皆様、連休はいかがお過ごしでしたか?
私は3連休ではありませんでしたが、日、月(祝)と2連休でした。
ダーリンの仕事の関係上、連休ではあっても、たいてい前もって予定を組んで1泊で旅行なんてことはまずできません。
ダーリンの仕事は建築関係ですが、現場は日曜日や祝日であっても動いていたり、なんだかんだと突発的なことが起こるのにそなえて、お盆と正月くらいしかダーリンはゆっくり休むことはできません。
天候によって遅れている現場に日曜日でも顔をださなくてはいけないこともあるため、前もって連休になっているから、と休みを取ることを決めることができないのです。
まったくご苦労な仕事だな~と思います。(←他人事って感じがいなめない・・)
日曜日はなんだか久々に滝が見たくなって、岐阜市内から1時間以上離れた垂井町の不破の滝に行ってきました。
ここは有名な「養老の滝」が女滝と言われるのに対して、パートナーの男滝です。
しかし養老の滝が観光スポットとなって多くの人が訪れるなか、こちらにはまったくといっていいほど人が訪れません。
そういうところのほうが自分だけのお気に入りを「見つけた!」という気持ちになって好きなんです。
ちなみに養老の滝と不破の滝がどうしてお対となっているのか、というとその昔、この2つの滝はそれぞれがお不動さまだったのですが、お互いを褒めあっているうちに「自分のほうが美しい滝だ!」「いや、自分のほうが1番だ!」としだいに喧嘩になってしまい、仲裁に入った神様が「水量やたくましさでは不破の滝、美しさでは養老の滝、ということでどちらも良いところがあっていいではないか。お前達のそれぞれを男滝、女滝と名づけよう。」と言われて再び仲直りした、という逸話があるからです。
日本神話って神さまなのに喧嘩したり、色恋沙汰があったりして人間っぽくておおらかで好きだわ~
さて、不破の滝に行ってみると先日の台風のせいであちこちの木々が折れて道をふさいでいたりしてまだ危険な状態でした。
全然観光スポットとして手入れされていないため、「ま、いいや~ ここなら放っておいて。おいおいやろうっと。」と林野庁も考えているのかしらん。
それでもなんとか車で行けるところまで行くと、なんと「落石の危険ありのため、立ち入り禁止」の札が!
まじかまで行くことはできませんでしたが、滝そのものの全貌を眺めるにはむしろそのあたりの位置からのほうが綺麗に見える。
あきらめてそこからしばし、眺めていました。
この滝の真ん前に立ち枯れている1本の杉の木がなんだか意味深なんだよねぇ。
写真でわかりますか?
もう他の植物がいっぱい幹に自生しちゃってる感じなんですけど、まるで守り神のように滝の真ん前にすっくと立っている。
ずぅーっとこれからもただ立っているんだろうなぁ。
もう台風が行き去って1週間が経つと言うのに水量がいつもより多い。
そして滝ではないところからも滝のように水が流れ落ちている・・
すごいなぁ・・ 山って。
これだけの水を地にたくわえて1週間ものあいだ、毎日毎日毎瞬毎瞬放出していてもまだ有り余っているというのか・・
自然の力を思いました。
それから近くの「慈恵園」という養鶏場によって産みたて卵を買って帰りました。
ここでは鶏がその日の朝に産んだ有精卵を買うことができます。
ご存知ない方も意外に多いのですが、スーパーなどで売っている卵のパックは、あれは同じ日ばかりに産んだ卵が1つのパックに詰まっているのではありません。
卵は採卵されると一度、大きな採卵場に集められます。
そこで何日か卵を溜めて、ある程度の数になるとパックされるんです。
なので、1パックのなかに1週間以上も産んだ日が違う卵があるのってざらなんですよね。
卵を割ったとたんに黄味がだらっと崩れちゃうことってあるでしょう?
それはたぶん、産んで日数が経った卵です。
けれど、それは無精卵の場合です。
ここの卵は有精卵なので、卵自身が細胞分裂を続けているため、割ると黄味が同じように崩れることがあります。
新しいものと古いものとで現象としては同じことが起こるなんて不思議ですね。
ここでは2kgほど卵を買いました。
すると「この前の台風の日にはさぁ、やっぱりここまでなかなか皆さん来られなかったようで、卵があまっちゃったのよぉ。だから、おまけね。」と言って、卵にマジックで「9月16日」と書いた卵を何個かおまけしてくれました。
台風のおもわぬ土産でした。
ここの卵は黄味より白身でその新鮮さがわかるというかおいしい。
ゆでても「ぷるうぅん」とした感じ。
決して「ぶりぶり」にもならずに「だらだら」にもならない。
ぷるぅぅん、がいいんだよね。
なので茹でてお醤油やみりんにつけて味玉をたくさん作っておきました。
さて、それから昨日の祝日はダーリンとダーリンの仕事仲間の方と一緒にゴルフに行きました。
夏の間ずっと早朝ゴルフがお気に入りで、この日もトップのam.7:00スタートを取っていました。
日曜日のゴルフは渋滞するので、ハーフで3時間プレーも当たり前ですが、1番スタートだと前に誰もいるわけではないので、さっささっさと回れて、1ラウンド回ってきても全部で4時間もあれば回ってくることができます。
このためには5:00起きも我慢できる!
ハーフで休憩をはさまずにさっさと回ってお昼には悠々とランチを食べて昼過ぎには家に帰ってきて「まだ半日もあるじゃん! これからどうする?」というのが何だかとっても時間を有効に使っているみたいで嬉しいんですよね。
ところがこの日は前半のハーフこそ2時間以内でプレーできましたが、後半のハーフはすでに混み混みですべてのホールで待ちとなり、結局3時間プレーとなってしまいました。
ゴルフ場の人も、
「もうこれからは早朝でも後半は必ず詰まりますね~ だってシーズンですもん。」とおっしゃいました。
そっか~
夏場は暑すぎてゴルフから遠ざかっていた人たちが、それ! ゴルフシーズンだ、とゴルフ場に押し寄せるようになったのか。
もうこれからは早朝ゴルフともおさらばか~と言いながらランチしました。
そのランチのとき、ダーリンと仕事仲間の人はなにやら今取り掛かっている仕事のことで込み入った話をはじめました。
部外者の私は黙って聞いていました。
すると、その仲間の方が、
「でも、いいやん。ツボちゃん(ダーリンはこのように仕事仲間の方々からは呼ばれています。)とこは、今度大きい仕事はいったろう?」と言いました。
ダーリンが、
「何々、全然。額がおおきいだけで右から左ですよ。ほんっとに残らない。」と言いました。
その言い方は謙遜ではなくて、ほんとうに大変そうでした。
「何やってるか、わからない。ほんとに仕事やってても、何にもいいことないな~」とつくづく、という感じで付け足しました。
それはダーリンの本音だと思います。
毎月毎月自転車操業の資金繰りのことでもう悩みを悩みとして捉えるのも麻痺しちゃってるくらいなのは知ってるもん。
「でも、いいじゃないか。こうして俺ら、ゴルフに来られるんだからさ。」と仲間の人が言いました。
「ほんと、それだけ。」とダーリンが言いました。
これには実感がこもっていました。
私はダーリンと結婚して初めて中小企業の大変さ、というか悲哀がわかりました。
ハイ! 今日のところで1回締めて~。1度清算してみて~なんて言われたらたちどころにダーリンのような小さな会社は倒産でしょう。
けれど、全然残らなくても一応お金が流れているから銀行もお金を貸してくれる。
するとこうしてゴルフに行ける程度の楽しみは残る、ってわけです。
サラリーマンをしていたときの昔はその、「流れていさえすれば何とかなる。」ということがよくわからなかった。
結局、エネルギーと同じなんだな。(っていうか、お金もエネルギーだし、当たり前か。)
滞らせることが一番いけない。
流れていさえすれば新風も入ってくる。何とかなる。
そのありがたみというのが今の私にはひしひしとわかるなぁ。
だから、こんな風にちょっとドライブがてら近くでいいから出かけたり、ゴルフに来られるということがとてつもなく幸せだ、と思うことができる。
「さ、こうしてまたゴルフに来られるように明日からまた頑張りましょうか~」と言って解散いたしました。
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