(【11月10日 BBC】)
【暫定大統領「国家崩壊の危機に直面している」】
軍事政権統治下のミャンマーでは、民主派勢力(アウンサンスーチー氏率いる国民民主連盟(NLD)の議員らが設立した「国民統一政府」(NUG))の民兵組織及び少数民族武装組織と国軍の間で戦闘が続いていますが、10月27日に中国国境も近い北東部シャン州で三つの少数民族武装組織が連携して攻勢を開始したことは、11月2日ブログ“ミャンマー 少数民族武装勢力の攻勢 「次世代のスー・チー」と(欧米で)期待される若い女性活動家”でも取り上げました。
10月27日に北東部シャン州で国軍への攻勢を開始したのは、以前から協力関係にある「ミャンマー民族民主同盟軍」(中国系コーカン族)、「アラカン軍(AA)」(西部ラカイン州を拠点とするアラカン族 アラカンがどうしてシャン州で活動しているのか・・・知りません)、「タアン民族解放軍」(タアン族)です。
辺境での攻勢ですので、ミャンマー全土への影響がどの程度あるのか・・・確認できずにいましたが、暫定大統領が「軍が事態に対応しなければミャンマーは分裂する」と語るほどに、国軍にとって思い他大きな圧力となっているようです。
****ミャンマー軍 少数民族の武装勢力から攻撃 情勢悪化懸念****
ミャンマーで実権をにぎる軍は東部で少数民族の武装勢力から一斉に攻撃を受けていて、暫定の大統領が「軍が事態に対応しなければミャンマーは分裂する」と述べて、情勢の悪化に強い懸念を示す事態となっています。
ミャンマーではおととしのクーデター以降、軍と民主派勢力などとの戦闘が続いていて、先月末から3つの少数民族の武装勢力が東部シャン州で一斉に攻撃を始め、8日までに軍の施設などおよそ150か所を占拠する事態となりました。
国営メディアは9日、軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官や幹部らで構成する評議会が首都ネピドーで8日に開かれ、少数民族との戦闘状況について意見が交わされたと伝えました。
評議会で個別の戦闘が議題となるのは異例で、暫定の大統領を務めるミン・スエ氏は「もし軍が事態に対応しないのであれば、ミャンマーは分裂することになるだろう」と述べて、情勢の悪化に強い懸念を示しました。
少数民族との戦闘は中国との国境周辺で起きていて、国連は先月30日に数百人が国境を越えて中国側に避難しているとしていて、影響は周辺国にも及んでいます。【11月10日 NHK】
評議会で個別の戦闘が議題となるのは異例で、暫定の大統領を務めるミン・スエ氏は「もし軍が事態に対応しないのであれば、ミャンマーは分裂することになるだろう」と述べて、情勢の悪化に強い懸念を示しました。
少数民族との戦闘は中国との国境周辺で起きていて、国連は先月30日に数百人が国境を越えて中国側に避難しているとしていて、影響は周辺国にも及んでいます。【11月10日 NHK】
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あくまでも地図の上での話ですが、シャン州全域が少数民族側の支配下になれば、首都ネピドーやミャンマー第2の都市マンダレーは州境からすぐ近くです。
また、シャン州での戦況が国軍に不利になれば、各地の少数民族武装勢力が動き出すでしょう。
戦闘は北西部サガインなどにも拡大しています。
また、三つの少数民族武装勢力が攻勢をかけている地域が中国国境に近い地域ということで、この問題には中国が絡んできます。
****ミャンマー北東部で少数民族武装勢力と国軍の戦闘激化、大統領代行「国家崩壊の危機に直面」****
ミャンマー北東部で国軍と少数民族武装勢力の戦闘が激化している。2021年2月の国軍によるクーデター以降最大規模の戦闘と指摘され、衝突が全土に拡大する懸念も強まっている。
ミン・スエ大統領代行は8日、国防治安評議会で「国家崩壊の危機に直面している」と述べ、危機感をあらわにした。
ミャンマー北東部ではシャン州拠点の「タアン民族解放軍」と「ミャンマー民族民主同盟軍」、西部ラカイン州の「アラカン軍」の3勢力が10月27日、「1027作戦」と称し、複数の国軍の拠点に攻撃を開始した。「独裁を終わらせることが目的」とし、独立系地元メディア「イラワジ」はこれまでに中国との国境ゲートを含む90か所以上を占拠したと報じている。
国軍は11月2日、反撃を宣言したが、民主派勢力なども武装勢力を支援しており、国軍は劣勢の模様だ。国軍は兵士の死者数を明らかにしていないが多数の死傷者が出ているとみられる。
戦闘は北西部サガインなどにも拡大し、国連は10日、戦闘によりシャン州で5万人、北西部で4万人が家を追われたと報告した。
中国と国境を接する北東部には、中国人も多く住んでいる。中国外務省の汪文斌ワンウェンビン副報道局長は7日の記者会見で、戦闘の影響で中国人が亡くなったことを認め、「中国人が死傷している状況に強い不満を表明する」と述べた。
中国政府は王小洪ワンシャオホン国務委員兼公安相や外務省高官を相次いでミャンマーに派遣し、国軍トップのミン・アウン・フライン最高司令官らに対し、中国と協力して国境地域の安定を図るよう求めた。
一方、北東部の少数民族武装勢力は歴史的に中国とのつながりが強いとされ、国軍側は「攻撃に中国製ドローンが使用されている」と指摘した。中国の官製メディアは、中国が関与しているとの見方について「事実と大きな隔たりがある」と反発している。【11月12日 読売】
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【「一帯一路」ルート上での衝突 中国は安定を求める】
中国が関係してくるポイントは何点かあります。
難民が中国側に流入してくること、この地域で中国系詐欺グループが活動していることへの対応で、中国がミャンマー側に不満を持っていること、国境近い少数民族武装勢力と中国の間にはかねてよりつながりがあるとされていること、一方、中国は軍事政権とも一帯一路事業推進で関係が深いことなど。
中国の立場ひとつとっても、上記のようにいろんな側面があり、それらが絡み合って複雑な様相を呈しています。
中国は国軍と少数民族のどちらの側につくのか・・・中国としては、とにかく「安定」を望んでいるというところでしょうが、一番重要なのは一帯一路事業が支障をきたさないことでしょう。
****ミャンマー反政府武装勢力が「一帯一路」ルート上で国軍と衝突、中国に打撃****
<ミャンマーで少数民族武装勢力と国軍の衝突が起きているが、現場は中国との国境付近で、一帯一路のルート上にある>
ミャンマー北東部の中国との国境付近で起きている武力衝突は、中国政府がこの地域で進めている数十億ドル規模のインフラプロジェクト「一帯一路」や、両国間を通る主要な貿易ルートを危険にさらす可能性があると、専門家が本誌に語った。
2021年2月のクーデターで政権を掌握して以来、民主化要求を弾圧し続けてきたミン・アウン・フライン国家行政評議会副議長率いる軍事政権と少数民族武装勢力「MNDAA(ミャンマー民族民主同盟軍)」が衝突したのを受け、中国は農融外務次官補をミャンマーに派遣して鎮静化を呼びかけた。
軍政に打撃を与えたのは、MNDAAが中国雲南省と国境を接する東部シャン州北部の国境の町チンシュエホーを制圧したことだ。この町は中国からミャンマーを貫きベンガル湾に出る18億ドル相当の重要な貿易ルートの一部になっている。
報道によると、10月27日以来、反政府勢力はミャンマー国軍の前哨基地90以上を制圧。軍は少なくとも3つの町を失ったことを認めたという。
国連によると、ミン・アウン・フラインは反政府勢力に立ち向かうことを誓い、国軍は空爆で応戦している。衝突によりこの地域では約4万8000人が避難を余儀なくされた。
一帯一路構想への悪影響
ペンシルベニア大学バックネル校の朱志群教授(政治学・国際関係学)は、「反政府勢力と軍事政権の戦闘は、中国にとって深刻な問題となっている」と本誌に語った。
中国は通常、他国の内政や内戦に関与したがらないが、「この地域には雲南省とベンガル湾を結ぶ中国・ミャンマー経済回廊(CMEC)が設置される予定であり、ここでの戦闘は間違いなくミャンマーと東南アジアにおける一帯一路実現の支障になる」からだ。(中略)
「雲南省の国境沿いの環境が不安定になっていることは、中国国境地帯の発展にも悪影響を及ぼすだろう」と朱は言う。紛争から逃れるために難民が中国国境の町に入れば、人道的危機が生じる可能性も高くなる。
ただし「中国が内戦に直接関与する気配はないし、国境の安定をすぐに回復するようミャンマー政府に圧力をかける以外のことをする兆候もない」と彼は言う。
中国とミャンマー軍政との関係はクーデター以降、緊張をはらんだものになっている。農外務次官補はミャンマー訪問後、国境を安定させるために「中国と協力」するようミャンマーに呼びかけた。
「軍事政権が国境の安定を確保するために具体的な措置をとるか、それとも中国がそれをやるか、どちらかだ」と、超党派のシンクタンク民主主義防衛財団民のクレイグ・シングルトン上級中国研究員は言う。
彼は民族自決を求める反政府勢力が中国にとって二重の課題となっていると指摘。それは「中国の一党支配に対するリスク」だと語った。また、「不安定な事態が拡大すれば、この地域での一帯一路構想への投資が危うくなる可能性もある」。
「総合すると、これらのリスクは、中国政府にとって無視できないほど深刻だ」と、シングルトンは述べた。【11月9日 Newsweek】
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****中国、ミャンマー国境の安全・安定確保へ 戦闘停止も求める****
中国外務省は10日、反軍政勢力との戦闘が起きているミャンマーについて、国境における安全と安定を確保すると表明するとともに、同国の全当事者に対して直ちに戦闘を停止するよう求めた。
ミャンマー軍政の大統領は、中国との国境地帯における最近の暴力を効果的に制圧できていないとして、国内は分裂の危機に瀕していると述べている。
軍政は2021年のクーデターで権力を掌握して以来最大の困難に直面しており、北部、北東部、北西部、南東部の軍事基地に対する民主派や少数民族の反軍政勢力による攻撃が急増している。
衝突で中国人が死亡したという情報もあり、中国はミャンマーに滞在する国民に暴力発生地域を避けるよう勧告している。【11月10日 ロイター】
ミャンマー軍政の大統領は、中国との国境地帯における最近の暴力を効果的に制圧できていないとして、国内は分裂の危機に瀕していると述べている。
軍政は2021年のクーデターで権力を掌握して以来最大の困難に直面しており、北部、北東部、北西部、南東部の軍事基地に対する民主派や少数民族の反軍政勢力による攻撃が急増している。
衝突で中国人が死亡したという情報もあり、中国はミャンマーに滞在する国民に暴力発生地域を避けるよう勧告している。【11月10日 ロイター】
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ただ、“中国は公には停戦を求めているが、(攻勢をかけている三つの少数民族武装勢力の連合体である)同胞同盟のスポークスマンは、中国政府から直接、戦闘をやめるよう要請は受けていないとしている。”【11月10日 BBC】ということで、あまり深入りはしていないようです。
【少数民族武装勢力は自己利益第一 どのようにミャンマーの民主的統一にまとめていくかが問題】
上記のような状況を、詐欺グループへの軍政・少数民族図総勢力の対応及び中国の反応を含めて、改めて詳しく解説した記事が下記【BBC】です。
****ミャンマー軍、クーデター後最大の後退 少数民族武装勢力との戦闘で「国が分裂も」****
クーデターによる軍政が続くミャンマー東部で、国軍と少数民族の武装勢力との戦闘が起きている。ミン・スエ暫定大統領は9日、東部シャン州で勃発した戦闘を政権側が制圧できなければ、国が分裂する危険性があると述べた。(中略)
シャン州で反乱を起こしている三つの民族の武装勢力は、反軍政派のほかの武装グループの支援を受け、国軍の数十の軍事拠点を制圧した。さらに、複数の国境検問所と、中国との陸路貿易の大部分を担う道路を占拠した。
こうした状況は、2021年2月に政権を奪取した軍事政府にとって、これまでで最も深刻な後退と言える。悲惨なクーデターは武装蜂起を起こし、2年半にわたって衝突が続いている。軍は弱体化し、打ち負かされる可能性が出てきたようにみえる。
軍事政権は空爆や砲撃で応戦し、何千人もが家を追われている。しかし政権は、増援部隊を投入することも、失った勢いを取り戻すこともできていない。
殺害された数百人の兵士には、シャン州北部の国軍司令官アウン・キョー・ルイン准将が含まれるとみられている。事実であれば、クーデター後の戦闘で死亡した最も高位の将官となる。
シャン州で活動する反軍政派の武装勢力が、軍事行動の足並みを、軍政転覆と民主的統治の回復を目指す広範な活動と明確にそろえたのはこれが初めてだ。その点からも、今回の攻撃の重要性はさらに増している。
一方で、ほかの要因も考慮する必要がある。これら三つの反軍政派勢力には、自分たちの領土を拡大したいという長年の野望がある。
そして決定的なのは、通常はミャンマーとの国境沿いで活動するすべての勢力に対して抑制的な影響力を見せている中国が、今回の活動の進展を妨げていないことだ。
これはおそらく、シャン州に急増した詐欺組織に対してミャンマーの軍事政権が何も対策を取っていないことへの不満の現れだろう。詐欺組織のセンターでは何千人もの中国人やほかの外国人が働かされている。反軍政勢力は、活動の目的のひとつにそれらのセンターの閉鎖を挙げている。(中略)
今年6月、中国からの圧力を受けた同胞同盟(「ミャンマー民族民主同盟軍」(MNDAA)、「タアン民族解放軍」、「アラカン軍」が結成した同盟関係)は国軍との和平交渉に参加することに合意したが、その後すぐに決裂した。それでも、同胞同盟はまだ、より広範な内戦には関与していないように見えた。
ところが、10月27日に同胞同盟が開始した「1027作戦」と呼ばれる国軍への攻撃によって、その状況は一変した。
同胞同盟は劇的な進展を遂げた。軍の全部隊が、戦わずに降伏したのだ。同胞同盟は100以上の軍事拠点と、四つの町を占拠したとしている。これにはチンシュエホーの国境検問所や、中国への主要な玄関口であるムセに続く主要道路上のフセンウィも含まれる。
同胞同盟は国軍の援軍が来るのを阻止するために橋を爆破。軍事政権と関係のある人物が運営する詐欺センターが多数あるラウッカインの町を包囲した。
ラウッカインには数千人の外国人が閉じ込められていると見られ、町に残った限られた食料を求める人の列ができるなど、混乱が広がっている。中国はすべての自国民に対し、最寄りの国境検問所を通って避難するよう求めている。
同胞同盟はいまの自分たちの最終目標は軍事政権の転覆だとしている。NUG(民主派「国民統一政府」)もこれを目指している。
NUGは同胞同盟の成功を称賛し、自分たちの闘争において新たな勢いを獲得したとした。NUGの志願兵は、陸軍と空軍を総動員した国軍との不均衡な武力衝突を必死に繰り広げていた。
親NUG派の民兵組織「国民防衛隊(PDF)」は、シャン州の武装勢力ほど武装しておらず、経験も浅い。それでも、軍の明らかな弱点につけこんで、シャン州近郊で独自に攻撃を開始。国軍から初めて、地区の主要エリアを奪取した。
同胞同盟はラウッカインを包囲してから間もなく、攻撃のタイミングを慎重に計っていた。中国はこの出来事を受け、ミャンマーの軍事政権にしびれを切らしていた。
中国政府はこの1年、軍事政権に対し、主に中国人集団によって稼働している詐欺センターを閉鎖するよう圧力をかけてきた。詐欺センターに閉じ込められている人身売買の被害者が残忍な扱いを受けていることが広く知られるようになり、中国政府はきまりの悪い思いをしている。
中国側の圧力は、ワ族など多くのシャン州の民族勢力を説得し、詐欺への関与が疑われる人々を中国の警察に引き渡すことにつながった。8月から10月にかけて4000人以上が中国側へ送られた。しかし、ラウッカインの人々は、年間数十億ドルを生み出してきたこのビジネスを停止することに難色を示した。
現地の情報筋がBBCに語ったところによると、10月20日に、ラウッカインで閉じ込められている数千人の一部を解放しようとする試みがあったが失敗に終わったという。
詐欺センターで働く警備員たちが、脱出を試みた大勢の人を殺害したと考えらえている。その結果、隣接する中国側の地元政府から、責任を負う者に裁きを受けさせるよう求める強力な内容の抗議文書がミャンマー側へ送られた。
同胞同盟は好機と見て攻撃を仕掛けた。中国を落ち着かせるために詐欺センターを閉鎖すると約束した。中国は公には停戦を求めているが、同胞同盟のスポークスマンは、中国政府から直接、戦闘をやめるよう要請は受けていないとしている。
同胞同盟はより長期的な目標として、できるだけ多くの支持を得ようとしている。軍事政権が崩壊する可能性を見越しているためだ。支持が大きければ、軍政が倒れた場合にミャンマーの新たな連邦制を築くと約束したNUGとの交渉で、可能な限り有利な立場に立つことができる。(中略)
そして誰もが、(ラカイン州を本拠とする)アラカン軍に注目している。アラカン軍はいまのところ、シャン州における戦闘を支援するにとどまっている。もしラカイン州で国軍を攻撃することを選べば、軍事政権は自分たちが危険なほどまでに拡大しようとしていることに気が付くだろう。同州ではアラカン軍が最も勢力を持ち、すでに多くの町や村を支配している。
TNLA(タアン民族解放軍)のスポークスマンがBBCに語ったように、TNLAはもはや、軍事政権との交渉に価値を見いだしていない。同政権は正当性を欠いているからだ。
いま何らかの合意に至ったところで、将来、選挙で選ばれた政府に無効とされてしまうだろう。タアン族、コカン族、そしてワ族の勢力には、新しい連邦制の中で、自分たちの民族の国家としての地位について憲法上の承認を勝ち取るという、共通の目標がある。
いま起きている戦闘に加わることで、これらの勢力はミャンマーの軍事政権に終止符を打つことができるかもしれない。しかし彼らには、シャン州のほかの勢力の利害とは一致しない、強い願望がある。こうした状況は、ミャンマーの民主的な未来を描こうとする人々が多くの課題に直面することの前触れと言えそうだ。【11月10日 BBC】
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少数民族武装勢力の最大の目標は自分たち民族の利害・自治拡大であり、シャン州だけでも他にも武装勢力は存在し、更にミャンマー全土には多くの同様組織が存在します。
仮に、戦闘が少数民族側に有利に展開したとしても、そうした少数民族をミャンマー全土の民主化という観点でどのようにまとめあげていくのかというのは大きな問題(これまでビルマ族中心のミャンマー政権が実現できなかった問題)です。
NUG(民主派「国民統一政府」)は州を単位とする連邦制を掲げていますが、多数派ビルマ族がそうした体制を受け入れるのかという問題も。
また、混乱の拡大に中国がどのように関与するのか、あるいは関与しないのかも。