「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

一般質問

2015年12月10日 | 議員活動
 12月定例会が昨日から始まり、今日は一般質問だった。今回は5名が一般質問を行い、最初は秋山議員が黒川牧場及び牧番小屋の活用について、北川牧場の時期限定一部開放について、次に東村議員が大西公園の整備と公衆トイレの周知強化、商業活性化委員会立ち上げに関連して、3番目に私が総合戦略のリニア対応について、自然保護条例の見直しについて、4番目に伊東議員が新規就農者の支援、育成対策について、最後に北島議員がリニア工事に伴う付帯工事について。

 私の一般質問の通告内容は、
1.総合戦略のリニア対応について
 現在検討中の総合戦略の取り組み方向、想定される事業の中に、リニア対応として南アルプスリニア資料館、工事見学場所の施設整備などが挙げられているが、「美しい村」として景観保全を求めてきた立場からして、いかがなものか。非常口の工事現場は防音壁で囲まれるだろうし、工事車両の出入りも多く危険で現実的ではない。工事期間中の対応としては、大勢の作業員が入ってくることが見込まれ、そうした需要に対応できる体制をしっかり構築し、それにより村民の買い物やサービス需要を受け止められる環境整備につなげ、村内の経済循環を高め、村民が暮らしやすい村にする方策を第一に考えるべきではないか。

2.自然保護条例の見直しについて
 大鹿村では昭和62年に自然保護条例が制定されているが、30年近く前のもので内容的にも不十分だし、条例にある自然保護地域の指定や自然保護員の任命もなされていないようで、十分に機能しているとは言えない。ユネスコエコパークの管理運営計画策定の話もあり、村の自然保護条例についても、そちらとの整合を考えながら、自然保護区域の指定、希少動植物等の保全など、より実効性のある条例への見直しが必要ではないか。

 11月25日に行われた総合戦略策定会議で資料として配られた総合戦略骨子案の中に、工事見学場所の施設整備などと書かれていて、なぜ突然こんな話が出てきたのかと驚いて質問した。出どころはよく分からなかったけど、具体的な話ではないようだ。ただ、土木技術の専門家や学生の見学需要があるのではないか、地質標本を取っておいて展示したらという考えはあるようだった。どちらにしても、そんな一般的向けのものではないはず。自然保護条例の見直しについては、今日の南信州新聞に見直すということで先に載ってしまっていた。ただ、記事には「廃止も含めて」という文言があったけど、それは村が「全面的な見直し」という言い方をしたのがそういう誤解を生む表現になってしまったみたいだ。

12月定例会の日程

2015年12月04日 | 議員活動
 今日はこの冬初めて、一日雪が舞う寒い日だった。夕方、議会運営委員会が開かれ、12月定例会の日程が決まった。

12月9日(水)午前10時~ 本会議開会 議案説明、質疑、審議、一部採決、
               委員会付託、委員会

12月10日(木)午前9時~ 一般質問 終了後、委員会

12月11日(金)~15日(火) 委員会

12月16日(水)午後4時~ 本会議

報告3件、議案8件、請願が1件。
一般質問は5名で、私は総合戦略のリニア対応についてと自然保護条例の見直しについて質問する予定です。

一般質問

2015年09月11日 | 議員活動
 9月定例会が9日から始まり、昨日が一般質問だった。今回は5名が一般質問を行い、最初は私がリニア変電所への送電設備について、おおしか創生総合戦略の策定について。次に北島議員がリニア工事で住民の理解と同意を得ることについて、3番目に齋藤議員が野良猫の対策について、草刈り作業について、4番目に東村議員が環境美化運動に関連して、ふるさと納税の新媒体活用の経過について、最後に秋山議員が6市町村による国道152号線の改良整備要望活動について、各地域の温度差を考え大鹿が中心の働き掛けについて。

 私の一般質問の通告内容は、
1.リニア変電所への送電設備について
 リニア変電所への送電設備について中部電力より鉄塔が建ち並ぶ架空線による計画が示されている。これは「日本で最も美しい村」の大切な景観を大きく損なうもので、村としても地中化を求め続けてきたし、多くの村民も地中化を求めていると思うが、中部電力はコストや故障時の復旧に時間がかかることなどを理由に架空が適切との姿勢を崩していない。高圧線下の電磁波も気になるが、架空線の計画で村民の「理解と同意」を得られるとお考えか。村長自身のお考えは? 対策委員会だけでなく広く村民との丁寧な話し合いの場が必要ではないか。

2.おおしか創生総合戦略の策定について
 おおしか創生総合戦略策定会議が発足し、全村アンケートも実施されたが、策定会議の名簿を見ると、地域おこし協力隊など若い男性は委員に入っているが、若い女性を増やしたい戦略であるはずなのに、若い女性は入っていないようだ。全村アンケートで幅広く意見を吸い上げられればよいが、回収状況はどうなっているか。多くの村民に関心を持ってもらって、普段なかなか表に出てきにくい声なき声を拾い集める工夫がもっと考えられないか。

 送電線については、対策委員会でもいろいろな意見が出ており、まだまだ検討を行っていく必要がある。村長自身も地中化を求める気持ちに変わりないとのことだった。
 北島議員の質問に対しては、契約手続きはJRの判断で始められたが、工事の着工についての理解と同意をJRが決めることは認められない、今後も要望をし、説明を求め、対策を求め続けていく、それを繰り返していく中で、一定の判断をどこかですることはあるといった言い方だった。(メモは不正確なので、後日ケーブルテレビで要確認。信毎は「リニア建設 大鹿村とJRの同意「JRが判断」認めぬ姿勢 村長、村会一般質問で」という見出し、南信州新聞は「協議重ね「一定の判断ある」同意の時期で大鹿村長」という見出しだった)

 ふるさと納税については6月議会の一般質問の際にインターネットを活用して手軽にできるようにするという話だったが、その後7月31日から楽天市場で始めたとのこと。郵送により申込書のやりとりを要した4~8月で20件だったものが、ネット活用後1か月で156件と飛躍的に増えたそうだ。
 大鹿村のふるさと納税はこちら。ブルーベリーが好評のようだ。(しかし、せっかく楽天市場を利用し始めたのに、役場ホームページのふるさと大鹿応援寄付金のサイトからまだリンクしていない泣)

 

9月定例会の日程

2015年09月04日 | 議員活動
 今日は議会運営委員会が開催され、9月定例会の日程が決まった。

9月9日(水)午前10時 本会議開会 議案説明、質疑、審議、一部採決、委員会付託、委員会

9月10日(木)午前9時 一般質問 終了後、委員会

9月11日(金)~16日(水) 委員会

9月17日(木))午後4時 本会議

 9月の議会は決算の認定がある。議案は18件で、条例改正が4件、一般会計、特別会計の決算認定が6件、補正予算が6件、あと建設工事請負契約の締結についてが2件。
 一般質問は5名で、私はリニア送電線についてと総合戦略策定について聞く予定。
 請願・陳情は毎年出ている教育関係のものが2件。

6月定例会終わる

2015年06月16日 | 議員活動
 4月の改選後初の定例会である6月議会が今日閉会した。今回は議案が7件、請願・陳情が3件。

 議案第1号は国民健康保険税条例の改正で、2018年度からの国保運営の広域化によって、今は県内で最も安い国保税が約1.7倍になることが見込まれる。その激変緩和のため、基金を取り崩しながら段階的に値上げしていく方針で、今年度は約10%の値上げとなる。議案第2号は介護保険条例の一部改正で、こちらは保険料の改定(値上げ)自体は済んでいるが、法改正に伴う条文番号の変更など。議案第3号と第4号はは介護保険法に基づく指定地域密着型サービスなどの基準に関する条例の一部改正で、該当する事業者は大鹿村にはないが、県の規則の変更に伴う改正(第三者評価の適用除外になるというもの)。議案第5号は竜東地区教育支援事務協議会規約の一部改正で、教育委員会制度改正で教育委員長がなくなることによる文言の改正。議案第6号は一般会計の補正予算で、大きなものは今年度予定されている老人福祉施設の改修工事に関して、地中熱を利用した施設とするそうで、それに伴う補助金と工事費の増。また中学校体育館の耐震改修工事に併せて外壁など他の不具合箇所の工事が追加になるなど。議案第7号は介護保険特別会計の補正予算。

 請願は、TPPに関する国会決議の実現を求める意見書の提出に関する請願書、「安全保障関連法」案を国会で成立させないよう要請する請願、沖縄の声に共鳴して地方自治の堅持を政府に要請する意見書提出を求める請願の3件で、いずれも全会一致で採択され、意見書を提出。


一般質問

2015年06月10日 | 議員活動
 6月定例会が昨日開会し、今日の午前中は一般質問が行われた。改選後初めての定例会ということもあって、議長を除く7人全員が一般質問を行った。最初に伊東議員が空き家対策の特別措置法全面施行後の村の取り組みについて。次に秋山議員が国道152号線の分杭峠トンネル工事について、国道152号線分杭峠・鹿塩間道路整備、北川露頭駐車場トイレ新設について、3番目に齋藤議員がカラマツ材の利用について、子供達への外国語教育について、4番目に東村議員がリニア工事関連道路改良工事と緊急車両の対応について、5番目に小澤議員がふるさと納税について、6番目に私がJR東海の住民説明会を受けて、中村養魚場が営業できなくなることによる村内産業への影響と対策は? 世界自然遺産登録推進協議会の今後とユネスコエコパークの管理運営計画について、最後に北島議員が地域おこし協力隊の今後について。

 私の一般質問の通告内容は、
1.JR東海の住民説明会を受けて
 6月2日のJR東海による住民説明会の内容は、道路改良など村民の生活環境への影響低減策を示すものだが、これまでの村の要望にきちんと応えた内容とは思えず、村民の理解を得られる内容とは言い難い。今回の説明会をもって「丁寧な説明をした」として着工に向けたスケジュールを進められては困ると思うが、村として今回の説明内容をどう考え、どう対処していくお考えか。

2.中村養魚場が営業できなくなることによる村内産業への影響と対策は?  
 JR東海の説明会によれば養魚場の敷地に変電所が設置される計画であり、養魚場がなくなってしまう可能性が懸念される。村内宿泊施設等で提供するイワナ等の川魚の養殖や、稚魚放流のための稚魚の育成もされてこられたと思うが、養魚場がなくなってしまうことへの対策は考えておられるか?

3.世界自然遺産登録推進協議会の今後とユネスコエコパークの管理運営計画について
 今年2月に環境省は南アルプスについて調査報告書に基づいて「世界自然遺産としての可能性は認められなかった」として選考対象から事実上外したと報道された。これを受け、6月6日の3県の総会では、今後どのように取り組んでいくことになったか。同じく3県10市町村の枠組みで昨年登録されたユネスコエコパークに関して、静岡市では管理運営計画を策定している。今後は3県10市町村全体の計画や、各市町村版の計画も作成されるのか。大鹿村版の管理運営計画を立てるに際して、どのようなポイントが重要と考えているか、お考えを伺いたい。

 リニア説明会「満足していない」 大鹿村長(中日新聞)

 午後は常任委員会が開催され、付託された請願2件は委員会としては採択となり、意見書案については一部文言を修正することになった。本会議は最終日の16日。

6月定例会の日程など

2015年06月06日 | 議員活動
 今日は議会運営委員会が開催され、6月定例会の日程が決まった。

 6月9日(火)午前10時~ 本会議開会、議案説明、質疑、審議、請願・陳情、委員会付託、委員会

 6月10日(水)午前9時~ 一般質問  終了後、委員会

 6月11日(木)~12日(金) 委員会

 6月15日(月)議会のあり方研究会

 6月16日(火) 午後4時~本会議      

 5月の臨時議会で26年度の補正予算の専決処分の承認があったため、今回は条例改正や27年度の補正予算など議案は7件だけ。請願は多くの皆さんに署名いただいた「安保法制関連法」案を国会成立させないよう要請する意見書提出を求めるもの、沖縄の声に共鳴して地方自治の堅持を政府に要請する意見書提出を求めるものと、TPPに関する国会決議の実現を求めるものの3件。また、新しいメンバーによる初めての定例会になるので、一般質問は議長を除く7人全員が行います。私もリニア関連、ユネスコエコパーク関連などお聞きする予定。

 それから、昨日(4日)から村の行政懇談会が始まっています。平成27年度の主要事業のほか、2日のリニア説明会の動画(55分)と意見交換。リニア事業についてのアンケート(紙)もあります。釜沢、下青木、上蔵が終了し、来週からは塩原、交流センター、東部、大栗、鹿塩地区館、大河原消防詰所で開催予定。ぜひ多くの人の意見を寄せてください。

臨時議会

2015年05月08日 | 議員活動
 今日は改選後初めての臨時議会が開催され、正副議長などの議会構成が決まった。議長には引き続き熊谷議員が無投票で選出され、副議長には2期目の伊東議員がやはり無投票で決まった。立科町では正副議長とも女性というニュースを見て、8人中3人が女性となった大鹿村でどちらも男性というのは寂しい感じもしたけれど、かといって自分が立候補する気にもならなかったので仕方ない。私自身は総務社教常任委員会の副委員長となり、肩書は改選前と変わらず。議席番号が1番から3番となり、座る席が変わった。リニア対策委員会委員は引き続きやらせていただくことになった。議会枠のもう一人のリニア対策委員会委員は新人の秋山さん。
 議会構成が決まった後は、報告案件が11件、監査委員の選任についての議案が1件。報告は補正予算などの専決処分の承認を求めるもの。事業費の確定による補正がほとんどで、特に質疑も討論もなく、すべてそのまま承認。

 

村議会議員選挙

2015年04月27日 | 議員活動
 昨日投開票が行われた村議会議員選挙において、2度目の当選をさせていただきました。ご支援いただいた皆さん、本当にありがとうございます。

 今回の選挙は、直前になって、前回私を支持してくれた人たちの中から突然もう一人立候補することになり、票も割れてしまうし、いろいろな意味でとても難しい選挙でした。定数8に対して9人の立候補でしたが、届け出の日まで10人になるのではないかと思っていたので、下手をすると二人落選になるという危惧もあり、精神的にもとても不安感に襲われました。実際、開票結果は、Iターン候補二人が同数最下位で、くじ引きで決まるというものでしたから、もし10人の立候補であれば、その不安が的中してしまっていたことになります。くじの結果、この4年間一緒に活動してきた現職の女性候補が当選になり、本当にほっとしました。

 それでも、選挙運動で村内を回っていると、多くの方から「ケーブルテレビを見てる」「現職は落としてはいけない」「体に気をつけて頑張ってな」等々、温かい言葉を掛けていただき、本当にありがたい思いとともに、責任の重さをひしひしと感じました。特に一人暮らしの高齢の女性の多さ。選挙に行くにも足がない方も大勢おられます。これまでの4年間はリニアの問題に精力を取られすぎて、「女性の視点を」などと偉そうに言いながら、もっと村民の暮らしに密着したさまざまな問題に対して十分な取り組みができたとは到底言えません。次の4年間はその辺が一番取り組まなくてはいけない課題だなと感じています。
 もちろん、リニアについても、引き続きしっかり取り組みます。

3月定例会終わる

2015年03月18日 | 議員活動
 今のメンバーの議会としては最後の定例会となる3月議会が昨日で閉会した。昨日は午前中に一般質問。午後は釜沢の水平ボーリング調査の現場に視察に行き、戻ってから全員協議会、本会議。そして、夜は懇親会があった。東日本大震災の大きな被害に加え、原発事故による不安、そしてリニアについては国の審議会が南アルプスルートで答申を出そうとする直前という時期の選挙だった。あれから、もう4年がたとうとしている。

 今定例会は議案が24件、請願・陳情が2件、発議が2件。議案第1号は特別職の給与についての条例の一部改正。村長、副村長、教育長の給与について、附則で減額している減額幅を7%→5%、5%→3%に減らすもの(ちなみに議員報酬についてはこれまで附則で減額していたが、それはなくなり、本則どおりになる)。議案第2号は人事院勧告による一般職の給与の見直し。若手を除いて3%ほどの減額になるが、3年間は経過措置で差額が支払われる。議案第3~4号は教育委員会制度改革で、教育長と教育委員長が一本化されることに伴う条例改正、廃止。大鹿村では現教育長の任期(平成29年3月まで)の間は従来通り併存。議案第5号は消防団の退職報奨金について、これまで勤続5年以上の者に支払われていたものを、役付の人については2年、もしくは3年以上とするもの。議案第6号は介護保険の条例の一部改正で、保険料の改正(値上げ)。議案第7号は後期高齢者医療の保険料の納期の特例を定めた規定を附則に加える例年どおりのもの。議案第8号は26年度の一般会計の補正予算で、主なものとしては繰り越しになる事業で防災・観光Wi-Fiステーション整備事業、総合戦略策定事業、マイナンバー(社会保障・税番号)制度導入に伴うシステム改修など。議案第9号は国保特別会計の補正予算。
 議案第10~15号は平成27年度の一般会計、特別会計の当初予算。一般会計は総額23億8000万円で前年比26.6%増。大きなものとしては、一昨年から介護施設の検討委員会・整備建設委員会で検討を重ねてきた老人福祉センターの改修、生活支援ハウスの増築、西の小島地区に鉄筋コンクリート3階建の村営住宅建築、中学校体育館の天井板撤去、役場庁舎のカウンターを大鹿カラマツ材を使用したものに変更など。
 議案第16~17号は戸籍のサーバを飯田市に置くことに伴うもの。下伊那全体がそうなるそうで、定住自立圏形成協定の中に加えられる。議案第19~21号は指定管理者の指定で、デイサービス施設と生活支援ハウスは社協に、牧場はJAに。議案21~24号は人事案件。

 請願は集団的自衛権の閣議決定を撤回し、閣議決定にもとづく法整備を行わないよう関係機関に意見書提出を求めるもので、賛成3人で不採択。陳情は手話言語法制定を求めるもので、こちらは採択され、意見書を提出。

 一般質問は4名で、東村議員が文化施設検討委員会の答申に関して、空き家対策特別措置法について、釜沢調査ボーリング開始に関連して、北島議員が大鹿村人口維持について、私がリニア事業に対する住民の「理解・合意」をいつどのように判断するのか? 地方版総合戦略・人口ビジョンについて、伊東議員が村内の凍結道路対策について。

 私の一般質問の通告内容は
1.リニア事業に対する住民の「理解・合意」をいつどのように判断するのか?
 リニア事業の環境影響低減策の具体像がいつまでも明らかにならないまま、ボーリングや測量は着々と進み、釜沢での着工は今秋ごろとスケジュールだけ示されている。前回の対策委員会ではJRが出席したが、目新しい情報が何も出てこなかったにもかかわらず非公開とされ、村民の中にはこのままなし崩し的に工事が始められてしまうのではないかという不信感も生じている。村としても村民の意向把握には相当丁寧なプロセスが求められる。今後どういう時点で、どういう形で住民の「理解・合意」を把握し、判断していくお考えか。

2.地方版総合戦略・人口ビジョンについて
 「まち・ひと・しごと創生法」により「市町村総合戦略」「地方人口ビジョン」の策定が求められており、策定予算が計上されている。大鹿村も日本創生会議の試算で「消滅する可能性がある」とされ、村長も強く危機感を抱いていると回答されているように、あらゆる局面で高齢化と後継者難が深刻であり、斬新な発想により相当思い切った戦略を立てる必要がある。そのためには従来型のコンサル頼みではなく、検討委員会も若い人に多く入ってもらうなど、策定方法にも工夫が求められると思うが、現時点での考えを伺いたい。