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ウクライナ戦争の終結が見えてきた   文科系

2025年02月20日 10時50分05秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 トランプが、ウクライナ抜きで対ロ停戦交渉を始めた。日本人でも当然、この態度には怒り心頭の投書などが続いている。ただし、その理由をトランプはこう叫んでいる。
「ゼレンスキーは、大統領選挙をどんどん延ばして居座りを図っている独裁者である」
 居座りを図るだけでなく、独裁者らしく軍部とも数々の確執を生み出して、司令官などの「首のすげかえ」を数々引き起こしてきた。

 さて、2022年にこの戦争が始まった時にここに載せた二つのエントリーを今改めて再掲したい。ロシア侵入が突如始まったときに書いた物だ。この戦争の人類史的重要さから、どうしても総括が必要と考えるからである。なお、トランプの停戦条件は、ナト加盟なし、東部一部地域にはウクライナは手を出さない(暫定的な独立を認める)の二つになるようだ。この大昔の2014年から続いて無数の死者を出し続けてきたウクライナ東部の内戦もきちんと終わると良いのだが、あの地区のウクライナ側に多かったネオ・ナチ(と戦前に、日本外務省も呼んでいたアゾフ連隊らのこと)の一群も静かにしていると良いということだ。


『 歴史的戦争犯罪と一つの謎  文科系  2022年3月1日

ウクライナ問題見通しでは、僕がここに書いてきたことは完全に誤りとなった。ロシアがウクライナに侵攻することはないとずっと述べてきたからだ。ロシアは、今後長きに渡って取り返しがつかぬと思い知らされることになる重大な国際戦争犯罪を犯した。そもそも、このロシアの戦争は、その原因であるとロシアが述べてきたはずのウクライナのNATO加盟を正しいものであったと事後に証明したことにしかならないではないか。それほどに、ロシアという国が国際的無法戦争国家だという証明を、この戦争がしたことになる。また、今時こんな無法戦争ができるほどに、ロシアがプーチン独裁国家だとも証明したことになる。
 ただ、この戦争勃発にはサッカー選手本田圭佑もネット論議を呼んでいたように、ロシアにも長く居た彼は、事前にこう述べていた。
 『 プーチン大統領の記者会見を見たけど、もうウクライナがNATOへの参加拒否するしかないなという感想。僕が知ってるロシアのリーダーってのはここからの交渉は一切通用しない。「解決のために窓口は開いてる」というのはウクライナがNATOへ参加しないという1択しか受け付けない窓口やと思ってる』
 この同じ事を、元外務省国際情報局長・孫崎享もそのネット記事でこのような歴史的解説をしていたのである。
 『ウクライナ問題の根幹は①ウクライナのNATO加盟問題と②「ドネツク」と「ルガンスク」の独立問題。西側が真に沈静化を望むなら、かつて米独が約束した通りにNATOを東方に一段と拡大しない、ウクライナへの加盟は露の理解得られるまで棚上げと約束することだ。』
 さて、今回ウクライナは、本田の言うように、どうして対ロ約束を破って加盟しようとしたのか。さらには、ゼレンスキー大統領は、開戦前夜の最後までこのふたつのことをどういう根拠で述べていたのか。
「NATOには加盟する」
 「ロシアの侵攻は絶対にない。あるという人はその証拠を見せて欲しい」
 今となっては、元俳優であった政治素人のゼレンスキーが、誰かに「侵攻はない」と信じ込まされていたとしか思えないのである。僕もまた、このゼレンスキーの見方に賛成だったことになるのだが。
 そして「東部でいくらいざこざを起こしても、ロシアは攻めてこない」と、盲信していた
 
  戦争を起こしたロシアが歴史的な戦争犯罪を犯した。が、それは前提として、ウクライナはどうして、国際的約束通りにNATO加盟棚上げを継続すると改めて表明し直さなかったのか。今となっては、これだけが明確に戦争を避ける道だったのだけれど。』


『 騙されたウクライナ大統領  文科系  2022年3月13日

 3月1日のエントリー「歴史的戦争犯罪と一つの謎」にも標記のことを書いたのだが、この内容は今一層確かなものとなった。ウクライナ大統領は今になってロシアの交渉条件を呑むと言いだしたのだから。NATO加盟を延ばし、ドンパス地方の一定の独立性を認めようというように。今これだけの譲歩をするというのなら、ロシア侵攻以前にどうしてこんな言葉、方針を表明し続けていたのか。1日エントリーに書いた問題部分を改めて抜粋する。
『 さらには、ゼレンスキー大統領は、どうして最後までこのふたつのことを述べていたのか。
「NATOには加盟する」
「ロシアの侵攻は絶対にない。あるという人はその証拠を見せて欲しい」
 今となっては、元俳優であった政治素人のゼレンスキーが、誰かにこう信じ込まされていたとしか思えないのである。僕もまた、このゼレンスキーの見方に賛成だったことになるのだが。「ウクライナがNATO加盟を図っても、ロシアは攻めてこない」 
  戦争を起こしたロシアが歴史的な戦争犯罪を犯した。が、それは前提として、ウクライナはどうして、従来の国際的約束通りにNATO加盟棚上げを継続すると改めて表明し直さなかったのか。今となっては、これだけが明確に戦争を避ける道だったのだけれど。』

 これと同類の歴史的事件って、日本も起こしたと記憶している。太平洋戦争前夜に日本が中国南下から仏領インドシナ進出に打って出た時、アメリカの出方を見誤ったという事件があった。これが、アメリカの対日石油禁輸措置を呼び、そこから「じり貧を避けた乾坤一擲・真珠湾へとまっしぐら」になっていったという事件である。』
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