九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

妖怪のDNA キャッチホン

2006年09月11日 15時37分32秒 | Weblog
「妖怪!大戦争」を読ませてもらって「やっぱりなあ」と感じました。コメントの中の「可哀想なお孫さん」ということばにひかれて「そうだよ、人間は生まれや育ちとは別だよ」といったんは思いました。しかし、日本のこれからをいくばくかでも考えると、自民党総裁最有力候補の言動は、彼のDNAを抜きにしては語れないのではないか。
こうした問いに応えるものとして格好の論文を見つけました。いま発売中の「月刊現代」(10月号)に掲載された立花隆「安倍晋三『改憲政権』への宣戦布告」がそれです。要点は結びの部分にあると思いました。そこで次のように抜粋して、紹介させていただきます。


おそらく、南原の精神的DNAを受け継いでいる人は、私以外にも、この日本に沢山いるだろう。

そして時代は間もなく岸信介のDNAを受け継ぐ者と南原繁のDNAを受け継ぐ者とが本格的に対決しなければならない時代を迎えつつあるような気がする。

南原のDNAを受け継ぐ者とは、一言で言えば、戦後日本国の基本的あり方に高い価値を認める者である。教育基本法前文にある、「個人の尊厳を重んじ」、「真理と平和を希求する」、「個性ゆたかな文化の創造をめざす」ことが大切だと思う者である。

そして、岸信介が歴史的に体現してきたような日本、すなわち満州国家や東条内閣、戦後の金権腐敗政治、対米追随路線、そして安保国会における民主主義の基本ルール踏みにじりの数々、警官隊を国会に導入してまで自分の意志を押し通そうとした独裁者的政治スタイルなどなど、政治家岸のあり方のすべてにノーの心情を持つ者である。

そのような人々は、岸信介のDNAを受け継ぎ、岸信介をあがめたてまつり、南原の作った戦後日本をすべてぶちこわそうとする政治家に対してもノーをいうべきである。

 *[筆者注]
 ①南原繁:1945年12月、東大総長就任。在任中に全面講和論を掲げ、
 単独講和を主張した吉田茂首相から「曲学阿世」呼ばわりの攻撃を受けた。
 ②抜粋の段落ごとの空白は筆者が加えた。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ネオコンの連載を読んで  落石

2006年09月11日 09時22分51秒 | Weblog
新しく登場したイスラム

アラブ民族主義に代わって登場したのがイスラム原理主義です。
今はイランが焦点。イランは石油を武器にアメリカに挑戦しています。
表面的には核開発が争点ですが、背景には、イランがドルから
ユーロへ鞍替えしようとしている経済問題が隠れています。

 石油とユーロが結べば、アメリカの世界制覇は、ほころびます。

アメリカの世界支配の変化は、裏庭と呼ばれてきた南米でも起こっています。
ベネズエラは中国に急接近しています。
アメリカは正面にイラン(イスラム)、背後にベネズエラなど。
横からはユーロと、まさに四面楚歌となりかかっています。

ネオコンは、こうした危機を、軍事力を使って解決しようとした
試行錯誤のひとつではないでしょうか?
イスラエルへの強い共感は、戦線正面である中東での唯一の
同盟国だからでしょう。
また、軍事力を最優先させる方法論は全く同じです。

現段階では、ネオコンの軍事力を最優先した戦術は失敗のようです。
イラクはもちろんアフガニスタンでも、民生の安定化に失敗。
国際社会(この言葉、なにを意味しているんでしょうね)の支持を
失いつつあります。

さてブッシュさんが他の誰かと代わっても、
アメリカの世界戦略は
⑤ 圧倒的な軍事力を背景に
⑥ 石油を押えるとともに
⑦ ドル体制を維持
⑧ 大義名分としての「民主主義」という価値観
変らないでしょう。
(アメリカは何を考えているのか?岩波ブックレットより)

では、このあと、どんな事態が世界に起こるのか?
アメリカ国内では、戦費が民生を圧迫しています。
アメリカは国内でも経済政策に失敗しているように見えます。
では、経済は明るいでしょうか?借金政策が続けば・・・
いま、世界中が恐れているのはドルの暴落です。

これが起こったら、どんな世界が待っているのでしょうか?
これを世界の最後、悪夢のシナリオと見るのか?
アメリカの世界支配が崩れ去り、新しい未来の始まりと見るのか?

アメリカのハリケーンの被災者は?
聖戦を戦っているイスラムの人々は?
日本の私は?

結末は神のみぞ知るでしょうか?
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする