最新の「週刊金曜日」に「9・11の謎 Part 4」という記事があります。2ページという長さですが、興味深い「謎」になっていますので、3回に分けて全文を紹介します。
ユナイテッド93の真実
各地で、米ワーナーブラザーズ配給の映画「ユナイテッド93」が上映それている。「9・11」事件でハイジャックされたという4機のうちの1機で、ペンシルバニア州シャンクスビルに墜落したとされるUA93便をモデルにした作品だ。
この映画の宣伝用サイトには「錯綜する軍や政府と対照的に、団結してテロリストに立ち向かった乗客たち。鳥肌が立つほどの感動を覚えた」(『週刊朝日』編集長 )といった「メディアからの賞賛の声」がいくつか掲載されている。だが、これは監督したポール・グリーングラスによると「事実の正確な描写」による「真実性が備わった映画だという。
すると、製作した側も「感動」した観客も、ストーリーが「事実」に基づいているという前提に立っているようだ。そして彼らが「事実」だと思っている根拠は、ブッシュ政権の発表やそれと大差のない2004年7月に刊行された「9・11テロに関する独立調査委員会」の「報告書」の類だろう。
だが現在米国で顕著なのは、これらがほとんど信用できないとみなす世論の増大である。日本でもおなじみの人気映画俳優チャーリー・シーンが今年3月、「自分は陰謀論者ではない」としながらも、「19人のアマチュアがカッターだけで4機の旅客機をのっとり、目標の75%に追突したなんて話は、それこそ陰謀くさい。(本当かどうか)多くの疑問が湧いてくる」とラジオ番組などで発言し、全米で多くの反響を呼んだ。
さらにこの直後に実施されたインターネット上のアンケートでは、「政府が『9・11』の真相を隠していると主張するチャーリー・シーンの発言に同意しますか」という項目に対し、回答を寄せた53,927人のうち実に83%が「イエス」と表明している。日本の「メディア」も「鳥肌」を立てる前に何が「事実」なのかを自身で検証する姿勢が必要なのではないか。
「9・11」はすべてが「公式発表」では説明不可能な多くの謎に覆われているという点に特徴がある。UA93も例外ではなく、未だ証明もされていない。
「テロリストに立ち向かった乗客」という美談がかすむほどに、「そもそも何が起きたのか」という事実認定の段階から迷路に入っていく。 (つづく)
ユナイテッド93の真実
各地で、米ワーナーブラザーズ配給の映画「ユナイテッド93」が上映それている。「9・11」事件でハイジャックされたという4機のうちの1機で、ペンシルバニア州シャンクスビルに墜落したとされるUA93便をモデルにした作品だ。
この映画の宣伝用サイトには「錯綜する軍や政府と対照的に、団結してテロリストに立ち向かった乗客たち。鳥肌が立つほどの感動を覚えた」(『週刊朝日』編集長 )といった「メディアからの賞賛の声」がいくつか掲載されている。だが、これは監督したポール・グリーングラスによると「事実の正確な描写」による「真実性が備わった映画だという。
すると、製作した側も「感動」した観客も、ストーリーが「事実」に基づいているという前提に立っているようだ。そして彼らが「事実」だと思っている根拠は、ブッシュ政権の発表やそれと大差のない2004年7月に刊行された「9・11テロに関する独立調査委員会」の「報告書」の類だろう。
だが現在米国で顕著なのは、これらがほとんど信用できないとみなす世論の増大である。日本でもおなじみの人気映画俳優チャーリー・シーンが今年3月、「自分は陰謀論者ではない」としながらも、「19人のアマチュアがカッターだけで4機の旅客機をのっとり、目標の75%に追突したなんて話は、それこそ陰謀くさい。(本当かどうか)多くの疑問が湧いてくる」とラジオ番組などで発言し、全米で多くの反響を呼んだ。
さらにこの直後に実施されたインターネット上のアンケートでは、「政府が『9・11』の真相を隠していると主張するチャーリー・シーンの発言に同意しますか」という項目に対し、回答を寄せた53,927人のうち実に83%が「イエス」と表明している。日本の「メディア」も「鳥肌」を立てる前に何が「事実」なのかを自身で検証する姿勢が必要なのではないか。
「9・11」はすべてが「公式発表」では説明不可能な多くの謎に覆われているという点に特徴がある。UA93も例外ではなく、未だ証明もされていない。
「テロリストに立ち向かった乗客」という美談がかすむほどに、「そもそも何が起きたのか」という事実認定の段階から迷路に入っていく。 (つづく)