そのビルのエレベーターは2機ともスピードが遅い。同方向のリクエストボタンを押すと、その方向に動いている機械の方しか反応しない。つまり、ものすごぉーく待たないと乗れないエレベーターだ。だからいつもイライラしながら、下手をすると数分も待たなきゃならない。先日のこと、そのビルに入ったらちょうど一階に止まって、正に人の乗り込む姿が見えた。ボクは全力疾走をし、大きな声で「すみません!!乗してくださぁーい」と呼びかけた。ちょっと小柄なその初老の男性はご親切に「開」ボタンを押し、さらに片手で扉を押さえて待っていてくれた。飛び乗るボク「ありがとうございます。助かりました」とぜいぜい息の上がったまんまお礼を言った。すると「君は関西の人かね」といきなり二人きりの箱の中、おじさんの詰問が始まった。???(何か悪いことしたかなぁ、微妙に怒ってる?このおじさん)「はぁ、ええ、まあ」としどろもどろに応えるボク。表示ボタンの方を向いてたおじさん、くるりとボクに向き直り「乗せてください、が正しい日本語。乗してくださいじゃない。全く近頃は日本語がなってない!!」だって。お目目パチクリ!!!なんでこんなこと言われなきゃなんないんだよぉーーー。(ははは、「のして」と言うからには、バースくんはイカだと、おじさんは思ったんだよbyスタッフ)
