バースくんの今日も発車オーライ♪

小さな町の広告代理店。働く「バースくん」の日々のおしゃべり

2018年03月28日 | Weblog
ボクもこうなるとわかっていながら聞いていたのだから、あまり文句をつけたくはないけれど、昨日一昨日の2日間の国会中継を聞いてしまった空しい時間を返してほしい。わかったことは、世間で頭のいい人というのは、屁理屈がうまくこねられる、ああいえばこういうという完璧な理論武装で自分の立場を守りきり、他人なんてかまっちゃおられない蹴落とせ!と思っている人のことをいうのだなと。茶番劇の結末は、ますますボクら国民は薮に深く入り込んでしまっただけということ。
中継はラジオで聞き流していたけれど、耳だけで聞いていると、人間の声というのは割合如実にその人の思惑が出るのだなということ。どなたも、ただただ「我が我が」の強い思いの上にだけ立っておられることを実感した。みなさん痛くも痒くもなく、台本どおりの芝居をされただけだ。
話変わって、今本腰を入れて谷崎の「細雪」を読んでいる。ちょうど妙子の恋人が耳の手術で雑菌が身体に入ってしまい、脱疽となり足を切断の上壮絶な苦しみの中死んでいくというようなところを読んでいるのだが、つくづく谷崎の心理に置いてもまた情景においても、その描写のすごさには感服する。繊細とかいうものではない、もうひたすらにねちっこくひつこく人の気持ちを追っていく。心情の機微なんて「谷崎さん貴方はその人自身ですか」と問いたいぐらいだ。
それと同じ匂いを感じて、新聞連載の「国宝」を毎朝読んでいるけれど、谷崎ほどのねちっこさはない。戦時中にこつこつと密やかに書いていたというから、やはり時代の暗さを背負っていることもあるのだろうか。いずれにしても、やっぱり名作大長編小説、読み継がれるのがわかる。
ところで昨日の夜、スマホが鳴って出たら、先方が開口一番「地獄耳のバースくん、こんばんは」と言った。おいおい人聞きの悪い「おぬしも悪よのう」とは言わなかったけれど、その話はたまたま知っていただけのことなんだよ。小耳にはさんだというのが正解。あしからず鳥取のイベント情報サイト ジャングルズームノマップ鳥取

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