「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

キツネ

2011年10月20日 | 田舎暮らし
 お昼ご飯を食べているとき、ふと窓から外を見たら、何やら尻尾の長い動物が横切るのが見えた。「え、こんな真っ昼間から?」と思って、外に出てみると、キツネだった。10mくらいの距離まで近づいても逃げる気配がなく、じっとこちらを見ている。それどころか、家にデジカメを取りに戻ると、近寄ってくる。普通、こうした動物を見かけるのは夜が多いのだけれども、こんな真っ昼間から、それも全然逃げないで寄ってくるなんて、信じられない。もしかして、猫の餌なども食べに来ていたのかも。最近サンダルがしょっちゅうどこかに消えていたのも、こいつの仕業だったのかしら。

【追記】このキツネ、隣の家に最近ちょくちょく来ているそうで、宅幼老所に勤めている彼女がその話を村のおばあちゃんたちにすると、狐の嫁入りの話やお稲荷さんの話で盛り上がったそうだ。内山節さんの『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』によれば、1965年頃を境に日本人はキツネにだまされなくなったそうだが、村のお年寄りたちの間にはキツネにだまされる精神文化がまだ生きているのかもしれないと思った。