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大いに論じあいたい南洋仲裁裁判   文科系

2016年07月14日 08時36分34秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 フィリピンが提訴した国際仲裁裁判の結果が出た。国連海洋法条約に基づくこの裁判結果は、中国が悪いと決まったのだが、今後大いに論じ合いたいものである。本当に大いに。以下のようなこんなことを全て論ずることになっていくはずだから論ずるほどよいと、僕は心から期待している。

 国際仲裁裁判所と国際司法裁判所と国際海洋法裁判所との違い。国連海洋法条約のこと。この条約にアメリカが入っていないこと。だからなのだが、アメリカは正当性判断に関わる裁判所決定を過去に無視してきたどころか、ニカラグア内乱裁判のように不利になると裁判を途中で放り出して逃げ出してしまったという事実があることも。そして何よりも、これを論ずるほどに国連の存在、その重要性が浮かび上がってくるのである。

 国連がなければ、国際的正当性論議には対立した2国の争いだけが存在し、この2国が認めたどこかの国がこの争いを仲裁すると、そんなことしかできないのである。これは、道義的正当性もどこに求めてよいかさえ分からない世界ということだろう。この「正当性」の判断(力)が、時代に揉まれて激しく揺れ動くのだから。そうい世界においてその都度国際基準を打ち出し、判例も作り、これを定着させ、これによって争いを判定し、罰則さえ与え得る者。ここにこそ国連最大の役割があると愚考してきた。だからこそ今、こんな「珍事」が起こっているのである。日頃国連のことなど全く語らない右の方々が今大いに国連を語ることになっている。僕には、非常に興味深い、嬉しい光景である。

 西太平洋南海の領土問題で今、国連がどんどん脚光を浴びていく。僕には、こんな嬉しいことはない。

コメント (8)
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