに達よって、本日は遊べなかったけど気になったゲームを物色します。


久遠堂様の『しぇすた・で・しゃ』
寝ているニャンコを起こさないようアヒルちゃんを乗せるバランス・チキンレースゲーム
ぬいぐるみが入っているだけあり、箱がでかい!

と思ったら、もっとデカい箱があった!!!

『おくのほそ道』

一方、ぬいぐるみにポッケが付いていて、その中にカードが入っていると言う驚きのコンポーネントも見つけます。


最後、2人用なのでかなり予約するか悩んだ『ペーターと2匹の牧羊犬』
うーん、好みのコンポーネントです。


こんな感じで、一日中遊び倒したゲームマーケットでした。
全体感としては、混んでいるところと、混んでいない所の明暗がくっきり分かれた感じ。
試遊も、一部を除いて比較的すんなり入れました。
あと、2人で廻ったのですが、4人プレイの場合、残りの人数を集めるのに苦労する機会が多かったです。
なんか、相席ゲームを嫌煙する傾向が強まったのかなー。


結局買ったゲームはこんな感じ。サグラダは、ミスボドで遊んで良かったから予約。
5×5cityも、ハピエストタウンも、ゲムマで遊んで良かったから当日買い。
リトルタウンビルダーズは、遊んだレビューが良いものが多かったので予約。
サンチアゴのみ歴史感が好きで予約です。

ゲームマーケット2018春は、1日目の作品しか買わなかったのですが、今回 ゲームマーケット2018秋は、
逆に2日目の作品しか買わなかったです。


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【メソポタミアの扉】メソポタミアの歴史

2018年11月23日 16時54分06秒 | ゲームシステム
ゲムマ2018秋の新作 木製オムニバス ボードゲーム「メソポタミアの扉」ですが、各ゲームがメソポタミア地方に興った民族や、各王朝を題材としており、その雰囲気が少しでも伝わればと、当時の歴史背景を説明書に入れてあります。
Web掲載の遊び方や、ボツった遊び方まで含めると、そこに書き込まれた内容だけで、ちゃんとメソポタミアの歴史が追える気がします。
※各画像をクリックするとゲームの内容に飛びます。
※○はボツった遊び方です。

●シュメールの遺丘 
シュメール人は、チグリス川とユーフラテス川流域の肥沃な三日月地帯に文明を築きました。
河川はたびたび氾濫し、都市は土砂で埋まり、人々はその都度、都市を再建しました。こうして都市遺跡が丘の様になりました。これを遺丘(テル)と呼びます。


●ウルクの絵文字(web掲載) 
シュメール人が作った最初の都市ウルクで花開いた文化はウルク文化としてメソポタミア各地に伝播しました。中でも600文字に及ぶ絵文字の発明は、後に楔形文字になり、メソポタミアの公用語になっていくのです。


●ウルとウルク 
さらにシュメール人は、チグリス川とユーフラテス川沿いに幾つもの都市国家を作ります。各都市では、神殿が作られ都市の守護神が崇められるようになりました。やがてウル・ウルク・ラガシュといった都市が栄え、覇権を争い始めます。


○進撃のアッカド王 
アッカドの王となったサルゴンは、南方シュメール人の都市国家に侵攻しました。その頃シュメールでは、ウンマの王ルガルザゲシが、ラガッシュ、ウルクなど主要都市を支配下に治めていました。ここに両雄の戦いの火ぶたが切って落とされたのでした。


●ナンナ神殿(web掲載) 
アッカド帝国崩壊後、ウルの軍事司令官だったウル・ナンムは、メソポタミア地方を統一し、ウル第三王朝を成立させます。そしてウル・ナンムは国家のシンボルとして月神ナンナを祀る神殿を建築します。これが現代にも残る有名な「ウルのジッグラト」です。


○混乱のメソポタミア(仮) 
ウル第三王朝の国力が弱まると、その勢力下にあったイシンやラルサと言った都市が独立を主張し始め、さらにウル第三王朝が滅びると、中部のエシュヌンナや、マリ、そして新興都市バビロンが勢力を伸ばしてきます。
メソポタミアは各都市が覇権を争う混乱期に突入します。この混乱期はバビロンの王ハンムラビが登場したことで、古代バビロニア王国の統一で幕を閉じます。


●ヒッタイトの戦車 
アナトリアに興ったヒッタイトは、強力な戦車部隊を使って、オリエント各地に侵攻しました。メソポタミアも例外では無く、古代バビロニア王国は、ヒッタイトの侵略よって滅ぼされました。


古代バビロニア王国滅亡後、バビロニアではカッシート王朝が興りますが、メソポタミア北部のアッシリアが強大となり、周辺の国々へ侵略し始めます。バビロニアも例外なくアッシリアの支配下となります。

●セミラミスの空中庭園(ゲムマ2018秋 予約特典) 
アッシリア帝国の女帝となったセミラミスは、首都ニネヴェに水を汲み上げる装置を完備した屋上庭園を造りました。後の世に言われるバビロンの空中庭園です。


●ネコ2世襲来(web掲載) 
メディア王国と同盟を結び、アッシリア帝国を滅ぼした新バビロニア王国でしたが、アッシリアと同盟関係にあったエジプト王 ネコ2世が、アッシリアの残党を助けるべく、シリアに遠征を行ってきました。そこで急遽、新バビロニア王国の王子ネブカドネザルは軍を率いてシリアに向かいました。かくしてシリアの都市カルケミシュで両軍は激突するのでした。


●バビロンの聖塔 
新バビロニア王国の王となったネブカドネザル2世は、バビロンに巨大なマルドゥク神殿を建設しました。そこで建てられた聖塔(ジッグラト)は、後世に「バベルの塔」として語られることになります。


イラン高原に興ったアケメネス朝ペルシアは、メディア、新バビロニアを滅ぼし、メソポタミアを統一します。

●ペルセポリス宮殿 
アケメネス朝ペルシアの王、ダレイオス1世は帝国の首都として巨大な宮殿を構えたペルセポリスの建築を行い、帝国は最盛期を迎えます。しかし、紀元前331年マケドニアのアレキサンダー大王が、アケメネス朝を滅ぼし、ペルセポリスを破壊したことで、メソポタミア文明は終焉を迎え、ヘレニズム文化に飲み込まれていきます。


メソポタミアの扉ホームページ
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