銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

すずき(フィッシュ・イーター)が、鰯を、13匹食べていて

2009-01-16 21:51:59 | Weblog
 今日、鎌倉のスーパーで、地物(三崎で取れた)のすずきを主人が買ってきました。大きさが頭から尻尾まで、60センチ以上、しかし、結構安いのです。

 今は魚をさばける奥さんが少なくなっていて、こういう大きな一匹ものの、魚はなかなか売れないのです。で、安い。主人は、2キロ以上は優にあるそれを、買ってきて、食事後、さばいてくれました。こういうことが出来るのは、主人は鎌倉市内で、仕事をしていて、帰りにスーパーを渉猟してくるからです。ま、私が頼むからでもありますが。・・・・・

 三枚におろしたわけですが、マグロで言えば、中落ちの部分に肉が一杯ついてしまいます。それは、すずきが、フィッシュ・イーターといって、魚を食べる食物連鎖の上の方の魚で、小さな魚を捕食するために、体を大きくくねらせるので、それで、運動量が大きく、骨が太いのでした。それで、私が提案をして、その中落ち部分を、塩焼きにする予定です。片身は、あらいにします。もう一方の片身はフライにします。

 そして、巨大な卵・・・・・長さが18センチぐらいのひと腹・・・・・を甘辛く煮付けます。四皿も料理が出来てしまいます。

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 でも、こんな話ではあんまりつまらないですね。実は私たち二人が感動したのは、腹のなかに、カタクチイワシ(しこ鰯とも、通称言われる)が、13匹も入っていたことなのです。まだ、消化されない形で、人間が食べられるのではないかと言うほどのものです。

 私は実際に「これは、食べられるのではないの」と言いますと、主人は「いや駄目だ。既にすずきの消化が始まっているから」といいます。それで、私が、「それなら、肥料にしよう」と提案すると、「いや、アライグマが盗りに来るから、駄目だ」とも言います。鎌倉には、ペットから野生化したらしいアライグマがたくさんいて、一時期、我が家のゴミ箱(ばねがついている)のさえ、あけられて往生したから、私もその提案が通らないことに、我慢をしました。

 でも、日本人は、こういう青魚(たとえばニシンなど)を肥料にした時代もあったのですよね。

 その小さなどうしようもなくて、捨てられる13匹のまだ、形もしっかりしていて、眼も輝いているように見える、鰯を見ているうちに、金子みすずの有名な詩を思い出しました。

 そして、食物連鎖の頂点にいる人間である、私たち、・・・・・の事をあれこれ考えました。

ある意味で罪深いですよね。生きること自体が罪深いです。僧侶にでもならないと、その問題から逃れられません。私は菜食主義になるつもりも無いのです。やせていて、しかもいつも、ぎりぎりまで働くので、四時間ごとに何かを補給しないと駄目な体だから、糖分もたんぱく質も大切だから・・・・・

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 スーパーで普通の日には、切り身になっている、魚とか、肉を買うわけで、そこまでは、気がつかせられませんが、今日は巨大なすずきをさばいたせいで、人間であることの罪深さに気がつかさせられてしまいました。

 仏教でもそういうことに触れていますが、キリスト教でも、原罪とかいいますね。なお、今日の図版はした図です。しかも部分。ただ、青が使ってあるので、海が連想されるので使わせていただきました。

           では、2009年1月16日川崎 千恵子(雨宮舜)
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