八幡平山麓の美しい紅葉に隣接して、異様な光景が気になりました。それが11棟のアパートと学校であり、「雲上の楽園」とも言われた旧松尾鉱山の廃墟です。足尾銅山のことは知っていましたが、松尾鉱山のことは全く知りませんでした。松尾鉱山は1914年に操業され硫黄を産出しました。最盛期には1万5千人にもなりましたが、石油から採れる硫黄に押され1970年に閉山しました。しかし、その後強い酸性の汚水が川に流れ公害問題となり、これを中和する施設の建設が100億円で、運営費に年6億円使っているそうです。現在では全国で産廃などの不正埋め立てにより、事後処理が膨大になる事件がおきています。自然に働きかけ利益を得ようとする場合、慎重なアセスメント実施・公開し、監視を行なわないと、後になって大きな負担を税金で払うことになることが教訓でしょうか。また、産業政策もサスティナブルな視点が必要でしょう。
写真はアパートの廃墟です。ネットでもマニアのいい写真が見られます。
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