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大嘘「中国脅威論」に、また大嘘の積み重ね!  文科系

2014年08月02日 00時02分10秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
昨日「中国脅威論の大嘘」を掲載したら、早速「反論」と、飛びついてきたダボハゼがいる。「世界一の軍拡国家が脅威ではない?」と大音声してご登場だ。それも、僕が昨日書いた具体的事項には何の言及、反論もなく、ただ僕が嘘をついたの連発で来られた。片や原子力空母11艘の所有国、此方ディーゼル空母1艘だけ所有の国。そう、僕は書いたはずだ。これで、前者(と、その連合国と)にとって後者が「侵略の脅威」って、どう説明するのかな? 逆なら非常によく分かるけども。


 さて、中国のこの20年の軍拡は、その高度経済成長とともに、「それに遙かに遅れて」伸びただけだ。確かにこう伸びた。まず右翼は「こういう数字だけ」を上げるのだが、驚くような数字ではある。
 80年代年平均軍事費は197億元。これが90年代には平均613億元で、00年代になるとものすごい伸びで、2,660億元平均である。だが、同時にその「経済」も、「国家財政」全体も、どこよりも多人数の「兵士の給料」も、高度成長下ではこんな数字を遙かに凌駕してものすごく伸びたのであった。よって、国家財政全体に占める軍事費割合は、低下の一途をたどっている。こうだ。
 80年代、11.6%。90年代、9.8%。00年代、7.34%。
 ちなみに、同じ日本の数字は10年度で8.9%である。これでも「世界一の軍拡国家」と言うかね、名無し君?

 さらに、この中国軍事費を、よく引き合いに出される対GDP比で見てみよう。すると、その現状は日本とほとんど変わらないのである。
 50~70年代平均は6.35%であったのが、経済が好調に変わるとこうなっていく。80年代平均2.3%が、90年単年度には1.4%で、同じく12年度には1.24%だ。対GDP比で1%枠を持つ我が国だから、その技術力からしたらまー日本の軍事力の方が強力だと思うよ。あちらは巨大な国で、こちらはちっぽけな国だから、「国防」、兵力で見るなら陸軍が遙かに大きくなるはずだしね。


 以上出典は全て、進藤榮一(筑波大学名誉教授・国際アジア共同体学会会長)著「アジア力の世紀」(岩波新書)である。
コメント (49)
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