一昨日寄ったあるぶどう園でのことなんですが、感心したのでちょいとそのお話から。
「あ、ここも寄ってみようか。」とふらりと立ち寄ったあるぶどう園。
車を止め、販売しているぶどうが並ぶ棚のほうへ向かうと、違う、違う、そこじゃない、とばかりにお店の人が、横のほうにしつらえてあるテーブル席のほうへ案内しようとするではありませんか。
「・・え? 食事とかしないですけど。」と言うまでもなく、私たちはテーブル席に座らされ、そのとたんにトン!とたくさんの種類のぶどうが載った皿がおかれました。
きょとんとしていると、
「試食で~す。どうぞ、まずはお召し上がりいただいて味を見てください。」と言われました。
1つ1つに名前と特長が書かれています。
なるほどねぇ~
食べ物はとにかくシズル感が大事。
それには手っ取り早く食べさせちゃうことでしょ~とばかりに、買う、買わないの意志も何も見せていやしないのに、とにかく訪れた人にはまず椅子に座ってもらって、た~っぷりの試食が提供されるってわけです。
こうすると目でぶどうを見て、
「へぇ、いろんなのがあるねぇ。どれがおいしいんだろうねぇ。」とか、
「見るだけ、見るだけ。」という人をつかまえて離さない。
ようは、「どうぞごゆっくりご覧くださいませ。」からやると、お客のほうは「買うか買わないかはまだ決めてやしないもんね~」と鷹揚に構える。
店としてはいったん立ち寄ってもらった客は手ぶらで逃がしたくはない。
だったら損して得とれだ、と最初にどういう思惑で立ち寄ったかどうかはまぁ、いいから、とにかく食べてよ、と試食させちゃう。
すると不思議なことにこの時点で、「買おうか、どうしようか、ここでは見るだけかも。」と思っていた人が、いきなり「どれを買うか」という、次の選択にすっと入っちゃうんですよねぇ。
もう、買うかも、買わないかも、という地点で迷わない。
買うならどれにする、となる。
その証拠に私たちの隣のテーブルの親子連れは、写真シートと首っ引きになって「お父さんはこれだな。」「いやだぁ。私はこっちがいい。」とぶどう選びに余念がありませんでした。
・・・そういう私もここでもやっぱり買っちゃいましたよ。
そうこうするうちに団体さまがごとうちゃ~く!
団体バスが止まるような大きな農園ではなかったんですが、このサービスがあるからこそ、ツアー会社は「ここで休憩しま~す。」と言うことができるんだろう。
「ここでどうぞ、お買い物を楽しみください。」だと、「押し付けはいやだ。」とか、「ここだけじゃなくて他も見たい。」とかあらかじめごねられるだろうけれど、「ぶどうを試食して休憩していってください。」なら誰も文句はないし、ツアー会社の懐もいたまない。
これだけ大勢の人が何も買わずに帰るわけはないから、お店も採算がとれる。
もう一石三鳥でしょう。
win-winの関係ですよね。
もう全員が勝ち組。
これは接客の極意ですね。
「売らねばならぬ」という姿勢が見えると引くけれど、その次元を飛び越えちゃって、「どれが好き?」と入ってこられると、すでに「買う」という大前提はクリアしちゃってんのね、わたし、という気になってかえって「ええと~」とか答えちゃう、っていう。
正直、お値段もぶどうの品質も、どこのぶどう園に立ち寄ってもほぼ同じだと思います。
ならばいかに特色を出して客をひきつけるか、うちに来てもらうか、ということで小さいところほど知恵を絞っているんですね。
知恵だけはタダですから。
そこに感動しましたわ。
小さいところほど工夫している、ということでいえば、私たちは今回、かなりSAに立ち寄ったんですね。
というのは、山梨までもっと時間がかかると思っていたもんですからかなり早く家を出たら、高速道路がスイスイで思ったより早く着きすぎるぞ、こんな時間に着いたってどこも店は開いていないぞ、ということが読め始め、ならば、とSAごとぐらいに立ち寄って、その地の、と申しましょうか、そのSAの特色を楽しんできたのでございます。
ちなみにここは勝沼ICを降りるすぐ手前の「釈迦堂」というパーキング。
小さなところでまずトイレ休憩でもないかぎり、あまり人は立ち寄らないと思います。
おまけにメニューを見たら、「B級グルメグランプリエントリー作品」と書いてある「海老塩ラーメン」がありました。
ならばそれを、とダーリンは「海老塩ラーメン」を、私はラーメン食べられるほどお腹が軽くなかったので、「田舎なんとか」って名前の、要するにけんちん汁にざるうどんをつけて食べるものを食べました。
ダーリンのもちょっともらいましたけれど、どっちもとってもおいしかったですよ~
ラーメンメニューも豊富でした。
こういう小さいPAでおいしいものに出会うと、自分だけの秘密の場所を見つけたみたいで嬉しいですよね。
帰りのときにも小さなPAで、「名物からあげ」って頼んだら、「これから作って揚げるので、7分ほどお時間いただきますがよろしいですか?」って聞かれました。
PAのフードコートで7分って結構な時間ですよ。
私たちはのんびりとした旅だったのでもちろんOKでしたが、これ急いでランチ食べるために立ち寄った、っていう人たちが多い大きなSAエリアだったらありえない待たせ時間ですわ。
混み合ってるときなんて致命的かも。
こういうことがOKとなるのも、小さいところが特色出したくて頑張ってるからですもんね。
ちなみにとてもこのから揚げもおいしゅうございました。
まぁ、そんなことでね、「今このとき頑張らなくてどうする!」という勝負のときに頑張るのは人として当たり前でしょうが、勝沼ぶどう園の方々や小さなPAの人たちのくふうと接客でいかにオリジナリティを出すか、という姿勢には頭が下がりました。
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日本全国、布団とお風呂グッズを積んで、車で旅した中で、やはり小さくても独自性のあるところは、魅力がありましたね。
型押しではなく、それでいて、奇をてらいすぎることなく、オリジナリティを出すって、いつも課題な気がします。
私は私でいいって言いながら、周りの反応は気になるんですよね(汗)
えっ!?
空ばかりではなく、道の旅も・・・
布団とお風呂グッズを積んで日本全国って・・・
めっちゃツワモノですやん。
今度、おススメのところ教えてください。
型押しではなく、奇をてらいすぎることなく、オリジナリティを出す。
それが出来たらほんとに素晴らしいですよね!!
facebookを始めてから、リアルタイムでへぇ~、こんなコースがあるんだ、とかこんなシェアリングディがあったんだ、とか、この人はこんな学びをしてるんだ!とか見ていると、まだまだ自分が吸収不足な気がしてしまって・・・
いいかげん供給サイドに回りたいんですがね。