「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

キツネ

2011年10月20日 | 田舎暮らし
 お昼ご飯を食べているとき、ふと窓から外を見たら、何やら尻尾の長い動物が横切るのが見えた。「え、こんな真っ昼間から?」と思って、外に出てみると、キツネだった。10mくらいの距離まで近づいても逃げる気配がなく、じっとこちらを見ている。それどころか、家にデジカメを取りに戻ると、近寄ってくる。普通、こうした動物を見かけるのは夜が多いのだけれども、こんな真っ昼間から、それも全然逃げないで寄ってくるなんて、信じられない。もしかして、猫の餌なども食べに来ていたのかも。最近サンダルがしょっちゅうどこかに消えていたのも、こいつの仕業だったのかしら。

【追記】このキツネ、隣の家に最近ちょくちょく来ているそうで、宅幼老所に勤めている彼女がその話を村のおばあちゃんたちにすると、狐の嫁入りの話やお稲荷さんの話で盛り上がったそうだ。内山節さんの『日本人はなぜキツネにだまされなくなったのか』によれば、1965年頃を境に日本人はキツネにだまされなくなったそうだが、村のお年寄りたちの間にはキツネにだまされる精神文化がまだ生きているのかもしれないと思った。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ええー? (FUKIKO)
2011-10-20 21:48:47
 狐がこんなに身近にこっちを見ているなんて。
 びっくりされたでしょう。
 私たちの身近に熊・イノシシ・サル・ハクビシンが稲・野菜を食べ荒らしています。
 
 
返信する
Unknown (Aki)
2011-10-20 22:52:47
昼間からこんなに近くに寄ってくるのは、さすがに驚きました。
こちらでは熊の農業被害はミツバチを飼っているところくらいだと思いますが、イノシシ、サル、ハクビシンに加え、特に鹿の食害が大きいです。
どんどん人間を恐れなくなっている感じがします。
返信する
Unknown (majo)
2011-10-23 19:27:35
当方も Akiさんが おっしゃるように 野生動物が人間を恐れなくなってきて
ニンゲンとケモノの棲み分けが あやふやになってきていると感じています。
キツネにだまされる精神文化が活き活きと存在していた頃は 
ある意味 その棲み分けも出来ていたのかもしれませんね。
大鹿村では まだ その文化が細々と生きている・・・・素晴らしいことだと思います。

消えたサンダル・・・・嫁入り道具になっていたりして(笑)
返信する
Unknown (Aki)
2011-10-25 20:35:45
 先日、宮崎学さんの講演を聴きに行ったときも、動物たちの方が世代交代が早いので、どんどん人間を恐れない世代が増えてきていると言っていました。棲み分けがあやふやになっているのは、いろんな要因で山と人里との境界が曖昧になってしまっていることも大きな要因なのでしょうね。

 隣村の図書館で、読み聞かせのお薦め絵本を何冊か紹介してもらった中に『おこんじょうるり』がありました。ちょうどキツネの話なので、今度ぜひ読みたいなと思いました。
返信する

コメントを投稿