充実果樹園生活(つくば展開地ぶどう園)

来て!見て!食べて!! つくば展開地(てんかいち)ぶどう園

日本ミツバチとマメコバチの巣を作ろう

2011-01-30 | オープンガーデン憩いの森・鉢形
土曜日に「憩いの森・鉢形(栃木県小山市)」にでかけました。
1月はじめの鍬入れ式に参加する予定でしたが、急用ができて
不参加でしたので本年最初の参加です。本年から正式(?)に
参加することにしました。

今回の作業は
○ポリネーターを憩いの森・鉢形で飼育する準備
○果樹の冬季剪定

ポリネーターとして、日本ミツバチとマメコバチの飼育用巣箱作り
の準備をしました。日本ミツバチは西洋ミツバチより木に咲く花を
好むそうです。ウメ、ボケ、カタクリ、モモ、スモモ、アンズ、リンゴ、
ナシ、クリ、カキ、ミカン、ビワ、イチゴなどの花を訪問するそうです。
ここの果樹園にはピッタリなポリネーターです。さらにうまくいけば
蜂蜜も採れます。養蜂担当者が日本ミツバチを飼育している方から、
日本ミツバチの巣(蜜蠟 写真)を頂いていました。



冬の間に巣の用意をしておいて、春の分蜂に備えます。
巣に蜜蠟を塗っておく、金稜辺(キンリョウヘン)という蘭の花
を置いておくと日本ミツバチを巣に誘導しやすいそうです。
また、ヨシを25cmくらいに切って(写真トップ)マメコバチの巣の
用意もしました。

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カンキツのキメラ(小林みかん、ナツダイダイ)

2011-01-29 | カンキツ naranja, limon, toronja
紅まどんなやデコポンのような酸味の少ないカンキツが増えて、
甘夏や夏ミカン(ナツダイダイ)を見ることが少なくなりました。
小林ミカンというのを教えて頂きました。福岡の小林さんがナツ
ダイダイにウンシュウミカン(写真トップ)を接木して、その枝の
折れたところの接木部から発生したキメラ(接木雑種)だそうです。


ナツダイダイ


小林ミカン

キメラには両方の性質がモザイク状に存在する(区分)キメラと
上着で覆ったような状態の周辺キメラがあり、小林ミカンは果皮
がナツダイダイで果肉がウンシュウミカンになっている周辺キメラ
です。果皮と果肉の組み合わせがいろいろ試みられているそうです。
不思議な品種ですが、台木に接木して増やしている限り(栄養繁殖)
いつまでも生存することができます。この小林ミカンは11月ころのもの
で緑色ですが現在は写真のナツダイダイのような色だと思います。
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赤くきれいな梅酒(露茜)

2011-01-27 | ウメ(梅) ciruelas verdes
ウメは生食されることが少なく、食べれるまで手間や時間が
かかるせいか、若者にはあまり受けない果物のようです。梅酒
も香りや味はよいのですが、色は黄褐色で地味な感じがします。
ポスターにある「露茜」は赤肉スモモ品種「笠原巴旦杏」とウメ
品種「養青梅」を交配した品種です。果肉表面は着色し、成熟
に伴い果肉も紅色に着色します。収量は多くはありませんが、
果汁が紅色になることから梅酒の新しい可能性を示しています。



普通に焼酎できれいな果実酒にしてもよいのですが、茨城県内の
酒造メーカーからブランデーで作ったものが発売されています。
ヤマモモの赤い実で果実酒を作ったことがありますが、はじめは
美しい色ですが、だんだん折角の美しい色が抜けていきます。
自家製果実酒で、はじめの美しい色を維持するのは難しいかも
しれません。
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伊予柑の次に来る「紅まどんな」

2011-01-26 | カンキツ naranja, limon, toronja
紅まどんなは、愛媛県農林水産研究所果樹研究センターで
「南香」に「天草」の花粉を交配して得られた種子から育成
された中晩柑です。紅まどんなは愛称であり、全農愛媛県
本部が商標登録しているため、愛媛県内JA生産者しか使用
できないそうです。(写真上はスーパーで購入)


 伊予柑(左)       紅まどんな(右 愛媛県の方から頂きました)

 伊予柑(左)         紅まどんな(右)

果重が250g程度あり、温州みかんよりボリューム感があり、
外観が少し紅色を帯びています。薄い内皮と「ゼリーのような
とろける食感と甘さ」が特徴です。愛媛の伊予柑に取って
代わる品種のようです。伊予柑は香りはよいのですが少し
パサパサ感が気になっていました。交配して作成された
品種は最終の果実ではなく、これから新たに育成される
品種の始まりとなっていきます。
コメント (3)
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ついにブドウの剪定

2011-01-25 | ブドウ(葡萄)栽培
ウメ、モモ、ナシの剪定を開始して、ついにブドウの剪定を
習いました。ブドウの剪定には人間の作業性を重視した短梢
剪定と木の性質を重視した長梢剪定があります。

短梢剪定は、平行にだした主枝から直接側枝を出しそれに
1-2芽の短く切った結果母枝を配置(間隔20cm)し、それから
結果枝(新梢)をのばして果実をならせる方法です。

短梢栽培のメリット
1.整枝剪定が単純であり、熟練した技術を必要としない
2.主枝が直線上に配置されるため、新梢管理、果房管理、
  剪定作業を直線的に効率よくできる
3.新梢勢力が揃いやすいので、果実品質が均一



等間隔で結果母枝を配置しなければなりませんが、3-4芽連続
してとんだ場合は、冬季剪定の時に、その近くに長梢に切った
結果母枝をおき、主枝に密着させて平行に誘引し、数本の
結果枝を出して、空所を埋めていくことになります(写真上)。

書けば簡単ですが主枝を作るところから長い時間が必要です。

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オオタカが飛んできた

2011-01-22 | 動物 animal
果樹園には招かざる客を含めて、多くの動物が訪ねてきますが
本日はまさにビックリの動物の訪問をうけました。果樹園で
穂木をとっていたとき、鈴をつけた大きな鳥が防風林のなかに
すいこまれていきました。しばらくして鈴の音がしますので
逃げないで木に止まっているのかと思い防風林の中を探して
みますと、かなり高いところに大きな鳥がとまっています。
急いで写真を撮ったのですが見分けるのは無理かなという
程度でした。下で写真を撮っていても動こうともせずじっと
していました。しばらくすると、鳥の飼い主が到着して、ハト
の生肉を持った飼い主の腕の上へ着地(?)しましたので
迫力満点の写真がとれました。大変美しいオオタカでした。



オオタカの訓練を近くの狩り場でおこなっていてキジを追って
いたそうです。初夢では富士山も鷹も見ませんでしたが、
実物を見た場合はどうなのでしょうか?
コメント (2)
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ナシの剪定をはじめる

2011-01-21 | ナシ(梨) pera
ウメ、モモの剪定に引き続きナシの剪定が始まりました。
ナシとモモやウメの違いは、モモとウメは立木であるのに
対してナシは棚に枝をつけることです。枝を棚につけること
によって光が均一にあたり果実が揃うこと、風のゆれによる
落果を防ぐ等のメリットがあります。しかし、かなり時間と
手間がかかります。
写真トップは剪定前で徒長枝でおおわれています。



枝の配置を忘れないように書いておきました。主枝は2-3本で、
3本の場合亜主枝を2本とります。主枝から出る枝でカバーする
領域と亜主枝からでる枝でカバーする領域がわかれています。

手順
1.主枝側からはいる
2.先端をきめて、先端からはいる
 (先端は立てる 予備枝を残す)
3.主枝は太縄でしっかり固定する
4.ノコギリで切る(太い)枝からはじめる
5.剪定鋏で切る(細い)枝を切り、
6.花芽のついた枝を誘引し、しっかり棚に固定する



徒長枝が整理されてすっきりした剪定後です
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授粉者(ポリネーター)と受粉樹(リンゴ)

2011-01-19 | リンゴ(林檎) manzana
果樹や野菜の受粉を助けるミツバチの減少が報道されていますが、
リンゴの花粉を運ぶポリネーター(花粉媒介者、送粉者)はマメコバチ
です。リンゴは自家不和合性が強いので人工受粉をするか、受粉樹を
植えなければなりません。リンゴの園地中にヨシの茎が詰まった箱を
積み重ねた小さな小屋があります。このヨシの茎がマメコバチの巣です。
マメコバチは活動期間は花粉を集める1ヵ月あまりで、ミツバチより
小さくまたミツバチのように刺しません。小さいけれど人間何人分
かの働きをしてくれます。



リンゴの園地にはマメコバチに花粉を運んでもらう受粉樹も同時に
植えておかなければなりません。黄色に葉が変わっているのが受粉樹
です。両脇の緑の葉をつけているのは果実をとるためのリンゴの木です。
赤い小さなのが受粉樹の実ですが摘蕾、摘花、摘果もしませんので
たくさんの実をつけています。受粉樹として実をとる別な経済品種を
植えているのが普通です。
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寒くても頑張っている(クリ、ビワ-1)

2011-01-18 | ナツメ(棗)・ビワ nispola
日曜日には雪が少し積り、昨日は冷たい北風が吹いていましたが、
ビワの木を見ると枝の先に白い花がびっしりと咲いています(写真下)。
これだけたくさんの花が咲いている割には、目立ちません。白い
といっても夏の花のように真っ白ではなく、生成りの白のようで
華やかさはありません。今は華やかさはありませんが実のほうは
よく目立つ美しい黄色になります。栽培品種の実は大果系の唐ビワ
に由来し、直径4cmくらいになりますが、昨年見かけた山口県や
福井県に由来する在来のビワの実は2cmくらいの小さなものでした。



冷蔵庫のなかにもうひとつ寒くてもがんばっているものがありました。
昨年収穫した栗ですが、3週間くらい冷蔵すると糖度がますという
ことでしたので、冷蔵しておきました。しかし、まだ鍋の中に入って
いなかったので、根を出していました(写真トップ)。もうここまで
頑張ったのですから実生コレクションに加えなければ!!
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1年のはじめの良い知らせ(ウメ)

2011-01-15 | ウメ(梅) ciruelas verdes
ここ数日は山麓の果樹園で桃の剪定です。ここはめずらしい
品種が植えてありますので、はじめて目にするものも多く昼休み
時間もたのしみです。実をたくさんつけた柚子の木の脇に宮川早生
(在来系温州みかんの枝変わり)がありましたが、上手に中身が
鳥たちに食べられていて果皮だけが残っていました(写真上)。


タイワンウメ

梅の花は寒い中で咲き、季節が春へ折り返すような明るさを
もっています。なにか1年のはじめの「良い知らせ」のような
気がします。タイワンウメはすでに咲いていました。台湾の
国花は梅だそうでこの梅なのでしょうか。タイワンウメは白い
花しかないそうです。我が家にも紅白2本の梅の木があり、紅
のほうがさきに咲きますが、まだ固い蕾です。
コメント (3)
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