クリーブランドの怪
さらに、これを裏付けるかのような驚くべき報道も存在する。オハイオ州シンシナティに、WCPOというローカルテレビ局がある。その番組「9News」が当日午前に放映したところでは、墜落したはずのUA93はそこから約300キロ離れた五大湖の1つであるエリー湖に接した同州クリープラカド市の空港に着陸したという。
「ミカエル・ホワイト市長によれば、ボストンからのボーイング767機が機内に爆弾があるという疑いのため、クリープランド・ホプキンス国際空港に緊急着陸した。市長は機体がが空港内の安全地帯に移され、乗客も退避したと述べた。ユナイテッド航空はその旅客機が93便てせあることを確認したが、乗客が何人いたかについては言明しなかっ。会社側はボストンからロサンジェルスに向かう他の175便についても『深く心配している』と語った」
UA93はボーイング757で、767ではないが、会社自身が93便であると「確定」したことの意味は重い。そこでの着陸時間は触れていないが、「公式発表」によれば、UA93はニューヨーク州のニューアーク国際空港を午前8時42分に発着し、サンフランシスコに向かう途中、そのクリーブランド上空で9時36分に突如左先回し旋回して首都ワシントンに向かい始めたという。
「9News」のこのニュースがWCPOホームページに掲載されたのは当日の午前11時43分とあるから、実際の放映からホームページ掲載までの時間を考えれば、左旋回せずにそのまま着陸したとしてもおかしくない。
問題は「ハイジャックされた」という定説を決定的に覆すようなこれほど重大な情報にもかかわらず、「報告書」に触れられるどころか「9・11テロに関する独立調査委員会」が関心を持った形跡すらないという点だ。
しかも、後に引退したホワイト市長やユナイテッド航空も、さらにはWCPOも今日までこの件について一切コメントしていないばかりか、ニュース自体が04年6月以降ホームページから消えてしまった。そこには現在、見出しは残って変わっていないものの、「この記事はWCPOのホームページから削除されました。記事はAP通信からのもので、事実関係が違っていました」とだけ記載されている。
だが、最初のオリジナルにはAP通信の表示はなく、「9News」のスタッフのレポートと明記されている。しかも3年近くも修正なしで掲示しておきながら、突然の削除が例の「報告書」の刊行1カ月前だったのは単なる偶然だったのだろうか。
映画「ユナイテッド93」は、できとしては悪くない。だが、ストーリーが「事実」として世に広められているとすれば、危険な臭いを感じる。「9・11」は、「乗客」の美談話を真に受けられるほど単純な事件ではない。 (終わり)
なお、この疑惑について、命を狙われながらも、真実を伝えたいとの願いから、世界中を行脚している「ジミー・ウォルター」氏のことが記載されています。
もう1回追加してそのことを紹介したいと思っています。よろしく。
「追加」
このテーマについて、これまでに連載されてきた内容を大幅に加筆した著書が今月になって発売されています。
「成沢宗男」著 「9・11の謎」 - 世界はだまされた? (株)金曜日 ¥1,050(税込み)
さらに、これを裏付けるかのような驚くべき報道も存在する。オハイオ州シンシナティに、WCPOというローカルテレビ局がある。その番組「9News」が当日午前に放映したところでは、墜落したはずのUA93はそこから約300キロ離れた五大湖の1つであるエリー湖に接した同州クリープラカド市の空港に着陸したという。
「ミカエル・ホワイト市長によれば、ボストンからのボーイング767機が機内に爆弾があるという疑いのため、クリープランド・ホプキンス国際空港に緊急着陸した。市長は機体がが空港内の安全地帯に移され、乗客も退避したと述べた。ユナイテッド航空はその旅客機が93便てせあることを確認したが、乗客が何人いたかについては言明しなかっ。会社側はボストンからロサンジェルスに向かう他の175便についても『深く心配している』と語った」
UA93はボーイング757で、767ではないが、会社自身が93便であると「確定」したことの意味は重い。そこでの着陸時間は触れていないが、「公式発表」によれば、UA93はニューヨーク州のニューアーク国際空港を午前8時42分に発着し、サンフランシスコに向かう途中、そのクリーブランド上空で9時36分に突如左先回し旋回して首都ワシントンに向かい始めたという。
「9News」のこのニュースがWCPOホームページに掲載されたのは当日の午前11時43分とあるから、実際の放映からホームページ掲載までの時間を考えれば、左旋回せずにそのまま着陸したとしてもおかしくない。
問題は「ハイジャックされた」という定説を決定的に覆すようなこれほど重大な情報にもかかわらず、「報告書」に触れられるどころか「9・11テロに関する独立調査委員会」が関心を持った形跡すらないという点だ。
しかも、後に引退したホワイト市長やユナイテッド航空も、さらにはWCPOも今日までこの件について一切コメントしていないばかりか、ニュース自体が04年6月以降ホームページから消えてしまった。そこには現在、見出しは残って変わっていないものの、「この記事はWCPOのホームページから削除されました。記事はAP通信からのもので、事実関係が違っていました」とだけ記載されている。
だが、最初のオリジナルにはAP通信の表示はなく、「9News」のスタッフのレポートと明記されている。しかも3年近くも修正なしで掲示しておきながら、突然の削除が例の「報告書」の刊行1カ月前だったのは単なる偶然だったのだろうか。
映画「ユナイテッド93」は、できとしては悪くない。だが、ストーリーが「事実」として世に広められているとすれば、危険な臭いを感じる。「9・11」は、「乗客」の美談話を真に受けられるほど単純な事件ではない。 (終わり)
なお、この疑惑について、命を狙われながらも、真実を伝えたいとの願いから、世界中を行脚している「ジミー・ウォルター」氏のことが記載されています。
もう1回追加してそのことを紹介したいと思っています。よろしく。
「追加」
このテーマについて、これまでに連載されてきた内容を大幅に加筆した著書が今月になって発売されています。
「成沢宗男」著 「9・11の謎」 - 世界はだまされた? (株)金曜日 ¥1,050(税込み)