ちょいスピでセラピー的なKizukiの日々

色んな世の中の出来事、セラピーなどから気付きを得て、ありのままの自分に還ることを目指して生きてます。

人生塞翁が馬

2008-08-10 07:28:57 | 身辺雑事

  みなさん、宝くじって買ったことありますか?

私は、年末ジャンボとサマージャンボのジャンボだけ買ってます。

  んで、当たったことってありますか?

私は、今から5年以上前かなあ・・一度だけ10万円というのが当たったことがありました! 新聞の当選番号と自分のくじの番号を確認するとき、一瞬、心臓が音をたててキュッと縮むのがわかったくらいでしたねえ。だって、10万円の当選番号って、組数は関係ないんですけど、6ケタの番号はすべて当たってるってことなんですよ。これって、結構3億円の当選の次くらいにすごくない? 

  んでもって、10万円でこんな思いをするんだから、3億円当たったら、わたし、心臓麻痺で即死しちゃうかも、って思ったらなんてちっちゃい人間なんだ、って当たってもいないのに落ち込んだりして・・

 私にとってハズレと同様の300円以外に当たったことって、このときの10万円だけだから印象に残っているって言う以上に、このときのことは忘れられない出来事があったんです。

  ちなみに年末ジャンボのほうだったんですけど、確かあれは年が明けて11日かなんかに発表がありますよね。そして、その年、私は12日にゴルフの予定がはいっていました。

 

  ゴルフ、好きですね~

今では練習もトンとサボって行っていませんが、一時は毎週日曜日は必ずきちんと練習に行っていました。(それで、ベストスコアはいくつなんだって? 聞かないでよ・・と言いたい程度のもんです) 

  なぜ、ゴルフがそんなにも好きか、というと、それまでの私の人生でゴルフ以外にこんなにも思い通りにならないことってなかったんです。まあ、お気楽な人生でよろしかったこと、と言われればそのとおりです、といわざるを得ません。

  なんでも物事って、努力してやればやっただけの成果がでるものだ、というのがそれまでの私の人生でした。・・しかし、ゴルフだけはやってもやってもうまくなりません。それどころか後退することさえあります。こんなに忍耐が試されるスポーツってあるでしょうか? もう一時はスコアアップはあきらめて人生修養だ、と割り切っていたことさえあります。はい。

というわけで、12日なんていうとんでもない日にも組んでたわけですよ。

そして、その日はとんでもない猛吹雪になったのです。

3番か4番くらいでチラチラと雪が舞い始め、ハーフを終わった頃にはいかに好きな人間でももう無理、というわけでクローズドが決定しました。

 さて、ゴルフはクローズドになりましたがそこから帰らなければなりません。少しの間は茶店でお茶を飲んで様子をみていましたが、どうやらおさまったようなので、帰ることにしました。しかし、さんざん降ったあとなので、かなり積雪していました。私の車はスタッドレスにさえしていないノーマルタイヤなので不安でしたが、しかたがない、帰るしかありません。

 大体、ゴルフ場というところは、高いところにできています。

そのときもゴルフ場の駐車場から一般道にでるまでは急カーブがつづく坂道でした。

駐車場からローのままそろりそろりとほとんどアクセルなど踏まない状態で出ましたが、車は雪にすべって意外にもスピードが加速してしまいました。こんなとき、ブレーキを踏んだらよけいにすべるよ、って習ったじゃん、と言われても人間、止めたいときにはとにかくブレーキを踏む、というように反射神経がなってしまっているんですね~

「あ!あ!あ~っ!」という間に私の車はゴルフ場の壁の石垣に突っ込んでいました。

バンパーぐちゃぐちゃ。このときの修理代が10万円なり。

 無残にも私の夢はたった1日ではじけたのでした・・

宝くじに当たった!という喜びが11日、そして2日には事故り、3日に見積もりをとったらちょうど10万円というこんなできた話ってあるでしょうか。

 このとき私の脳裏に浮かんだ言葉が「人生塞翁が馬」です。

これは中国の故事からきていて、確かよぼよぼの馬だと思っていたら、意外にも戦ですぐれた働きをして、儲けた、この馬で稼げるぞと思っていたら、息子がこの馬から落馬して怪我をしてしまった、というような話で、一般的には「人生いいことばかりが続くものでもないし、悪いことばかりが続くものでもない、それは交互にやってくる。だからいいことばかりが続いても天狗になってはいけないし、悪いことばかりが続いてもそう悲観することはない。」というような意味で使われていると思うのですが、ひょっとするともっと深い意味があるのかもしれません。(あいまいな話しは許せん、という人は各自で調べてみてね、と逃げるわたくし)

  この「人生塞翁が馬」って話、どう思います?

私はあまり好きではありません。人生苦楽は誰の身にとっても一定量の法則がある、といわれているような気になってしまって。

  だから、勝手にこういうふうに置き換えて理解しています。

「人生、目的がなくて生きていると良いことも悪いことも必然ではなく、なんとなぁく偶発的に起こったことにすぎないので、それについては結局プラスマイナス0に落ち着くように落とし前がつけられる。」と。
だから逆に言えば、「人生、目的があって生きている人にとっては良いことも悪いことも必然で起こるので、ポジティブに生きてよいことが起こったときはずっと良いことがつづく。」というふうに拡大解釈しています。

 つまり、「目的や使命感をもって生きているかどうか」を私なりに勝手につけくわえたわけですね。

そう思ったとき、私が10万円当たって、次の日にはそれを失ったのもその意味がわかりました。

3億円当たったら何に使おう・・ 

これは宝くじを買うときには誰しもが一度は考えてみることでしょうね。そして、その時点でひょっとしたら「3億円が当たったら・・」と考えること自体が悪く言えばなんて自分ておめでたい、良く言えばなんて私ってポジティブなんだ!と悦に入ってはいませんか? そりゃもちろん「どうせ外れるに決まってるさ」なんて思いながら購入するより、「もし、当たったら・・」と考えるほうが前向きでしょう。

だけど、本当にもし当たったら何に使うかという使い道について真剣に、真剣に考えてみたことありますか?

「世界一周旅行に行きたい!」

「一軒家とリゾート地に別荘を買って、あとは貯金」

1億円は自分で使って、1億円は家族のために使って、1億円は寄付する」

Etc.・・・・

いろいろ考えるでしょうね。だけど、どれもが「しょせん自分が手にすることのなかったはずのお金なんだから、どう使おうと損はない。」ということが基本根底にあるような気がするんですけど・・だけど、本当に本当に当たったら人間、その瞬間から所有欲がめりめりもこもこと沸いてきて、「しょせん自分が手にすることのなかったはずのお金」とは思わないような気がするんですよ・・こう思うのはあたしだけ?(ダイタヒカル風にどうぞ) だからそんなにリスクが高かったり、あっという間になくなってしまうようなことには使わずにいかに自分が効率よくラクできるか、に使おうと思ってしまうような気がします。

そして、いろいろ考えたあげく、「結局一番気楽なのは、大事に少しずつ取り崩しながらこのお金でラク~に生活したい。」ってとこに落ち着いたりして。すると、仕事をやめたり、セーブしたり、一生懸命やらなくてもこのお金があるから、って考えたほうが一番精神的にラクなもんだから、ずるずるとぐうたら人間になっちゃうだけじゃないのかな~って思ったんです。目的がないとね。

私は、真剣に真剣に考えた結果、自分がそうするような気がしました。

今も、オーラソーマだけではなかなか食べていけないからとオーラソーマ稼業の発展を願いつつもオーラソーマとは全く関係のない会社勤めもしているわけですが、何億なんてお金を手にしたら、ますますオーラソーマだけで食べていく努力はやめて、会社もや

めて、「ま、趣味の延長線上くらいにお客様がそこそこ来てくれればいいや。あとはこのお金があるから生活していけるもんね~」ぐらいになりそうな気がします。


 オーラソーマの普及と浸透のためにはあれもやりたい、これもやりたい、という夢があったはずの私なのに!それでも何億を手にしたら、こんな程度の生活に落ち着いてしまいそうな弱い自分がいるんです。

 そう考えたら、私には3億円も当たらないし、当たったら逆に困るかな~なんて気持ちがわいてきて、そんな気持ちで宝くじ買ったって当たるわけないわな、でそれ以来まったく当たりません。(それでも一応、買い続けているってところが未練というか欲深いのよね)

私が何にもおびやかされない強い意志で人生の目的をもったときに、私は大金を手にするかもしれません。今では宝くじに当たる、当たらないは自分の意志を試すためのバロメーターになっています。

 これもまた人生よのう。


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