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国連欠落、ネット右翼諸氏    文科系

2016年07月30日 22時03分03秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

 読者の皆さんへ
 昨日までの拙稿「日米世論とネトウヨ諸君、最大の歴史誤認識」におけるトンチンカンなコメント遣り取りを是非お読み願いたい。ネットウヨク諸氏の盲点が日本の戦争責任誤認識にあるということがとても良く分かる。

 大平洋戦争を裁くのに、20世紀に人類史上初めて出来た反戦世界組織・国際連盟(の裁き)が、彼らの歴史認識には全く欠落しているのである。これは、以前からここの遣り取りで常に僕等が確認できたことだった。彼らの戦争責任論には、反戦世界組織は常に出て来ない。これはつまり、こういうことだろう。彼らの日本戦争責任論には、国際組織が全く欠落しているのである。彼らの種本が、そういうことなのであろう。そこで今日の僕はこんなコメントを書かなければならなかった。以下は、昨日と本日朝に応答したコメントの一部の文章である。

 『何を述べているか分からない文章だから、僕の言い分をもう一度書く。
① 国際法と国際連盟があった。
② ①でもって、日本の満州事変・満州国建国が裁かれて反対1票(日本だけ)で、連盟を脱退している。
③太平洋戦争は、1931年満州事変からの「15年戦争」という概念もあるように、「アジア・太平洋戦争」と満州事変から一続きの物として見る。そのようにして東京裁判でも満州事変から裁いた。
④満州事変から裁くと分かった瞬間に、近衛文麿は自殺した。真珠湾の直前まで「外交交渉継続派」だったから太平洋戦争には責任は薄いが、それ以前には責任ありと認めていたからである。』

 そして、彼らが国際反戦組織のことをあまりにも知らないので、こんな文章も付けた次第だった。
一つは、
『国連を出ても既に国連法で裁かれているということね。満州事変以降は裁かれた「既得権」を手放さず、確信犯としてさらに罪の積み重ねを行っていったということになる。満州事変以降、中国南進とインドシナまで、さらに罪を重ねていったのだから。
 こうして結局、東京裁判を認めねばならぬというのが、これら全ての僕の理屈なのね。
 満州事変による国連の裁きを拒否するのは、君たちでしょ(そんなことは考えた事もないらしいけど  これは今文科系が付けました)』

もう一つはこれ、
『ところで今度は僕が聞くが、中国を裁いたのは国連司法裁判所で、国連海洋法を基準にしてのことじゃなかったかな。これがなければ、南沙諸島問題でさえ、何の理屈の応酬もないままに、結局は暴力だけが飛び交うことになる。紛争を裁く基準の存在も、戦争を防ぐために凄く大事だと言うことだろう。世界反戦組織があって初めてこれが存在するのである。君はそもそも、中国のあの行動を何でもって裁いているのか?』

 これも付け足しておこう。

『戦国時代を終わらせて警察権を一手に握ってなされた徳川三百年の鎖国平和は、そこで築かれた資本が外に出て行くこともなく内需に向けられたことによって、世界でも有数の民生、識字率向上などの教育や、世界有数の二大都市(文化)などを生んだ。これがまた、アジアでも唯一の近代化日本の土台なった。これは、日本史を見る場合の一つの定説だろう。良くも悪くも、日本人は、全体組織による平和を望む民族だと、僕は理解してきた。
 これと同様に、世界平和組織の必要不必要論と、役に立っているか否かとは、別の論議であると言いたい。冷戦が終わった時にアメリカが上のケネディの言葉のようにこちらよりに舵を切っていたら、今の世界はどれだけ平和になっていたことだろうかと思う。ユーゴ内戦、9・11、アフガン・イラク戦争、シリア内乱、イスラム国、アラブの春、難民、イギリス離脱などもなかったと思うのである。』

コメント (20)
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