植民地戦争+α

歴史テーマの中量級のボードゲームを制作し、ゲームマーケットに出展しています。
なので歴史とボドゲの話が多いです。

紅茶の歴史

2006年04月14日 12時50分48秒 | 雑談
日本ではお茶と言えば緑茶が飲まれておりますが、外国でTeaと言えば紅茶です。緑茶・烏龍茶・紅茶の違いは、茶葉の種類ではなくお茶の中にある酸化酵母による発酵状態による違いです。発酵をしていないお茶が緑茶で、半分だけ発酵したのが烏龍茶、そして完全発酵させたのが紅茶となります。
お茶はオランダがアジア貿易を独占した際に、中国から緑茶・烏龍茶を買ってフランスや英国に持ち込まれました。特に肉食のヨーロッパの人たちは、油をさっぱりと流してくれる烏龍茶が好まれ、この過程でヨーロッパ人の好みに合うように完全発酵の紅茶が生み出されていったようです。

よく言われる「中国から船で緑茶を数ヶ月に渡って運んでいる最中に発酵してしまい紅茶が生まれた。」と言う話はどうも間違いのようで、当時から茶葉は摘んだ際に釜炒りし発酵状態を決めていたそうです。
紅茶は特に英国の上流階級でもてはやされ、英蘭戦争でオランダに勝った英国は直接中国と取引するようになります。しかし高価なお茶を買うのに支払うお金が無くなり、代わりにアヘンを売ったことで英国と中国との間でアヘン戦争を引き起こしてしまいます。
その後、英国は植民地としたインドでの栽培を試みます。プランテーションによる一大栽培により、お茶の値が下がると上流階級だけでなく労働者の間にも広がり、お酒と違い酔わずに体を暖めることの出来るミルクティーは急速に飲まれるようになっていったそうです。

画像は以前に行った桜新町の紅茶のお店「CHA-YA Te The」 500円で3種類の紅茶が楽しめます。青りんごの香りの紅茶なんてのもありました。

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