充実果樹園生活(つくば展開地ぶどう園)

来て!見て!食べて!! つくば展開地(てんかいち)ぶどう園

自然農法の種子が届きました

2016-01-29 | 野菜畑 mani, fresa, patata
1月15-16日天童市で開催された有機農業実践講座 落葉果樹に参加
しました。この時頂いた袋の中に「自然農法の種子」の年間総合品種
カタログが入っていました。公益財団法人自然農法国際研究開発センター
研究部育種課が発行元です。約60アールの畑に30アールのブドウ棚、
10アールのモモその他果樹が植えてあり、その他は畑になっています。
昨年はイチゴ、青大豆、サツマイモ、ジャガイモ、スイカ、メロン等を
栽培しました。人手が増える予定なので野菜の栽培を増やしてみようと
考えていました。ホームセンターから苗を買うつもりでしたが今年は
自然農法の種子を使ってみることにして注文しておきました。写真
トップは届いた自然農法種子。


自然農法の種子のカタログ

水稲、キュウリ、トマト、カボチャ、ナス、ピーマン、ニンジン、ダイコン、
雑穀等いろいろ並んでいます。小袋の場合10粒、中袋で100粒単位です。
自家用ですので小袋を注文しました。


甜掉牙(てんちょうは)

実は甜掉牙の種子をカタログに見つけて、自然農法の種子を注文しよう
と思いました。甜掉牙は中国のマクワウリより選抜したものです。
プリンスメロンが栽培される以前、夏の食べ物といえばマクワウリ
でした。果肉は淡緑色で、水分が多く、香気に富みサクッとした歯触り
と爽やかな風味があるそうです。

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ブドウ剪定終了

2016-01-26 | ブドウ(葡萄)栽培
普段雪の降らない地方にも雪が舞いましたが、関東は風が冷たかった
のですが良い天気が続いています。雪に作業を中止されることもなく
ブドウの剪定が終了しました。今年はまだ雪がつもっていませんが、
2-3月のはじめまで可能性は残っています。最近の最低気温を調べて
みるとマイナス一桁で済んでいますが、つくばに移転してきた30数年前
はマイナス二桁ということもありました。水道の栓が凍りついてしまった
こともありました。やはり冬も暖かくなってきています。写真トップ
は剪定を終了したシャインマスカット。子供を見ているのと同じで、
あんなに小さかったのに随分大きくなったものです。


モズの早贄

剪定途中で見つけました。モズの早贄以外にも、カマキリの卵やクモの
卵を枝にみつけました。ちょっと勿体無いけれども枝と一緒に切り取り
ました。


剪定枝

剪定枝の量も随分増えました。昨年は焼却したのですが今年は量も多く
なり、勿体無いのでチップにして堆肥を作る予定です。剪定枝の山の右側
がスモモのハリウッドです。貴陽の授粉樹として植えましたがちょうど
杉の木で午前中日陰になるので場所の選定に失敗しました。

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展開地ぶどう園のブドウソース(フレッシュヴィンコット)

2016-01-22 | 6次産業化

昨年の展開地ぶどう園ではシャインマスカット、ピオーネをはじめほとんどの
品種を種無しで栽培しました。オリエンタルスターの一部とワイン用品種の
ヤマ・ソービニオンは有核(種有り)で栽培しました。はじめて販売したこと
もあり種無しのブドウは問題なく販売できたのですが、有核ブドウは
あまり賛同が得られませんでした。ジベレリン処理をしていない事を
評価していただくこともありましたが、有核栽培は収穫時期が遅れる
こともあり生食で販売は途中で終了としました。収穫したブドウは房を
水洗したあと、果粒を外して、冷凍しました。写真トップは後列の200ml
瓶のヤマ・ソービニオンのフレッシュヴィンコット(ブドウ果汁を煮詰めたもの)
と前列がオリエンタルスターのブドウのジャム(左側)とコンポート(右側)。


ヤマ・ソービニオンのフレッシュヴィンコット

ワイン用のブドウは生食用のブドウのように袋をかけませんが当園では
袋をかけて栽培しています。ワインへの製造過程で防除用のボルドーが
分離出来るのでワインの場合は無袋でもよいのですが、フレッシュビンコットは
生食に近いので防除薬がかからないようにしています。フレッシュヴィンコットは
ヤマソービニオンの果粒1kgから200ml弱のソースができます。ヨーグルトや
アイスクリームにかけたり、シャーベットにしても美味しい。つくば市役所の
芝生で月1回開催されているプチマルシェのつくば産直ネットのテントで販売
予定でしたが、雪で中止になりました。


山形のお土産

山形県のお土産で有名なのはのし梅です。こののし梅の山ブドウ版です。
山ブドウ果汁を寒天で固めたものです。



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有機農業実践講座 落葉果樹 2016年 で学ぶ その2

2016-01-18 | 70歳をこえた人々
有機農業実践講座 落葉果樹 その2です。二日目は現地見学会でした。
前日は良い天気でしたが、生憎朝から雪の降る中 佐藤善博農園さんの
サクランボの園地に到着。佐藤さんは巨峰の生みの親、大井上康さんの
大井上理農学研究所、日本ブドウ研究所で巨峰を中心とした植物の生理・
生態を学び、菊池賢治郎氏よりサクランボの摘蕾について学びました。
有核の巨峰と安芸クイーンを栽培しているブドウ園は残念ながら見学でき
ませんでしたが、素晴らしいサクランボの園地で説明していただきました。
写真トップはサクランボの苗を持って、マメコバチの巣を説明する佐藤
さん。マメコバチの巣のところに、サクランボより少し開花の早い啓翁桜
を植えておいてマメコバチをサクランボの木付近に引き止めておく作戦。

マメコバチの大敵はヒヨドリだそうです。ヒヨドリの胃袋をみるとマメコバチ
で一杯ということも。


サクランボの摘蕾

ひとかたまりの芽の中心にあるのが葉芽でその周辺に花芽があり、花芽は
2個を残して摘蕾します。冬の間にすませておき、少ない花にマメコバチで
しっかり授粉させます。個数を制限して収穫するときは木ごとするので時間
がかからず、木毎の収穫量も把握出来るそうです。


高いところにある温度調整用のミストの噴口

被覆しているので37度を超えると自動的にミストが出て温度を下げるように
なっています。また高機能の扇風機が同じ高さに設置されています。


山庄果樹園のサクランボ温室

温室内と温室外のサクランボの剪定の違いについて説明をうけました。
温室内は春のようでした。来年は青森でリンゴ中心の勉強会が計画
されています。
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有機農業実践講座 落葉果樹 2016年 で学ぶ その1

2016-01-16 | 農業周辺情報
1月15-16日山形県の天童で開催されました有機農業実践講座 落葉果樹
有機栽培はどこまで可能か(NPO法人有機農業参入促進協議会 主催)の
勉強会に参加してきました。果樹の有機農業実践講座も7回目、落葉果樹
を対象としては3回目の講座になるそうです。研修生時代はいろいろな
研究会を紹介していただけたので情報が入ってきましたが、独立して単独
になると果樹を栽培している人の話が聞きたくなります。写真トップは事例
発表者のパネルディスカッションの様子です。司会は柑橘を栽培している
鶴田志郎 副代表理事。パネリスト右から3番目の遠藤五一さんは「山形県
高畠町における減農薬ブドウ栽培」の事例を報告されましたが、鉄腕ダッシュ
では男米の品質向上の助言者としてテレビに出演していました。


基調講演の開始スライド

植物共生科学の視点から有用微生物の機能を自然からの恩恵として最大限
に活用し、減農薬や減化学肥料を合理的に可能にするための技術開発や
病害防除などのプロジェクトの携わっている農研機構・北海道農業研究
センターの池田成志氏の基調講演がありました。


有用微生物を活用した持続的農業技術の開発

作物と微生物の関係に影響を与える環境要因として光に注目している
のは新しい視点でした。

モモ、リンゴ、カキ、ブドウ、サクランボ等についての事例紹介が6名
からありました。その後パネルディスカッションでは、フロアからの
質問に答えると同時にパネリストからフロアの人にも質問が出たり話し合う
ことが好きな参加者達でした。



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剪定準備

2016-01-12 | ブドウ(葡萄)栽培
お正月の暖かさでブドウが芽をさまさないか心配になります。ブドウの
反応に遅れないように剪定の準備をはじめました。テープナーで止めた
テープを取り外し、主枝の先端を整理しました。棚のほとんどが埋まって
きています。枝も太くなってきていますので剪定鋏での作業が大変そう。
電動の剪定鋏が欲しいけれど、今年収入があがれば可能かも?写真トップ
はまず剪定したヤマソービニオンをネットの外から見たところ 右端の
鉢植えはマスカットべりーA


剪定終了鉢植えマスカットベリーA


1ヵ月前の枯れ葉のついたヤマソービニオン


スッキリしたヤマソービニオン


冷凍中のヤマソービニオン(中央、右側)とオリエンタルスター(左側)

有核のヤマソービニオンとオリエンタルスターは洗った後に果粒を外して
冷凍保存しています。オリエンタルスターの冷凍した味はライチのようで
美味しいという評判もありました。でも有核なのでやはりジャムやコンポート
に加工していきます。

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鹿児島の桜島小ミカン、ポンカンと筑波の福来れミカン

2016-01-07 | カンキツ naranja, limon, toronja
例年通りに鹿児島から屋久島のポンカンが届きました。今回は一緒に
サクラジマミカン(サクラジマコミカン)が届きました。サクラジマコミカン
はギネスブックに認定された世界一小さなミカンだそうです。深さ
12cmくらいの箱に三段につめてありました。袋がやや堅いのですが
強い甘味があります。中国原産で肥後の国を経由して薩摩で栽培されて
います。肥後の国から紀州に伝わった紀州ミカンと同じです。写真
トップ左側がポンカン、右側がサクラジマコミカン


これで同じ重さ 左側がサクラジマコミカン(20-50g)、右側が
ポンカン(120-150g)


桜島小みかんの塩飴をみつけました

ポンカンはインド原産で中国から明治中期に日本に渡ってきました。
台湾からの輸入も多いそうです。

筑波山付近で栽培されている福来れミカンはサクラジマコミカン並の
小ささで柑橘類のなかで唯一日本原産のミカンのタチバナの一種と考え
られています。香りがよいので陳皮として七味唐辛子に使われています。


ブドウ棚がつくられる前の畑(2012年12月以前)

グーグルマップで地図を検索していましたら、ストリートビューで
ブドウ棚が建つ前の写真が掲載されていました。なつかし風景です。
右端真ん中くらいに見える青いものが仮植えのブドウ苗を栽培して
いた簡易ハウスです。13年の1-3月にブドウ棚が立ち、3月には
ブドウ苗を植えました。




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今年は申年

2016-01-04 | 6次産業化

あけましておめでとうございます 本年もよろしくお願いします

昨年はブドウの販売をはじめましたが、省力化を考慮してオリエンタルスター
の一部を有核で栽培しました。有核であることと、収穫時期が遅く
なったこともあり生食の販売ではなく、有核のヤマソービニオンとともに
加工して販売することにしました。ジャムを製造・販売している
「季節屋さん」を紹介していただきました。写真トップが季節屋さん
のジャムと後方の白い蓋が展開地葡萄園のオリエンタルスターのジャムと
コンポート


オリエンタルスターのジャム


オリエンタルスターのコンポート

季節屋さんの製造方針はなるべく素材を活かすことで、余計なものを
加えないことです。ブドウはペクチン含量が少ないので、固形化する
ためにはペクチンを添加します。展開地葡萄園のジャムはグラニュー糖
だけを加えているのでシロップ多めの感じです。パンにぬるには向いて
いませんが、そのまま食べたり、ヨーグルトにかけたりするのに向いて
います。ブドウ加工品のもう一つの問題は酒石酸の析出です。シャリ
シャリした物質がでてきます。水飴、麦芽糖等あまり甘くない糖分を
多く加えると、酒石酸の析出が抑えられます。これらの糖を加えていま
せんので酒石酸が感じられます。これらのジャムやコンポートを試食
してもらっています。一番簡単なのは省力化をしないで、種無し栽培に
して生食用で販売することです。

季節屋さんの詳細は「季節屋通信」で知ることができます。

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