「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

栗沢山

2009年10月20日 | 山の風景
 つれあいに誘われて南アルプス北部の栗沢山に行ってきた。最初は昨日行くつもりにしていて、昨日だったら空気が澄んで最高だったのだけれど、諸般の都合で今日になってしまった。朝曇っていたけれど、天気予報では晴れてきそうだったので、一緒に行くことにする。南アルプス林道を行くときは、紅葉が最高にきれいで、るんるん気分だった。北沢峠から歩き始めて、針葉樹の樹林帯を歩いているときも、まだ余裕だった。曇ってはいるものの、右手に雪のついた山が見えると思ったら北岳~塩見岳が見えているのだった。

 ところが、樹林帯を抜けて、シャクナゲが出てきたあたりから、風が強いこと、強いこと。先を歩いていた二人連れが「あまりに風が強いから今日はやめた」と言って下りてくる。日ごろの運動不足がたたって、息も切れて、ばててきたところだったので、ますますめげる。ヤッケ代わりに持参してきた雨具の上を羽織ろうとして広げたら、吹き飛ばされそうなほど。とにかく手をついて、体を低くして、時にしばし岩にしがみつきながら風に耐える。何とか頂上に着いたものの、とても頂上に立って展望を楽しんだり写真を撮ったりできる状態ではない。
 これは風を避けて仙水峠方面にちょっと下りたところからの甲斐駒。さすがに間近に見る甲斐駒の姿は圧巻。右手に八ケ岳や、眼下に山梨側の町も見える。

 途中で雷鳥を2度ほど見かけたけど、とにかく風が強いので、カメラを出して撮ろうという気にもならない。仙水峠まで下りて、ようやくちょっと落ち着いてお握りを食べる。
 そこから今度は、まるで溶岩か何かみたいな岩がごろごろしている「岩海」をしばらく歩く。

 その後、また樹林帯に入って、歩き始めた北沢峠に到着。
山の上では風が強くて景色を楽しむどころではなかったのが残念だったけれども、曇り空ながら南アルプスの山々は間近にクリアに見えていたし、林道の帰り道でもしっかり紅葉と鋸岳や甲斐駒の景色を満喫する。ただ、やはり青空が時折しか見られなかったので、写真はあまり色鮮やかには撮れなかった。
 甲斐駒。


 鋸岳。ズームで。