充実果樹園生活(つくば展開地ぶどう園)

来て!見て!食べて!! つくば展開地(てんかいち)ぶどう園

干し柿ができあがりました

2010-12-31 | カキ(柿) caqui
福島の親戚から干し柿(あんぽ柿)が送られてきました。先日干し柿の
お話をうかがった立花さんと同じ方式だと思いますが、表面のいろが
黒ずんでいなくて、柿の色がそのままです。でも申し訳ないのですが
水分が少なめが好みなので、もう少し乾燥させることにしました。



11月下旬に干し始めた渋柿も白い糖分が表面に出てきて、硬さもちょうど
よい感じになってきましたので、できあがりとしました。水分があまり
残っていないので、密封用のビニール袋に入れておいてもカビる心配は
ないとおもいます。奥のほうにある細い干し柿は、皮をむいてみて渋かった
(ゴマがはいっていなかった)筆柿を干してみました。予想通りに
あまり種がはいっていないので、小さいけれど食べられる量は残りました。
来年は、干す前に熱湯処理をしてみようと思います。少しは色がきれいに
しあがればよいのですが。

今年ははじめての経験がたくさんあって、面白い年でした。
来年もはじめてのことをたくさん経験してみたいものです。

よいお年をお迎えください
コメント (2)
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棗の乾燥終了

2010-12-31 | ナツメ(棗)・ビワ nispola
11月中旬に収穫したナツメはその後、大きいものは乾燥しにくいと思い、
半分に切って種をとりのぞいて、電子レンジで加熱しました(写真上)。
小さいものはそのままと、電子レンジで加温したナツメをザルに広げて、
干し柿のそばで扇風機で風を送りながら乾燥させました。果実を蒸してから
乾燥させるとありましたので加熱しましたが、乾燥途中で果皮がパリパリ
はがれていきにくい効果があるようです。



1ヵ月くらい乾燥させてできあがりました。そのまま食べるときは種を
取り除いたほうがたべやすいのですが、種にもいろいろ効用があるようで
ナツメ茶にする場合は残しておいたほうがよかったのかもしれません。
韓国では、お茶の葉によるお茶がないかわりに、色々な果実を使った
お茶、たとえばユズ茶のようなかたちで楽しまれているようです。
五果茶というのがあり、ナツメ、銀杏、かち栗、クルミ、陳皮(みかんの
皮をほしたもの)を使うそうです。さいわいみな揃っていますので試み
たいと思います。
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お父さん、お母さん、故郷の家族が生産しています(シナノゴールド、天草)

2010-12-28 | カンキツ naranja, limon, toronja
これは長野県出身の研修生の家から送ってきたシナノゴールド(ゴールデン
×千秋)とふじリンゴです。最近はとき(育成者の名前に由来するそうです)、
きたろう、もりのかがやきなど黄色のリンゴをみかける機会がふえました。
赤色リンゴのように葉摘みや玉回しなど着色管理が不要なので、生産者の
高齢化に対応する、また温暖化に対応する品種として各地の試験場で育種を
進めています。



これは熊本県の天草出身の研修生の家から送ってきた天草です(写真左)。
T-378(清見×興津早生 みかん)と「ページ(オレンジ)」を交配したタン
ゴールです。大きさに比較して皮が薄いので、ナイフで果皮にチョット切れ目を
つけると、すぐ果肉に達していました。写真右は茨城県において趣味で天草を
栽培している人の天草です。この差は気候によることも多いと思います。しかし、
天草を収穫するときには、お父さんがすべての木の上部、中部、下部の果実に
ついて味見をするので、その時はご飯も食べられないくらい大変だそうです。
肥料についても特別な配合のものを与えていてチラシにもそのことを記述して
いるとか。その真剣さが果物に表れているようです。熊本では販売せずにすべて
東京の市場に出荷していて、その時にはお母さんが百貨店等に出かけてくる
そうです。休暇で帰った時には仕事が待っています。

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本年の研修は終了しました(タモウハン、舎谷柿、愛宕柿)

2010-12-27 | カキ(柿) caqui
24日は本年最後の研修日でしたので、納めの昼食会をしました。メニューは
いつものお弁当と、先日の同窓会のときに栃木の先輩がお土産に持ってきて
くださった宇都宮餃子、デザートは差し入れのクリスマスケーキ2個と渋を
ぬいた3種類の渋柿でした。

ケーキのひとつ(写真上)は、洋酒につけた栗がなかにはいって、チョコレートで
コーティングされた栗と栗のペーストが上に飾ってありました。もう一個のケーキは
ナッツがギッシリはいったチョコレートケーキでした。
ごちそうさまでした。


大磨盤(タモウハン)という中国種の渋柿ですが、幅が10cm以上あり、これまで
に見た最大の柿でした。脱渋後は甘かったのですが、長い繊維が口に残るのが
気になりました。



舎谷柿(シャコクシ 写真左)、愛宕柿(アタゴ 写真右)

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「ルーラル吉瀬」でブドウ狩りをしました

2010-12-24 | 訪問農園 huerto
茨城県のつくば市と土浦市の間にある ルーラル吉瀬でブドウ狩りを
はじめたというので9月中旬に出かけました。「アグリとアウトドアと
アートの里」となっています。非常に大きな農家で個人では維持するのが
困難と考えて、早くから解放を考えていたそうです。長屋門がギャラリー、
独立した家屋が陶芸舎、母屋は改装中のレストラン、キャンプ場、貸し農園と
メニューは豊富です。
目的のブドウ狩りは大きなガラスの温室の中で、無農薬のブドウを摘み取り
ました。温室ではじめはイチゴを栽培し、その後はトマトの溶液栽培を
していたそうです。農薬を多く使用しなくてはいけない等の理由でガラスの
温室を利用した無農薬の摘み取りブドウ園としたそうです。大部分は棚方式
ですが一部は垣根でブドウを栽培していましたが、うまくいかないので棚に
変えていく予定だそうです。




巨峰、ゴールドフィンガー、マニキュアフィンガーを栽培していました。
巨峰は一般に販売されている巨峰とはまるで違っていました。房作りも
していないので長い房に間隔をあけて果粒がついていました。ゴールド
フィンガーもかなり果粒が小さいのですが、ガラス越しの光を浴びた果粒は
黄金に輝いていました。一部が一段高い板張りになっていて椅子とテーブルが
ならんでいました。摘み取るよりゆっくりながめていれる雰囲気が合うと
思いました。

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甲斐路とロザリオビアンコ

2010-12-23 | ブドウ(葡萄)品種 raza

この2品種は以前書きました紫玉を育成した植原葡萄研究所で育成された
赤と白のブドウです。9月中旬に購入しました。
甲斐路(写真上)はフレームトーケー×ネオマスカットの純粋欧州種です。
果皮は明るい鮮紅色、肉質は崩壊性、果皮と果肉は分離しにくいのですが、
糖度は18-23%と高くマスカット香がします。甲斐路の枝変わりに赤嶺
という品種があり、この品種を栽培したい品種と称賛していた方が
ありましたが、残念ながらまだ味わっていません。



ロザリオビアンコ(ロザキ×マスカットオブアレキサンドリア)は果皮が
黄緑色、果粒が12gぐらい、肉質は崩壊性、糖度の高いぶどうです。
ロザリオロッソ(ロザリオ×ルビーオクヤマ)という赤いロザリオも
植原葡萄研究所で育成されています。長野県で育成されたナガノパープルの
親が巨峰×ロザリオビアンコとされていましたが、本日のニュースで
リザマートに訂正されていました。

アメリカブドウは200年間に2000品種くらい育成されたそうです。日本に
おいても公立研究機関での新品種の育成とともに、先日講演会でお話を
うかがった瀬戸ジャイアンツの花澤さんをはじめとする多くの育成者が
これからのブドウをつくりだしています。

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紅葉が美しい落葉果樹も(ブルーベリー、丹麗、錦繍)

2010-12-22 | カキ(柿) caqui
日本は紅葉する木の種類が多く、赤色(カエデ等、アントシアニン、紅葉)、
黄色(イチョウ等、カロテノイド、黄葉)、褐色(ケヤキ等、タンニン性の
物質、褐葉)いろいろ混ざっているのが特徴とされています。街路樹に多い
ハナミズキの葡萄色(えびいろ)が混ざったような紅葉も秋の楽しみです。
落葉果樹では山の樹木や街路樹のように、落葉期にきれいに紅葉、黄葉する
ことはあまりおこりません。窒素の多い園では、11月下旬から12月上旬ころの
寒さで、緑のまま、あるいは褐変して落葉するものが多いのです。
落葉果樹のなかにも紅葉が美しいものもあります。思いのほかに美しいのが
ブルーベリー(写真上)の紅葉です。ブルーベリーの実にはあまり感激しません
が、紅葉を楽しむために植える価値があると思うくらいです。




紅葉のために育成された品種もあります。カキの丹麗(写真左)や錦繍
(写真右)の美しい紅葉は、果実は食べたことがありませんが、果実と
同様な価値があると思います。
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ウメが結果を出すころ

2010-12-21 | ウメ(梅) ciruelas verdes
ウメは6月ごろ収穫しますが、生食されることはほとんどなく
梅干し、梅酒や梅ジュース等に加工されます。今年は南高ウメ
と織姫で塩分10%の梅干しを作りました。南高と織姫は黄熟した
梅を選びました。そのせいかすぐにみずがあがってきて、
温室で乾燥させました。南高と織姫の一部は紫蘇で着色させ
ました(写真上)。南高梅干しはわたくしのお弁当には大き
すぎますが、織姫はちょうど良い大きさです。果皮も薄く
おいしい梅干しになりました。南高の青いウメは梅酒にしました。
梅ジュース用には冷凍保存した梅をつかうとよいそうです。



実家がウメ農家の研修生の先輩が作った梅酒(写真右 着色)と
梅ジュース(写真左 無着色)を試飲させていただきました。
月世界、白加賀、鶯宿、南高、古城、織姫および翆香を各熟期に
収穫して梅酒と梅ジュースにしたものです。香り、酸味、甘味、
色等をワインのように適切な言葉で表現したいと試みている
そうです。どの品種のどの時期の梅酒が最も人気があったか
知りたいところです。
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「君の行く道」はジャムへの道(リンゴ)

2010-12-20 | リンゴ(林檎) manzana
出来上がったリンゴジャム

福島の親戚からふじリンゴをおくっていただきました。

写真右の大きな2個のリンゴです。これは大きくて、全体が
まっ赤で蜜もはいっていて大変おいしいリンゴです。現実は
このように生食用に販売されるリンゴばかりではありません。
生食用でないリンゴ(写真のその他)はジャム、ジュース、
リンゴ酢等加工されます。リンゴ30個から14個のジャムが
できました。大量に作ったせいか、リンゴが収穫から時間が
経っていたせいか、ふじ以外のリンゴが混ざっていたせいか
煮崩れてしまいました。日本では次から次へと旬の果物が
でてきますので、加工して食べるという考えがあまり好き
ではないようです。


生食用の立派なふじで作るとほとんど果肉は煮崩れず(写真上)、
その頑丈さに感心してしまいます。こちらがこのみです。
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ふたりの「農業技術の匠」の講演会に行きました

2010-12-17 | 70歳をこえた人々
12月15日午後 (独)農研機構農業者大学校で「農業技術の匠」の講演会がありました。
立花孝全さん:原料柿の有機栽培と食品添加物無添加の遠赤干し柿(あんぽ柿)生産
花澤茂さん:ぶどうの新品種「瀬戸ジャイアンツ」ほか7品種の育種と普及

おふたりに共通する点は、地域を支えていた特産物が危機に落ちいっている状況を復活
させるための技術を開発して、普及をはかることによって再び地域を活性化している
ことです。また、特に私にとって興味ある点はサラリーマンから経営者になったことです。
お話から推察しますと立花さんは、50歳くらいで仏教の研究者から禅寺の住職と農業
(養鶏→柿栽培)、花澤さんは、57歳で農業高校の先生からぶどう研究所を設立しています。


(ブドウの匠 花澤さん、干し柿の匠 立花さん)

立花さんの技術では、干し柿を作成するときに、皮をむいた柿を熱湯に数十秒つけると
明るい色にしあがる、遠赤乾燥で50日かかっていたものが10日に短縮される、現在
さつまいもやラフランス等で半生の製品を検討していることが記憶にのこりました。
花澤さんの技術では、交配する品種は欧州系2倍体品種(マスカットオブアレキサンドリア、
ネオマスカット、カッタクルガン)を基幹に用いていることに興味をひかれました。
これから自分が栽培するブドウの品種選択の参考にしたいと思います。

おふたりとも70歳を過ぎていらっしゃいますが、これからの夢を語られていたことも素晴らしく、
よき目標です。

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