・・・と言っても、私が妊娠した、って話じゃありませんよ。
そんなもん、この年で・・ 死んでまうわ。
昨日、ダーリンが仕事に出かけたと思ったら、しばらくして電話をしてきました。
「今、川島のパーキングにいるんやけど・・・ 捨て猫がいる・・・」と言うのです。
ダーリンは、仕事の関係で建築現場などを見て回っていて、その帰りに高速道路のサービスエリアに立ち寄り、自販機でコーヒーを買い、その前で缶をあけながら、一服しようとすると、どこからともかく子猫があらわれたのだそうです。
「そんなこと言ったって・・・ ほんとに捨て猫なの?」
「だと思う。お店の人にも聞いたんだけど、あぁ、このへん、多いからね、って言われた。」
「怪我とか病気とかしてないの? どんな様子?」
「う~ん、鼻のとこがちょっと黒いけど、元気はあるみたい。」
「どんな色?」
私も聞かなくてもいいことまで、聞いてしまいました・・
「う~ん、なんて言ったらいいんだろ。写メ送ろうか?」
「いや、いい、いい。そんなことしたら、もう情がわいちゃう。」
「だな。じゃ、放っとくか。」
「う~ん。え~と。放っとくというのも・・。 誰か現れてくれないのかなぁ。そこでもう少し様子みてみたら。」
「うん、そうするわ。」
しばらくしてまた電話。
「もしもし、誰もあらわれんぞ。」
「わかった。連れておいで。うちで飼うかどうかはちょっと考えるにしても、とりあえず、お腹すいてるだろうからなんか食べさせてやろう。それから、飼い主探してもいいし。」
・・・なんて言いながら、私はこのときすでに、(そんなに簡単に飼ってくれる人、見つかるわきゃないわな・・)と腹をくくっていました。
連れてこられた子猫は、ほんとにちっちゃい。
体重はかってみたら、350g。こんなもん、ダーリンが食べるステーキの大きさだわ。
偶然なのかこれは私が以前に死んだ猫、花奴(はなやっこ)を飼っていたときの最初の出会いの体重とまったく同じでした。
色も全体に白。
耳だけ濃い茶色と明るい茶色の2色になっていて、しっぽはシャム猫みたいな濃い茶色です。
ダーリンが「鼻のところがちょっと黒い」と言っていたのは、なんかがこびりついていたのではなく、そういう模様でした。
それはいいけど・・・
病気なのか、目があけられないほど細くなっていて、目やに満載。
なぜ、それを一番先に言わな~い!!
・ ・・でもなぁ。逆にそれを聞いてなくてよかったかもしれない。
それを聞いてしまっていたら、「そんなの絶対、なんか病気の猫じゃないの。そんな病気の猫の面倒みられないわよ。チャワンテにうつったら大変じゃない。」と一蹴し、連れてくるなと言っていたかもしれない・・・
しっかし、ぶちゃいくな・・・
この不細工さは目があけられないからなのか、こういう顔立ちなのか・・・
ダーリンは、「目のせいやなくて、こいつおでこが異常に広いんやないか。」と言いました。
思わずその不細工さが可愛くて笑ってしまいました。
不思議なことに私は、人間の赤ちゃんはたいして好きじゃありません。
見ても、私の母性が騒ぐことはいっさいありません。
CMに出てくる並みの可愛い赤ちゃんを見れば、それは「可愛いねぇ。」とは思いますが、それだけのこと。
ましてや可愛くなかったらまったく触ってみたいとも、抱っこしてみたいとも、な~んの感慨もわきゃしません。
それなのに、あぁ、それなのに。
動物の赤ちゃんとなると、もうこれは赤ちゃん、というだけで可愛い。
不細工だろうとなんだろうと、それがまた可愛くて、触りたいし、私を頼って抱っこしてほしそうにしてほしいし、実際、したいし・・・
これはなんなんでしょうねぇ?
私の前世は猫か?
とりあえず、チャワンテのおやつ用の汁気たっぷりのウエットフードをやってみました。
ガツガツガツ・・ 食うわ、食うわ。
やっぱりお腹へってたんだ。
だけどこれほどちっちゃいのはまだティースプーンにほんの2さじ程度しかやっちゃいけないはず。
まだ食べたそうだったけれど、とりあえずいきなり食べさせては、とそのくらいにして、と。
さて、と。どうしよう・・・?
とにかくこの目は尋常じゃあない。
ウチで飼うにしても、もしこの仔が取り返しのつかないような病気を抱えているのだとしてチャワンテにもそれがうつってしまって2匹ともにもしものことがあったら、私はチャワンテになんとお詫びをしたらよいか、という気になりました。
やっぱり、一度ちゃんとお医者さんに見せてからの方がいい。
この仔には保護して早々、疲れているだろうに、いろんなところに振り回して可哀そうだな、と思ったけれど、どうせ連れて行くなら早いほうがいい、と思って、すぐにお医者さんに向かうことにしました。
ダーリンと、そのときたまたまサロンに遊びに来てくれていた友人が、私が席を外したときに、
「『アクアとと』で拾ったんだから、アクアちゃんだね。」ともう名前をつけていました。
川島のパーキングには、淡水魚ばかりを集めた全国でもめずらしい水族館があって、「アクアとと」という名前なのです。
こういうとき、今までの私だったら、「そんな短絡的な名前のつけかた、やだ~。もうちょっとじっくり何かほかの考えさせてよ。」と言うところですが、このときはなぜか「アクアちゃん、いいじゃないのぉ。なんて、すてきな名前。」と何の反論もしませんでした。
よく開けない眼だけど、どうやらこの仔の眼は人間の白目に当たる部分がアクアブルーのようだし。
アクア。
水。人に欠かせないもの。器に合わせて姿かたちを変えるもの。変容。
オーラソーマをやる「火」の私が、あまりに熱く突っ走りそうになったときいさめてくれるもの。
いいねぇ。
というわけで、本日より我が家にアクアちゃんがやってきました。
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我が家のアーサー君(まだきてないけど)も保護されたときにひどい風邪だったらしく(もともと風邪ひきやすい体質のようです)、そのウイルスで右目の角膜が白濁してしょぼしょぼしてるんです。
大きさも同じくらい(2か月ぐらい)だし、ご縁を感じます~。
アクアちゃんやチャワンテちゃんの記事も楽しみにしていますね!
もう完全に親バカ状態ですぅ。
アーサー君って言うんですね!
キングですね~(笑)
そうだったんですか。
猫は鼻からくる風邪関係の病気が多いですからね~
でも、風邪でふみとどまってくれていれば、何よりです。
こちらこそ、これからアーサー君の記事も楽しみにしていますね。
よろしく~