おもてなしの心、と申しましょうか。
食べ物やさんの話では、こんなこともありました。
先日、友人とランチをするためにレストランに入りました。
ランチはボリュームもたっぷりで味もおいしいと評判のお店です。
店内はそこそこの広さですが、こういうご時世からか広さとホールの人数がマッチしていない、つまりウエイトレスの人が少ないな、とは思いました。
でも時間がランチも終わりかけの時間帯に入っていたせいか比較的すいており、私たちの周りには誰もほかのお客さんはいませんでした。
私と友人はそれぞれ別々のランチを注文しました。
注文したものは意外にも早くできあがり、ものの5分くらいだったでしょうか。ランチは運ばれてきました。
と、そこで。そのウエイトレスの人が、
「○○ランチはどちらさまですか?」と尋ねました。
「はい、私」と友人。
ウエイトレスの人は、当然、もう一方を私の前において立ち去りました。
なんでもない日常的に行われる光景でしょう。
でも、私は疑問にとらわれました。
注文を聞きにきたウエイトレスと注文のランチをテーブルに届けにきたウエイトレスは同一人物です。店内はすいているのです。ものの5分でランチは出来上がったのです。人数は私と友人の2人のテーブルです。
私が疑問に思ったのは、
「なんで、5分前の注文が覚えていられないの?」
ということなんです。
これが、5人以上とかの比較的大勢のグループで、全員がばらばらの注文をしたのなら確認をとるのもわかります。また、店内が込み合っていて、ひとりでいくつものテーブルを掛け持ちしているのなら、それもわかります。
友人と私だけのテーブルだったのです。くどいようですが店内はすいていて、ものの5分で出来上がったのです。
「この人は5分前のことが覚えていられないの?」と私が思うのも不思議ではないでしょう。
さらりと何も確認せずに、私たちがそれぞれ注文したものを、それぞれの前に置いて欲しかった、と思います。
まあまあ、そんなたいしたことじゃないじゃないの、とおっしゃる向きもおありでしょう。そのとおりです。たいしたことじゃないからこそ、そんな大したことじゃないことぐらいきちんとやってほしいわけです。
逆に言えば、その程度のことでもきちんとあたりまえのようにこなしてくれれば「おぬし、できるな」ぐらいの評価がすぐに受けられる世の中だとも思います。
不況だ、またパンが値上がりした、マーガリンもだ、たまごもだ、 うち、もうやっていけな~い、と嘆く前に当たり前のことを当たり前にこなしていますか?と言いたい。
食べ物屋さんに限定していえば、この当たり前レベルのことをきちんとやっている店のほうが少ないと思いますよ。
この前もこんなことがありました。
夜、友人4人とちょっとおしゃれな居酒屋ダイニングに行きました。良く流行っているお店です。そのお店は3階まであります。
店に入ってすぐに、待機していたスタッフが「いらっしゃいませ、何名さまですか?」と尋ねてきました。「4人ですけど、あいてますか?」と私たち。
すると、そのスタッフは私たちの目の前で無線のトランシーバーを取り出し、「え~、ただいま4人来店。4人、上ってあいてますか?」と言いました。
おいおい、目の前にいるんだぜ。この時点でも「4名サマ」だろーと心のなかで思うわたくし。
ほんとに、こんなちょっとした「あたりまえ」がなされていないんです。サービス業って言いますけど、サービス以前の問題ですわ。
「きちんと」「当たり前に」「当たり前のことを」「なんでもないことのようにこなす」ってカッコいいと思いませんか?
その次でいいんですよ。特別のサービスとかは。
来店して帰るまで「あたりまえ」が途切れずにすべて出来ていれば、もうそれだけで完璧な店だな、って感激して帰ると思いますよ。
人のふりみて我がふり直せ。
(そのくらいあたりまえだろうが!そんなあたりまえのこともできないでどーする!)と心のなかでお客さまに思われないように、サロンにいらっしゃったお客さまには、隅々まで「あたりまえのことをきちんとやりとげる」を全うしたいな、と思います。
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