「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

小選挙区制のマジック

2005年09月14日 | 非戦・平和・社会
 先日の選挙結果にめげていて、仕事も忙しく、季節の変化を楽しむ心の余裕がいまいちわき出てこないでいたけど、タラノキかヌルデか、一部の葉っぱが赤く色づき始めてきた。うちの田んぼは今年は原因不明の不作だけど、早いところでは稲刈りも始まってきた。くるみもたくさん落ちていて、車で走っていると、踏んづけてしまう(拾い集めればいいのだけど、割るのが面倒で、結局食べなかったりするので、最近は拾ってない)。

 いつまでも選挙結果にめげてばかりいるわけにもいかない。保坂展人さんの当選は、まさに一筋の希望だし、何よりも、これはあちこちで言われていることだけど、自民党の議席が圧倒的に増えたのは、国民が圧倒的に自民党を支持したからではなくて、小選挙区制のマジックが大きく作用しているのは明らかだ。比例区での得票率を見れば、自民党と民主党の得票率の差はわずか7%にすぎない。

政党名  比例での得票率     議席占有率
自民党  38.2%       61.7%
民主党  31.0%       23.5%
共産党   7.3%        1.9%
社民党   5.5%        1.5%

それにしても、小選挙区になってもなお、どの選挙区にも必ず当選の可能性のない候補を立てる某党は、一体何を考えているのかと思う。もし、本気で政権交代を目指すのなら、統一戦線を組むしかないと思うのに。結果的には言っていることと裏腹に、自民党の圧勝に力を貸していることをどう考えるのだろう。

なんて書いてたら、早速、改憲に向けて動き出した? やっぱり怖い。与党で3分の2だもの。何でもできてしまう。自民党に投票した人たちは、ちゃんとここまで考えていたんだろうか。