「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

南極の氷が溶けても、海面上昇しない?

2005年09月08日 | 非戦・平和・社会
 ちょっと刺激的な話を聞いた。「北極や南極の氷が溶けても、海面上昇しない」というのだ。確かに北極の氷が溶けても上昇しないかもしれないけど、南極の陸上の氷が溶けたら、やっぱり上昇するんじゃないの? と思ったが、その人が言うには、蒸発量が増えて降雪量が増えるから、周辺では溶けても、氷の量そのものは減らないんだとか。
 言われてみれば、そういうこともあるかもしれないという気もして、環境省のHPを見てみた。そこでは、仮説として、「海面上昇には不確実性はあるが2100年までには約15~95cm海面が上昇すると予測されている」とあったが、氷河が成長するという仮説もあると、ちゃんと書かれていた。要は氷が溶けるから海面上昇するとか、そんな単純な話ではなくて、いろんな要素が絡んでいることはよく分かった。

 この人の場合、ほかの発言からも、今の温暖化をはじめとする環境問題に対して相当敵意を持っているんじゃないかという気もしたが、要は、マスコミなどで言われていることを何の疑問もなく鵜呑みにするのではなくて、自然科学に対する正確な知識を持って判断することが大事だと言いたいみたいだった。実際、一見環境に良さそうで、実はおかしいと思うことは多々あるように思うので、その点はそのとおりだと思う。
(だから、逆にこの人が言っていることも、もちろん鵜呑みにはしません)
 
 かなり昔からマスコミの情報操作の問題は言われていたと思うけど、最近はさらにネットによって、おかしな情報が増幅されて拡大したり(昨年のイラクで人質になった人たちに対するバッシングも本当にひどかった)、情報の受け手の側のしっかりしたリテラシーみたいなものがますます大事になっていると思う。

 今だと、日本のマスコミは完全に小泉宣伝隊になっているとか。テレビ局では何が何でも小泉を勝利させろという上層部からの強い指示があるらしいし、それにはアメリカの強い後押しがあるという。私はテレビはあまり見ないので、分からないが、新聞でも自民有利の報道が目につき、解散直後にあった小泉批判はあまり見なくなった気がする。「『郵政民営化問題』は、アメリカから日本への『年次改革要望書』の中の一項目に過ぎない」などという話は、ネット上にはあっても、大マスコミでは聞いたことがない。