『パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊』を吉祥寺オデヲンで見ました。
(1)本作のものすごい宣伝に容易く煽られてしまって(注1)、それでもできるだけ遅くなってからと、映画館に出向いてみました。
本作(注2)の冒頭では、夜間、火が灯る灯台のある岬の先の海で、少年のヘンリーが小舟を漕いでいます。月明かりの下、彼は手にする地図を広げます。
次いで、ヘンリーは、ロープの一方の先を足に、他方に石を巻きます。そして、その石を海に投げ入れて、海の底に向かいます。
少年がたどり着いたのは難破した海賊船のフライング・ダッチマン号。
すると、その船は海上に浮き上がり、ヘンリーも立ち上がります。
そこに、大人の男が登場します。
ヘンリーが「父さん?」と尋ねると、男(注3:オーランド・ブルーム)は、それには直接答えずに、「何してる?」「俺の姿を見ろ。住む世界が違っているのだ。母さんの下へ帰れ」と言います。
それに対し、ヘンリーは「諦めない」「父さんは呪われている」「“ポセイドンの槍”を見つければいいんだ」と言います。
すると、男は「そんなものは見つからない」「伝説にすぎない」と応じます。
ですが、ヘンリーは「ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)もいる」「必ず迎えに来る」と言い張ります。
しかし、なおも男は「許してくれ」「呪いは解けないんだ」「運命なのだ、忘れてくれ」と言って、ヘンリーにネックレスを渡しながら「愛してる」と告げます。
海賊船は海の中に沈み、ヘンリーは元の小舟の中に戻っています。
次いで9年後。
青年となったヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は、英国軍の軍艦・モナーク号に水兵として乗っています。
その軍艦は、今、海賊船を追跡中。
艦長が「追い詰めろ」と命じると、ヘンリーは、一介の水兵であるにもかかわらず、艦長に向かって「駄目です。この洞窟の先は魔の三角海域です。私は呪いを学びました」「進路を変えなくてはいけません」と進言しますが、逆に、反逆者として捕まえられて船の牢屋にブチ込まれます。
軍艦は、最初の進路を進んで洞窟の中に入っていきます。
すると、見張りから「何か浮かんでいます」「右舷に船です」「難破した船です」との連絡が入ったと思う間もなく、その船が攻撃をしてきます。
艦長は「大砲を撃て」と叫びますが、すでに間近に相手の船が迫り、その乗組員が軍艦に乗り込んできて、水兵たちは見る間に殺られていきます。
襲いかかってきたのはサラザール(注4:ハビエル・バルデム)が率いる亡霊たちの軍勢。
サラザールは、艦長を殺した後、牢屋にやって来て、その壁に貼られているジャック・スパロウの手配書を指差し、ヘンリーに「我々は呪いにとらわれている」「スパロウを探し出せ」と言い、さらに「サラザールからの伝言だ」「我々が日の目を見る時に、ヤツの死が訪れる」と付け加えます。
こんなところが、本作の最初の方ですが、さあこれからどんな物語が展開するのでしょうか、………?
本作は、大ヒットシリーズの第5弾目。最初のうちはバラバラな感じがする様々のエピソードが、主人公のジャック・スパロウが上手く絡んでくることによって、次第に一つの焦点に結びついてきて、4作目までを全く見ていないにもかかわらず、本作だけでもなんとかついていくことができました。それにしても、よくもこれだけのお話を一つの映画の中に盛り込んだものだと感心してしまうほどであり、ストーリーはあれよあれよと急展開します。でもそれが、CGを使った大層ファンタジックな映像の中で描き出されていて、本シリーズの人気の高さもなんとなく分かる感じがします。
実に楽しい映画で、それはそれで構わないとはいえ、ただこうも金のかかったお伽噺を見せられると、いったい本作の持つ意味合いは何なのかと考えてしまうところです。
(2)本作は、シリーズの第5作目であるにもかかわらず、これまでの4作を全く見ずに(注5)、本作の予告編だけを見て映画館に入りました。
でも、それほど混乱もせず見終えることが出来ましたから、映画全体が上手く仕上がっているのでしょう。
さらに言えば、
海賊船同士や軍艦との戦いが随分とリアルに描き出されていて、特に、サラザール率いる幽霊船のサイレント・メアリー号が相手の船を飲み込んでしまうような戦いぶりは凄差を感じました。
また、ジャック・スパロウとカリーナ(カヤ・スコデラリオ)が、それぞれギロチンと絞首台に連れて行かれ(注6)、処刑寸前になって、ヘンリーやジャック・スパロウの仲間たち(注7)によって救出されるシーンは、次々と場面が思いもよらない方向に変化して、スリルと面白さを味わうことが出来ます。
総じて、本作では、海賊船の冒険が描かれていることもあって、冒頭から広々とした海のシーンが大層巧みに映し出されています。
特に、海が2つに割れて“ポセイドンの槍”が姿を現す場面は、例えば、飛躍しますが、『偉大なる、しゅららぼん』で琵琶湖が割れて道が出現するシーンを思い出したりしました。
とはいえ、
何隻もの大型帆船が登場し、ある場合には相互に戦ったりするので、最初のうちは、一体どれが味方でどれが敵なのかがわからなくなってしまう感じです(注8)。
また、映画の主人公はジャック・スパロウとされています。
ですが、本作では、彼はあくまでも“狂言回し”であって、むしろ、ヒーローはヘンリーであり、ヒロインはカリーナのように思えます。
なるほど、ジャック・スパロウは、ギロチンにかけられたり、金庫を銀行から盗み出そうとしたり、“海の死神”のサラザールに付け回されたり、いろいろ活躍はします。ですが、それらはあくまでも脇のエピソードであり、本筋は、ヘンリーが、『ガリレオ・ガリレイの日記』(注9)を持つカリーナの助力を得て、“ポセイドンの槍”を探し出し、父親ウィルの呪いを解くことにあるように思われます。
そういった構成も、本作のストーリーを複雑なものにする一つの要因になっているようにも思います。
さらに言えば、アイデアが既存のものから借りてきているものがあるように思います。
例えば、これはすでに指摘されていることながら、ジャック・スパロウらは、セント・マーティン島に設けられた銀行から金を奪い取ろうとして、銀行ごと馬に引っ張らせて街中を引きずり回すことになりますが、この場面は、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロの目抜き通りを主人公のドミニクと元警官のブライアンが乗る2台の車が10tもの重量の金庫を引き摺リながら走り回る『ワイルド・スピ-ド MEGA MAX』のシーン(注10)をすぐに思い起こさせます。
でもまあ、面白ければなんでも良いかもしれません。
ただ、こうした映画を2億ドル以上もかけて制作するのは、いくらそれ以上の興行収入を見込めると言っても、どうなのかなと思ってもしまいますが。
(3)渡まち子氏は、「これでもか!と言うくらい、スピーディかつド派手なアクションを見ていると、この“てんこもり”感とサービス精神こそパイレーツなのだと懐かしさに浸ってしまった」として70点を付けています。
前田有一氏は、「良くも悪くもない、ごく普通のポップコーンムービー。それも自動販売機で売ってるような大量生産のポップコーンである」として40点をつけています。
渡辺祥子氏は、「ここにはミュージシャンでもある50歳を過ぎたアイドル、ジョニーの遊び心が溢れ、彼と共に大海原へ乗り出す喜びが味わえる」として★3つ(「見応えあり」)を付けています。
(注1)この記事によれば、公開されて2週連続1位で、「夏休み本番を前に累計興収は早くも26億円を突破したよう」だとされています。
なお、 7月の22日・23日については、本作は第3位となっています(興行通信社調べ)。
(注2)監督はヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリ。
脚本はジェフ・ナサンソン。
原題は「Pirates of the Caribbean Dead men tell no tales」。
(邦題の副題「最後の海賊」は誰を指しているのでしょう?また、公式サイトの「Introduction」でも、「すべての謎が明かされる<最後の冒険>が、ついに幕を開ける!」と述べられていますが、“最後の冒険”とはどのような意味でしょう?)
なお、出演者の内、最近では、ジョニー・デップは『ブラック・スキャンダル』、ハビエル・バルデムは『悪の法則』、ジェフリー・ラッシュは『英国王のスピーチ』、ブレントン・スウェイツは『マレフィセント』、カヤ・スコデラリオは『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』、キーラ・ナイトレイは『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』で、それぞれ見ています。
(注3)ヘンリーの父親のウィル。呪いによって、幽霊船フライング・ダッチマン号に閉じ込められています。
なお、その妻でヘンリーの母親のエリザベスを演じているのはキーラ・ナイトレイ(本作では、ラストでほんの少々登場するに過ぎませんが)。
(注4)“海の死神”と呼ばれ(少年のジャック・スパロウにハメられて、“魔の三角海域”に閉じ込められてきました)、サイレント・メアリー号の艦長。
(注5)勿論、前の4作を見ているに越したことはないのでしょうが、あるいは、ヘンリーの両親のウィルとエリザベスが活躍する第3作目『ワールド・エンド』を見ておいた方が良いのかもしれません。
(注6)絞首台の女性というと、まるで雰囲気は異なりますが、『声をかくす人』を思い出します。
(注7)航海士のギブス(ケヴィン・R・マクナリー)ら。
ジャック・スパロウと一緒になって盗み出した金庫の中に何も入っていないことがわかると、彼らは、頭にきてしまい、ジャック・スパロウの元を離れてしまいます。ですが、ヘンリーの説得によって、ジャック・スパロウらの救出に当たります。
(注8)まずは、ウィルの乗る「フライング・ダッチマン号」。次いで、海賊船を追いかける英国の軍艦の「モナーク号」。それから、“海の死神”のサラザールが乗る幽霊船の「サイレント・メアリー号」。そして、ジャック・スパロウと対決してきたキャプテン・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)の乗る「アン女王の復讐号」、最後にジャック・スパロウの「ブラックパール号」。
(注9)劇場用パンフレット掲載の「キーアイテム」によれば、「秘かに〈ポセイドンの槍〉を探していたという天文学者ガリレオが記述した天文ガイドであり、〈槍〉にたどり着くための、そして〈槍〉の謎を解くための“鍵”が秘められている」とのこと。
(注10)こちらで見ることが出来ます。
★★★☆☆☆
象のロケット:パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊
(1)本作のものすごい宣伝に容易く煽られてしまって(注1)、それでもできるだけ遅くなってからと、映画館に出向いてみました。
本作(注2)の冒頭では、夜間、火が灯る灯台のある岬の先の海で、少年のヘンリーが小舟を漕いでいます。月明かりの下、彼は手にする地図を広げます。
次いで、ヘンリーは、ロープの一方の先を足に、他方に石を巻きます。そして、その石を海に投げ入れて、海の底に向かいます。
少年がたどり着いたのは難破した海賊船のフライング・ダッチマン号。
すると、その船は海上に浮き上がり、ヘンリーも立ち上がります。
そこに、大人の男が登場します。
ヘンリーが「父さん?」と尋ねると、男(注3:オーランド・ブルーム)は、それには直接答えずに、「何してる?」「俺の姿を見ろ。住む世界が違っているのだ。母さんの下へ帰れ」と言います。
それに対し、ヘンリーは「諦めない」「父さんは呪われている」「“ポセイドンの槍”を見つければいいんだ」と言います。
すると、男は「そんなものは見つからない」「伝説にすぎない」と応じます。
ですが、ヘンリーは「ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)もいる」「必ず迎えに来る」と言い張ります。
しかし、なおも男は「許してくれ」「呪いは解けないんだ」「運命なのだ、忘れてくれ」と言って、ヘンリーにネックレスを渡しながら「愛してる」と告げます。
海賊船は海の中に沈み、ヘンリーは元の小舟の中に戻っています。
次いで9年後。
青年となったヘンリー(ブレントン・スウェイツ)は、英国軍の軍艦・モナーク号に水兵として乗っています。
その軍艦は、今、海賊船を追跡中。
艦長が「追い詰めろ」と命じると、ヘンリーは、一介の水兵であるにもかかわらず、艦長に向かって「駄目です。この洞窟の先は魔の三角海域です。私は呪いを学びました」「進路を変えなくてはいけません」と進言しますが、逆に、反逆者として捕まえられて船の牢屋にブチ込まれます。
軍艦は、最初の進路を進んで洞窟の中に入っていきます。
すると、見張りから「何か浮かんでいます」「右舷に船です」「難破した船です」との連絡が入ったと思う間もなく、その船が攻撃をしてきます。
艦長は「大砲を撃て」と叫びますが、すでに間近に相手の船が迫り、その乗組員が軍艦に乗り込んできて、水兵たちは見る間に殺られていきます。
襲いかかってきたのはサラザール(注4:ハビエル・バルデム)が率いる亡霊たちの軍勢。
サラザールは、艦長を殺した後、牢屋にやって来て、その壁に貼られているジャック・スパロウの手配書を指差し、ヘンリーに「我々は呪いにとらわれている」「スパロウを探し出せ」と言い、さらに「サラザールからの伝言だ」「我々が日の目を見る時に、ヤツの死が訪れる」と付け加えます。
こんなところが、本作の最初の方ですが、さあこれからどんな物語が展開するのでしょうか、………?
本作は、大ヒットシリーズの第5弾目。最初のうちはバラバラな感じがする様々のエピソードが、主人公のジャック・スパロウが上手く絡んでくることによって、次第に一つの焦点に結びついてきて、4作目までを全く見ていないにもかかわらず、本作だけでもなんとかついていくことができました。それにしても、よくもこれだけのお話を一つの映画の中に盛り込んだものだと感心してしまうほどであり、ストーリーはあれよあれよと急展開します。でもそれが、CGを使った大層ファンタジックな映像の中で描き出されていて、本シリーズの人気の高さもなんとなく分かる感じがします。
実に楽しい映画で、それはそれで構わないとはいえ、ただこうも金のかかったお伽噺を見せられると、いったい本作の持つ意味合いは何なのかと考えてしまうところです。
(2)本作は、シリーズの第5作目であるにもかかわらず、これまでの4作を全く見ずに(注5)、本作の予告編だけを見て映画館に入りました。
でも、それほど混乱もせず見終えることが出来ましたから、映画全体が上手く仕上がっているのでしょう。
さらに言えば、
海賊船同士や軍艦との戦いが随分とリアルに描き出されていて、特に、サラザール率いる幽霊船のサイレント・メアリー号が相手の船を飲み込んでしまうような戦いぶりは凄差を感じました。
また、ジャック・スパロウとカリーナ(カヤ・スコデラリオ)が、それぞれギロチンと絞首台に連れて行かれ(注6)、処刑寸前になって、ヘンリーやジャック・スパロウの仲間たち(注7)によって救出されるシーンは、次々と場面が思いもよらない方向に変化して、スリルと面白さを味わうことが出来ます。
総じて、本作では、海賊船の冒険が描かれていることもあって、冒頭から広々とした海のシーンが大層巧みに映し出されています。
特に、海が2つに割れて“ポセイドンの槍”が姿を現す場面は、例えば、飛躍しますが、『偉大なる、しゅららぼん』で琵琶湖が割れて道が出現するシーンを思い出したりしました。
とはいえ、
何隻もの大型帆船が登場し、ある場合には相互に戦ったりするので、最初のうちは、一体どれが味方でどれが敵なのかがわからなくなってしまう感じです(注8)。
また、映画の主人公はジャック・スパロウとされています。
ですが、本作では、彼はあくまでも“狂言回し”であって、むしろ、ヒーローはヘンリーであり、ヒロインはカリーナのように思えます。
なるほど、ジャック・スパロウは、ギロチンにかけられたり、金庫を銀行から盗み出そうとしたり、“海の死神”のサラザールに付け回されたり、いろいろ活躍はします。ですが、それらはあくまでも脇のエピソードであり、本筋は、ヘンリーが、『ガリレオ・ガリレイの日記』(注9)を持つカリーナの助力を得て、“ポセイドンの槍”を探し出し、父親ウィルの呪いを解くことにあるように思われます。
そういった構成も、本作のストーリーを複雑なものにする一つの要因になっているようにも思います。
さらに言えば、アイデアが既存のものから借りてきているものがあるように思います。
例えば、これはすでに指摘されていることながら、ジャック・スパロウらは、セント・マーティン島に設けられた銀行から金を奪い取ろうとして、銀行ごと馬に引っ張らせて街中を引きずり回すことになりますが、この場面は、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロの目抜き通りを主人公のドミニクと元警官のブライアンが乗る2台の車が10tもの重量の金庫を引き摺リながら走り回る『ワイルド・スピ-ド MEGA MAX』のシーン(注10)をすぐに思い起こさせます。
でもまあ、面白ければなんでも良いかもしれません。
ただ、こうした映画を2億ドル以上もかけて制作するのは、いくらそれ以上の興行収入を見込めると言っても、どうなのかなと思ってもしまいますが。
(3)渡まち子氏は、「これでもか!と言うくらい、スピーディかつド派手なアクションを見ていると、この“てんこもり”感とサービス精神こそパイレーツなのだと懐かしさに浸ってしまった」として70点を付けています。
前田有一氏は、「良くも悪くもない、ごく普通のポップコーンムービー。それも自動販売機で売ってるような大量生産のポップコーンである」として40点をつけています。
渡辺祥子氏は、「ここにはミュージシャンでもある50歳を過ぎたアイドル、ジョニーの遊び心が溢れ、彼と共に大海原へ乗り出す喜びが味わえる」として★3つ(「見応えあり」)を付けています。
(注1)この記事によれば、公開されて2週連続1位で、「夏休み本番を前に累計興収は早くも26億円を突破したよう」だとされています。
なお、 7月の22日・23日については、本作は第3位となっています(興行通信社調べ)。
(注2)監督はヨアヒム・ローニングとエスペン・サンドベリ。
脚本はジェフ・ナサンソン。
原題は「Pirates of the Caribbean Dead men tell no tales」。
(邦題の副題「最後の海賊」は誰を指しているのでしょう?また、公式サイトの「Introduction」でも、「すべての謎が明かされる<最後の冒険>が、ついに幕を開ける!」と述べられていますが、“最後の冒険”とはどのような意味でしょう?)
なお、出演者の内、最近では、ジョニー・デップは『ブラック・スキャンダル』、ハビエル・バルデムは『悪の法則』、ジェフリー・ラッシュは『英国王のスピーチ』、ブレントン・スウェイツは『マレフィセント』、カヤ・スコデラリオは『メイズ・ランナー2 砂漠の迷宮』、キーラ・ナイトレイは『イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密』で、それぞれ見ています。
(注3)ヘンリーの父親のウィル。呪いによって、幽霊船フライング・ダッチマン号に閉じ込められています。
なお、その妻でヘンリーの母親のエリザベスを演じているのはキーラ・ナイトレイ(本作では、ラストでほんの少々登場するに過ぎませんが)。
(注4)“海の死神”と呼ばれ(少年のジャック・スパロウにハメられて、“魔の三角海域”に閉じ込められてきました)、サイレント・メアリー号の艦長。
(注5)勿論、前の4作を見ているに越したことはないのでしょうが、あるいは、ヘンリーの両親のウィルとエリザベスが活躍する第3作目『ワールド・エンド』を見ておいた方が良いのかもしれません。
(注6)絞首台の女性というと、まるで雰囲気は異なりますが、『声をかくす人』を思い出します。
(注7)航海士のギブス(ケヴィン・R・マクナリー)ら。
ジャック・スパロウと一緒になって盗み出した金庫の中に何も入っていないことがわかると、彼らは、頭にきてしまい、ジャック・スパロウの元を離れてしまいます。ですが、ヘンリーの説得によって、ジャック・スパロウらの救出に当たります。
(注8)まずは、ウィルの乗る「フライング・ダッチマン号」。次いで、海賊船を追いかける英国の軍艦の「モナーク号」。それから、“海の死神”のサラザールが乗る幽霊船の「サイレント・メアリー号」。そして、ジャック・スパロウと対決してきたキャプテン・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)の乗る「アン女王の復讐号」、最後にジャック・スパロウの「ブラックパール号」。
(注9)劇場用パンフレット掲載の「キーアイテム」によれば、「秘かに〈ポセイドンの槍〉を探していたという天文学者ガリレオが記述した天文ガイドであり、〈槍〉にたどり着くための、そして〈槍〉の謎を解くための“鍵”が秘められている」とのこと。
(注10)こちらで見ることが出来ます。
★★★☆☆☆
象のロケット:パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊