「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

一転して

2009年10月01日 | 田舎暮らし
 先日の日記に「少雨」と書いたばかりだけど、今週になったら一転して連日曇り空で雨もぱらつく天気になってしまった。昨日もしとしと雨が降り、おかげで畑の菜っ葉類が一気に成長してきた。夏野菜が終わってしまい、秋冬野菜の収穫にはまだ早く、今は端境期状態になっているけれど、ほうれん草や小松菜、源助菜、タアサイなど、ぼちぼち間引きながら食べられそう。軟らかくておいしい間引き菜は自家菜園ならでは。少し前に大根葉も何回かに分けて間引きながら、とてもおいしくいただいた。
 29日は私たちがここへ越してきて以来、ずっとお世話にもなりつつ、いろいろなことを一緒にやってきた友達、アキラの13回忌だった。まさに団塊世代のど真ん中で、60年代には政治運動にかかわりつつ、政治運動の退潮とともに、山の中で共同生活をしながら自給自足の暮らしを実践したりしてきて、1981年から大鹿村に住んで、農業や大工仕事などをしていた。朝早くからよく働く人で、面倒見もよくて、みんなから好かれ、頼りにもされていた人だったけれど、肺癌で50歳の若さで逝ってしまったのだった。葬儀には各地から大勢の人が集まって、その後、仲間で追悼本も作ったけれど、その本を作ってくれたスタジオリーフの大築さんも去年、やはり癌で逝ってしまったし、追悼文を寄せてくれた人も8人ぐらいスピリットの世界の住人になってしまっていて、12年という時の長さを思う。
 久しぶりに、彼が建てた八角堂と呼ばれているログハウス(今は別の友達が住んでいる)に夕食を持ち寄って集まり、彼を偲ぶひとときを持った。集まった人数も多すぎず、少なすぎず、静かないい集まりだった。