「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

3月定例会の日程

2015年03月04日 | 議員活動
 昨日、議会運営委員会が開かれ、3月定例会の日程が決まった。

 3月6日(金)午前10時~ 本会議開会、議案説明、質疑、審議、委員会付託、一部採決

 3月9日(木)~16日(月) 委員会

 3月17日(火)午前9時~ 一般質問

         午後4時~ 本会議

 今回は平成27年度の当初予算など議案が24件、陳情・請願が2件。
 一般質問は、初日の村長の施政方針を聞いた後に通告書を提出し、最終日に行われる。大鹿村議会はこの4月に改選なので、今の議会としては最後の定例会。課題はたくさんあるので、しっかり考えて質問したい。

沖縄

2015年02月20日 | 議員活動


 議会の旅行で沖縄に行ってきた。よく批判の的になる公費で行く研修視察ではなくて、自分たちの給料の中からの積み立て。とはいえ、給料の出どころは税金だし、議員がみんなで旅行に行くのに単なる懇親旅行で視察研修的要素がないというのではあんまりだ。私にとっては初めての沖縄。せっかく行くのなら、せめて普天間と辺野古は見てきたいと主張して、本当に、ただ行ってみただけだけど、みんなで行ってきた。
 ほんの少し前に、この海での作業に対して抗議行動をする人たちを海上保安庁が排除しようとしてけが人が出る事態にまでなっていたわけだけど、私たちが行ったときは海にはカヌーに乗っている人たちが何人かと、フェンスの向こうをじっと見つめている人がいただけで静かだった。沖縄タイムス辺野古取材班のtwitterによれば、こんな穏やかなのは久しぶりのことだったようだ。しかし、フェンスの向こう側では米兵たちが水陸両用戦車を乗り回していた。



 海には立ち入り禁止区域を示す赤いフロートが見えた。これを固定するために投入された大型のコンクリートブロックがサンゴ礁を破壊しているとして、翁長知事が作業停止指示を出したという新聞のトップ見出しを、ちょうど辺野古に行く直前に昼食を食べたお店で見かけた。そんなこともあって海の方は静かなのかなと、そのときは思ったけど、何のことはない、前日の朝にも海上保安庁と反対派のカヌーとの衝突があったようだ。
 反対派の人たちはキャンプシュワブのゲート前で抗議活動をされていた。ここでも前日に関係車両の進入阻止行動で、不当拘束されるような事態にもなっていたようだ。



キャンプシュワブ側


 その後、普天間基地を見渡せる嘉数高台公園にも行ってみた。


 オスプレイも確認できた。


 普天間基地のことはニュース等の映像では見ているけど、本当に人口密集地のど真ん中に飛行場があって、「世界一危険な」と言われるゆえんが実感できた。

12月定例会終わる

2014年12月18日 | 議員活動
 12月定例会が今日閉会した。今回は報告1件、議案が17件、陳情2件、要望3件だった。議案はすべて可決。
 報告は平成26年の定期監査報告について。議案第1号は大鹿村家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の制定について、第2号は大鹿村特定教育・保育施設及び特定地域密着型保育事業の運営に関する基準を定める条例の制定についてで、共に子ども・子育て支援法が来年4月に本格施行されるのに伴い、その前に村で条例を定めておくもの。とはいっても、大鹿村では保育所しかないので、あまり関係ない。議案第3号は大鹿村保育所設置条例の一部改正で、これも子ども・子育て支援法の関係で、保育所の入所承認基準に保護者の求職活動や就学、虐待やDVのおそれがあること等が加わる。議案第4号は大鹿村国民健康保険条例の一部改正で、出産育児一時金がこれまで39万円+産科医療保障制度分3万円だったものが、40.4万円+1.6万円に配分が変わるもの。議案第5~9号は第3次地方分権一括法によるもので、介護保険法に基づく施設やサービス事業等の基準が国の基準が県の基準になったり村の基準になったりすることに伴う改正。議案第10号は一般会計の補正予算で、人事院勧告に伴う人件費の補正のほか、秋葉路の増築工事、地域ブランドのロゴマーク制作委託・印刷費、交流センターのトイレの洋式化等々。議案第11~15号は特別会計の補正予算。議案第16号は特別職の職員の、第17号は議員の、期末手当の率を職員の給与改定に準じて引き上げるもの。
 陳情は「安全・安心の医療・介護の実現と夜勤改善・大幅増員を求める意見書」の提出を求める陳情と、「介護従事者の処遇改善を求める意見書」の提出を求める陳情で、いずれも採択して意見書提出を可決。もう一つ発議で、地域振興・地域林業の確立に向けた「山村振興法」の延長と施策拡充に係る意見書提出を可決。要望3件は建築関係のもので、村外の人からということで資料配付のみ。

 また、今日は議会の前に小塩地区の小水力発電施設の通電式が行われた。地すべり防止施設で集水した水を利用したもので、この施設のために新たに開発された発電装置なのだそうだ。(「Redstone」と名付けられ、赤石岳が図案化されている)水量は少ないけれども落差があり、発電出力は2.4kW。発電した電力は中部電力に売電する。固定価格買取制度により1kW当たり34円で売電できるそうだ。




一般質問

2014年12月11日 | 議員活動
 12月定例会が昨日開会し、今日は一般質問だった。今回の質問者は4名で、まず私が「リニア事業説明会を受けて」「買い物アンケートについて」の2点質問。次に北島議員が「リニア工事への対応について」「防犯監視カメラの設置を早急に」、次に松下議員が「村有林と私有林との境界確認と公有財産として後世への継承について」「名所、史跡等の維持管理について」、最後に矢沢議員が「大鹿村畜産経営振興基金について」を質問した。

 私の一般質問の通告内容は
1.リニア事業説明会を受けて
 リニア事業説明会の説明内容を村長としてどう受け止めたか。村の要望に対して十分な説明がなされ、「理解」できたと考えるか。小渋線の改良、代替ルートの検討、小渋川橋梁や変電施設の地中化それぞれについて現時点でのお考えは? JRは評価書の保全措置をきちんと行うので協定は結ばないという言い方をするが、評価書の内容では不十分ではないか。事後調査、モニタリング内容の充実、共同調査、それでも不足する部分については、県の協力も得る形で独自調査が必要ではないか。

2.買い物アンケートについて
 今春行われた買い物についてのアンケート調査の集計結果はどうなっているか。まだ公表できる形にまでまとまっていないとしても、概要として、どのように予測して、結果どうだったか。商業活性化委員会も1回開催したままと聞くが、アンケート結果を基にして、どのような村内商業の活性化方策を描いているか。特に買い物弱者対策をどのように考えているか。来年から小渋線の改良工事が始まり、その後は大量のダンプが通ることが想定されており、村内商業の活性化は喫緊の課題だ。現時点でのお考えを伺いたい。

 リニア説明会について、村長の答弁は、村の要望に対して「すべてに回答があったとは思わない」とし、JR側にも「今後もしっかり説明してもらわないと理解できたとはならない」と伝えたとのこと。
 今回一番聞きたかったことは、先日の説明会でJR東海が「村民の理解、合意が得られなければ着工できない」と繰り返したので、では、村長としては何をもって村民の合意が得られたと判断するかという点だった。でも、その点については北島議員が聞きたいということで早くから原稿も用意されていたので、私は北島議員の質問と重複しない内容を聞くことにした。その北島議員の質問に対しては、JRが対策協議会という言い方をしたが、村としては対策委員会はあくまで対策の検討を行うところなので、対策委員会が村民の総意ではないし、その意向では判断しないとのことだった。合併のときと違って、村が主体で判断できる問題ではないので、住民投票は考えていない、今のところアンケートについても考えていないとも。懇談会やいろいろな場での話し合いを持っていきたいという言い方だった。

12月定例会、議会報告会の日程

2014年12月05日 | 議員活動
 今日は議会運営委員会が開かれ、12月定例会の日程が決まった。

 12月10日(水)午前10時~ 本会議開会、議案説明、質疑、審議、委員会付託

 12月11日(木)午前9時~ 一般質問 一般質問終了後、委員会

 12月12日(金)~ 17日(水) 委員会

 12月18日(木)午後4時~ 本会議

 今回は報告1件、議案が15件、陳情・要望が5件。
一般質問は4名で、私はリニア事業説明会を受けてと、買い物アンケートについて質問する予定。


 また、定例会の直前になりますが、5回目となる議会報告会を下記の日程で開催します。

 12月7日(日)午後6時~7時30分 交流センター

 12月8日(月)午後1時30分~3時 鹿塩地区館

 11月10日のリニア事業説明会の後、25日~12月2日にかけて4か所で自治会単位の説明会も開催されました。説明会を受けての疑問、ご意見等もどんどん出していただけたらと思います。

 

9月定例会終わる

2014年09月18日 | 議員活動
 9月定例会が今日閉会した。今回は報告1件、議案が15件、請願・陳情4件、発議3件。

 報告は平成25年度決算に基づく健全化比率の報告で、決算は一般会計、特別会計ともすべて黒字なので、実質赤字比率、連結実質赤字比率とも該当なく健全、実質公債費比率は7.3%、将来負担比率も該当なく健全とのこと。

 議案第1号は大鹿村福祉医療費支給に関する条例の一部を改正する条例の制定についてで、「母子及び寡婦福祉法」が「母子及び父子並びに寡婦福祉法」になること等に伴う改定。議案第2~7号は平成25年度の一般会計、特別会計の決算の認定。25年度の一般会計の歳入額は21億4877万3502円、歳出は20億6432万8573円で、翌年度へ繰り越すべき財源704万5000円を引いた実質収支額は7739万9929円。特別会計も含めた歳入総額は27億2782万5156円、歳出総額は26億3863万5666円、翌年度へ繰り越すべき財源を引いた実質収支額は8214万4490円。議案第8~13号は一般会計、特別会計の補正予算。決算額の確定による補正が主で、そのほか、映画「望郷の鐘」の負担金が30万円、大西公園の獣害防止施設、10月に実施予定の通学合宿に係る費用、現在和室から洋室に改修中の交流センター用のテーブルと椅子、屋根の塗り替えや獣害防止施設設置の補助金の実績による増額等々。男女共同参画計画策定業務委託料99万4000円なんていうのもあって、アンケート調査を行って計画を策定するとのこと。議案第14号は大鹿村過疎地域自立促進計画の変更についてで、計画の中に現在北部で整備中の火葬場を入れるもの。これにより過疎債が充当できるようになるそうだ。議案第15号は長野県特殊林県行造林の契約期間変更についてで、10年延長するもの。これは土地所有者は村で、造林者は県、費用負担者は特種東海製紙とのこと。樹種はカラマツ。

 請願は一つはリニア中央新幹線計画について慎重な再検討を求める意見書提出を求める請願で、これは全会一致で採択。ただし意見書の表題と内容を若干変更し、「リニア中央新幹線計画の認可について慎重な検討を求める意見書」となった。国土交通大臣に対し、村が求めている建設発生土運搬時の生活環境負荷低減策が具体的に示されるまで工事実施計画の認可をしないことを求める内容。もう一つ、集団的自衛権容認の閣議決定を撤回し、閣議決定にもとづく法整備を行わないよう関係機関に意見書を提出することを求める請願は、前回、村議会として意見書を出しているため、賛成2人で不採択となった。
 陳情は一つは村外からのもので資料配付のみ。もう一つは農協からの「自主・自立を基本とする農業協同組合の維持・発展に関する陳情書」で、こちらは採択されて意見書を提出。
 もう一件、発議で「地震防災対策強化地域における地震対策緊急整備事業に係る国の財政上の特別措置に関する法律」の期限延長に関する意見書を提出。

一般質問

2014年09月11日 | 議員活動
 9月定例会が昨日から始まり、今日は一般質問だった。今回の質問者は2名で、初めに私がリニア評価書と工事実施計画について、次に北島議員が豪雨災害時の対策について。いつも質問している東村議員が欠席なのが寂しい。今日は傍聴者も信毎の記者だけだった。

 私の一般質問の通告内容は、
1.リニア評価書と工事実施計画申請について
 JR東海より国交大臣意見を勘案した補正評価書が出され、同時に工事実施計画の申請がなされたが、この同時申請をどう思わた小渋川橋梁の地中化は採用されず、協議中の道路改良や代替ルートなどにも全く言及されていないが、村民の生活環境を守るために今後どのようにJR東海と交渉等進めていくお考えか。

 村長の答弁は、同時申請については、「個人的には」と前置きした上で、「非常に不快」という言い方をされた。村としていろいろ求めてきたことにある程度の見解があることを期待していたが、それがなかったとして、JRに対しても、「ボールを投げ返すのが当たり前ではないか」と不快感を伝えたとのこと。評価書の内容についても、準備書とあまり差がないという言い方だった。評価書の細部を見る中で今後の対応を考えたいとのことで、認可までとしていたリニア対策委員会を継続して具体的な対策を考えていくという話もあった。

9月定例会の日程

2014年09月05日 | 議員活動
 今日は議会運営委員会が開かれ、9月定例会の日程が決まった。

9月10日(水) 午前10時~ 本会議開会 
             議案説明、質疑、審議、一部採決、
             発議、委員会付託

9月11日(木) 午前9時~ 一般質問 一般質問終了後、委員会

9月12日(金)~17日(水) 委員会
             
9月18日(木) 午後4時~ 本会議


 今回は報告1件、議案が14件、議員発議1件、請願・陳情4件。主な議案は平成25年度の一般会計、特別会計の決算の認定、補正予算等。東村議員が入院中で欠席となるため、今回の一般質問は2名だけ。私はリニア補正評価書について質問する予定。請願はリニア計画の慎重な再検討を求めるものと、集団的自衛権容認の閣議決定を撤回を求めるものが出されている。

 また、一昨日は共産党国会議員団のリニア中央新幹線問題プロジェクトチームの視察があり、辰巳孝太郎参議院議員と秘書の方、県議団の方など、総勢20名ほどの方が見えた。役場の会議室で懇談した後、工事予定地をご案内。私も同行させていただいた。
リニア中央新幹線問題 共産党議員団が調査 長野 建設予定地首長らと懇談

6月定例会終わる

2014年06月17日 | 議員活動
 6月定例会が今日閉会した。今回は報告10件、議案6件、請願3件、発議3件。
 報告第1~8号は専決処分の承認を求めるもので、いつも5月の臨時議会に出されていたもの。今年は臨時議会がなかったので今回になった。1、2号は国の法改正に伴う条例改正で、1号は法人税率の引き下げや軽自動車税の値上げに関するもの、2号は国民健康保険税について、後期高齢者支援金等分、介護保険分の課税限度額の見直しや、所得が少ない世帯の軽減の拡充。3~8号は25年度の一般会計、特別会計の補正予算で、事業実績により額が確定したこと等による補正。あと、報告9号は繰越明許費、10号は損害賠償。
 議案第1号は消防団の退職報奨金を約5万円ほど引き上げる条例改正。2~5号は26年度の補正予算で、一般会計の主なものとしては、雪害パイプハウスの撤去・再建の補助金、交流センター大広間の和室→洋室への改修工事など。
 請願陳情は、毎年出ている教育関係の請願2件は例年どおり採択。そして、このところ連日ニュースになっている集団的自衛権について大鹿村9条の会から出されていた請願。これは12日の総務社教常任委員会では、採択に賛成なのは私一人で、あとの皆さんは今国会の会期中の閣議決定に向けた性急な進め方については疑問だとしながらも、必要最小限の集団的自衛権については容認派で、9条の会からの文面には賛同できないとして継続審査となった。しかし、国民不在で自公協議だけで性急に進められている現在の状況に対して、大鹿村議会として何らかの意見書を出したいということでは合意が得られ、議員発議で、集団的自衛権の行使容認について、立憲主義に基づく慎重審議を求める意見書を全員一致で可決した。

一般質問

2014年06月11日 | 議員活動
 6月定例会が昨日開会し、今日は午後から一般質問が行われた。今回の質問者は4名で、初めに東村議員が村内残土処理候補地について、次に北島議員が大鹿村の災害に対する危機管理体制はできているか、3番目に私で、リニア評価書を受けた今後の対応、JR東海との協定についてと、ユネスコエコパークの拠点について、最後に伊東議員が公共施設の安全対策と保全修理について。

 私の一般質問の通告内容は
1.リニア評価書を受けた今後の対応、JR東海との協定について
 JR東海が国交省に提出した評価書では、小渋川橋梁の地中化などの村の要望はほとんど反映されず、工事予定地付近の住民の不安はますます高まっている。評価書をどうとらえて、今後どのような取り組みを考えているか。大気質、騒音、振動などのモニタリングについて、評価書では最盛期に1回だけとされているなど、JR東海の実施するモニタリングや事後調査だけでは住民の不安は払拭できない。住民の生活環境を守るために協定が重要だと思うが、どのような協定内容を考えているか。

2.ユネスコエコパークの拠点について
 南アルプスがユネスコエコパークに登録されることがほぼ確実となっているが、村内ではエコパークについての取り組みがほとんどなされていない。伊那市で開催された南アルプス国立公園50周年記念イベントでも北部の話ばかりだったようで、エコパークの村内外への周知・啓発、情報発信が望まれる。また、リニア工事で懸念される生態系の調査・保全活動に村としても取り組む必要があると考えるが、そのためにもエコパークについての拠点となるところが必要ではないか。