「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

花は採らないでください

2006年06月18日 | 田舎暮らし
 先日、村内某所に咲く花を見にいったところ、去年に比べてとても減ってしまっていて驚いた。去年は群生していて、とてもきれいだったので、楽しみにして行ったのに、本当にかなり減ってしまっていた。どうやら採られてしまうせいらしい。
 先日の講演会の主催者挨拶、村長さんのお話の中にも、村には希少価値のある昆虫類や植物などがたくさんあるけれども、昨今採られてしまう傾向が一段と強まっている、広大な林野であり、見回って管理することも不可能だし、本当に嘆いているというお話があった。
 ある役場の人と話したときも、観光のためには宣伝したいけれども、存在を知られると採られてしまうという矛盾に頭を抱えていると言っていた。
 いわゆるレッドデータブックに載るような希少種、絶滅危惧種なども、生育環境の減少とともに、採取圧によるものが多いという。
 大体、特に高冷地や湿地などに生える植物など、採って平地へ持っていっても、多分ほとんどが枯れてしまうだろうに。
 美しい村の美しい風景を形作る花々が荒らされたら、美しい風景もまた損なわれてしまう。美しい自然はそこを訪れる人みんなの財産だ。そこにあるがままの自然を大切にしてほしいと切に願う。