「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

9月定例会終わる

2015年09月17日 | 田舎暮らし
 9月定例会が今日閉会した。昨夜からの安保法制をめぐる緊迫した攻防が気になって、空き時間にスマホで情報チェックしていたけど、帰宅したらちょうど委員会の強行採決が行われた直後だった。あまりに乱暴なやり方で、こんな採決は到底認められない。
 
 大鹿村の議会の方は、今回は報告3件、議案が18件、請願が2件、発議2件。議案第1~3号はマイナンバー法に伴う条例改正。ちょうど消費税をマイナンバーで還付する話が出た直後だったので、そんなことは到底無理だと話題になった。マイナンバーと住基ネットの関係がどうなるのかも気になって質問した。議案第4号は障害児の福祉医療費の所得要件を撤廃する条例改正。議案第5~10号は一般会計、特別会計の決算の認定、議案第11~16号は一般会計、特別会計の補正予算。一般会計では、地方創生先行型交付金を活用した飯田産業センター共同研究講座開発準備負担金、エコパーク等連携事業負担金、また小学校体育館の天井耐震工事など。中学校の天井の耐震工事をしたばかりだけど、今年度じゃないと補助金がもらえないらしくて、小学校もということになったそうだ。議案第17号と第18号は建設工事請負契約の締結についてで、西に建設される村単住宅と、介護施設の地中熱利用設備の建設工事。

 請願は義務教育費国庫負担制度の堅持を求める意見書提出に関するものと、複式学級の編成基準の改善、教職員定数増を求める意見書提出に関するもので、例年、学校の教職員組合から出てくるもの。大鹿村では県の加配措置で複式にならずに済んでいるが、来年度はそれも厳しくなるかもということで、どちらも採択。

青いケシとクリンソウ

2015年06月11日 | 田舎暮らし
 昨日、一般質問と常任委員会が終わったので、今日は前から見たいと思っていたお花(内緒)と、毎年見にいっている大池の青いケシとクリンソウを見に出かけた。
 今年の青いケシは天候のせいか例年より早めのようで、昨年は開園が8日だったけれど、5月中に既に1輪咲き始めていたそうで、4日から開園。昨日は村のホームページに「見頃」と載っていたので出かけてみた。

 もうこんなにたくさん咲いている。


 でも、例年より早いせいか、お客さんはまだ少なめだった。







 大池のクリンソウも見頃。




 野の花々に癒やされて帰って、昨日の委員会で採択した請願の意見書案の修正。

謹賀新年

2015年01月01日 | 田舎暮らし


あけましておめでとうございます。
 今年は雪で迎えた新年の始まりだった。長野県といっても太平洋側になる大鹿村では、例年、年内に雪は降っても大した量ではないのだけど、昨年末は何度か雪が降り、標高が高くて日向きの悪いわが家の周辺はしっかり雪が残っている上に、また新雪が少し積もった。
 午前中~昼過ぎは自治会の新年会。いったん家に戻って雪かきをしたり年賀状を見たりして、その後、南山の新年会に行く道すがら、近所の観音様や山神様にお参りしていく。
 昨年秋にリニアの認可が出されてしまい、今後どうなっていくのか考えると気が重くなってしまうけど、あきらめずに言うべきことをしっかり言い続けていかなくてはいけないなと改めて思う。
 

秋葉古道ウォーキング

2014年11月03日 | 田舎暮らし
 今日は恒例の秋葉古道ウォーキングだった。直前まで天気予報が悪くて心配だったけど、雨は夜のうちに上がり、朝には澄んだ青空が広がり快晴となった。塩の里駐車場に集合した後、出発地点の大栗に移動。山々の紅葉が朝日に映えて美しい。



 国道から山の中の古道に入る。




 権現森。


 中峰の風景。


 十一面観音堂。伊那坂東33か所の15番札所。ここには、かつては夜泣き松のところにあったという観音様が祀られていて、拝観させていただく。


 諏訪大社の元社との言い伝えもある葦原神社。梨原地区の神田さんのお話を聞く。


 神社の横にある集会所で昼食休憩。おいしいなめこ汁が用意されていて、昼食をとりながら逆さイチョウにまつわる民話を聞く。10月に秋田県の東成瀬村で開催された「日本で最も美しい村」昔っこの祭典に語り部として参加された伊東さんが、方言で語ってくださる。今日は行かなかったけど、逆さイチョウも今ごろ黄葉が美しい頃かなと気になった。

 梨原の風景。午後はそのまま舗装道路を下り、塩の里駐車場まで戻る。好天に恵まれ、紅葉や集落のたたずまいも美しく、歴史や民話のコラボも加わって、とても楽しい催しだった。


ジオパーク全国大会ジオツアー

2014年09月29日 | 田舎暮らし
 9月27日から日本ジオパーク南アルプス大会が伊那市をメイン会場として開催された。3日目の今日は、大鹿村でも中央構造線パノラマコースのジオツアーがあり、全国のジオパークの関係者など60人近い方たちが参加されて、マイクロバス3台に分かれて、北川露頭、河合断層鞍部、夕立神パノラマ公園、上蔵・福徳寺、中央構造線博物館、安康露頭を回る(大鹿村のジオサイト看板めぐり)。私もガイドの一人としてお手伝いさせていただいた。途中、想定外の道路工事で通行止めというトラブルもあったけど、回る順序を入れ替えたり、昼食場所を交流センターから夕立神パノラマ公園に変更したりして、予定したジオサイトは全部回れて、若干の遅れ程度で無事終了。何よりお天気に恵まれ、高い山はそろそろ紅葉も始まってきていて、夕立神からの眺めはとても素晴らしく、参加者の皆さんからも喜んでいただけて、まずはほっとした。



 お弁当は赤石荘さんがこのジオツアーのために「ザ・断層弁当」と名付けた特製弁当を作ってくださった。「ぶつかりあう2層のごはん」とか、「幾重にか重なりあうはさみ揚げ」などと書かれた楽しいお品書きも付けてあって、地元の素材を使った郷土料理が詰められていた。こちらも参加者の皆さんからとても好評だった。



 ツアーに同行したガイドはこの日のために勉強は重ねてきたものの、専門的な知識は不足している。突っ込んだ質問をいただくと「詳しくは博物館で」ということで、博物館で学芸員の説明をしっかり聞いていただいた。



 

 


青いケシ

2014年06月18日 | 田舎暮らし


 6月定例会が昨日終わり、ほっと一息というところで、気分転換に今年もまた、大池高原の中村農園まで青いケシを見にいった。今年は山の雪解けが遅かったり、かと思うと、5月下旬には雨が降らずに乾燥が続いたり、天候の影響で、青いケシの開花も遅れ、6月8日に開園したものの、見頃はまだまだ先だと聞いていた。でも、先週末には3割~4割ほど咲いたと聞いて、議会が終わったら見に行こうと思っていた。
 行ってみると、たくさん咲いている場所と、まだ咲き始めの場所と、ばらつきがかなりあったり、草丈が例年より小さめかなと感じたけど、たくさんのお花が咲いていて、十分見頃になっている(7月上旬まで咲いているけど早い時期の方が花の色も濃くてきれいだという)。今日は平日で天気も下り坂だったにもかかわらず、大勢のお客さん。三重から東京発のツアーバスに乗って来たという方もいらして、ここは車がない方が来るのは本当に大変なんだなと改めて思った。ちなみに今年はマルモタクシーで青いケシ観賞タクシーが運行されているそうだ。
 



 


 
 

秋葉古道ウォーキング

2014年05月31日 | 田舎暮らし
 今日は秋葉古道ウォーキングに参加してきた。秋葉古道ウォーキングは秋葉古道歩き隊の皆さんが村内の古道を整備して、毎年コースを変えて実施してきたものだが、今年は他の活動とも連携した取り組みをすることになって、今回は塩の里から夜泣き松、居森山、堀田城趾、中尾茶屋堂、下青木薬師堂というコースで、それぞれの場所で村の方の昔のお話や民話などを聞くという企画だった。しかも、自分の住む地域ということもあって、家族で参加させていただいた。

 塩の里を出発して、夜泣き松方面へ向かう。この道は子どもたちの通学路だったところ。


 大鹿七不思議の一つ「夜泣き松」。夜泣き松の七不思議の言い伝えはリンク先のとおり。この樹齢約700年の松の木は、かつて火事に遭ったり、枯死寸前になったりしながら生き延びてきた。その生命力、そして、自らのピンチを人に伝える力を持っているというお話を伺った。つまり人の側も松の声を聞くことができる、本当に夜泣き松と共に生きてこられたんだなと思った。


 夜泣き松の付近から居森山を見る。手前の崩れたところが見える山。


 山頂。奥に祠がある。昔は居森山のお祭りは賑やかだったそうだ。


 居森山の山頂から鹿塩方面。


 堀田城趾。


 中尾茶屋堂(伊那坂東十九番札所)。観音様やお地蔵様が安置されている。


 お天気がとても良く、かなり暑かったせいもあって、ディアイーター前で休憩したところで終わりとなり、薬師堂までは行かずに出発地にバスで戻った。
 

環水平アークと環天頂アーク

2014年05月05日 | 田舎暮らし


 今日は毎年恒例となっている移住者仲間の山菜パーティーがあった。昼頃ちょうど会場に着いたら、みんなが空を見上げている。青空にきれいな環水平アークが現れていた。
 みんなが持ち寄ったごちそうと、その場で揚げた山菜の天ぷらを満喫し、集まった人たちと談笑し、ゆったりと楽しい時を過ごして帰り支度を始めたころ、またまた空に虹色の光の帯が出現。しかも今度は上向きの弧に接して下向きの弧が見える。さらにその下にもう一つうっすらと虹色の帯。上向きの弧の左端上方には三日月も。家に帰ってからネットで調べたら(こちらなど)、これは環天頂アークと上部ラテラルアークというものらしい。下の帯はよく分からないけど上部タンジェントアークになるのかな??? 環水平アークは上側が赤色で、環天頂アークは下側が赤色。
 


 環水平アークは以前にもブログに載せたことがあるし、何度も見たことがあるけど、今日のアークはとりわけ長くてきれいな帯だったし、夕刻に見られたX字の組み合わせは初めて見た。

さくら祭り

2014年04月19日 | 田舎暮らし
 今日は大西公園でさくら祭りが開催された。昨日小雨があり心配された天候も、朝から晴れて赤石岳の姿も見え、公園内の桜は満開~散り始めくらいで一番の見頃とぴったり重なった。暖かく穏やかな祭り日和で、村内外からお客さんも大勢見えた。




 昨年度、元気づくり支援金を活用して新調した提灯が初お目見え。絵柄を公募して、絵手紙風のもの、小学生の考えたゆるキャラなど10種類ある。これは切り絵の絵柄。


 鹿塩の獅子舞。


 フラメンコ。


 今年はいつもの飲食の売店のほか、クラフト展も同時開催され、また村の若者によるライブペインティングもあった。祭りの開始時には真っ白だったキャンパスがこんな絵になっていった。





 

春の雪

2014年04月06日 | 田舎暮らし
 2月の大雪が日陰ではなかなか解けず、つい最近まで残っていたけど、ようやく暖かくなってきて、うちの周囲でもダンコウバイの黄色い花が目につくようになったのが1週間ほど前。でも、今日は一転して冬に逆戻りして、昨夜遅く降り始めた雪が、朝起きると12~13センチほど積もっていた。朝は青空が見えたので、もう晴れるのかと思ったら、その後また雲が広がり、日中も時折雪が舞う寒い一日となった。

ダンコウバイ


キブシ


 大西公園の桜はまだ固い蕾。役場のさくら情報では開花は10日頃とのことだけど、この寒さで若干遅くなるだろうか? 今年のさくら祭りは19日(土)に予定されている。

 昨秋から同居している孫がこの春から保育所の年少組に入所。新年度の保育園児は15名だった。ちなみに小学生は38人、中学生は27人。高齢化の進む村にあって、子どもたちに占める移住者の比率が一段と高くなっている。
 国交省の「新たな国土のグランドデザイン」(骨子)参考資料によると、2050年には日本の国土の約6割が無人地域になるなど、人口減少が進むそうだが、その中に、人口1000人の集落が10人の移住者(30代前半の夫婦と0~4歳の子どもが一人いる世帯が2世帯、20代の男女各2名)があれば緩やかな減少に抑えられて、小中学生も一定数を維持できるという試算があった。一方、移住を前提としなければ、たとえ出生率が上がっても人口減少に大きな改善は見られないという。